19
あの日から数日。
まーくんの顔を見づらくて
ちょっと避けるようになってしまっていること。
真田君以外は気づいているのかもしれない
「乃愛」
「幸村君?」
声を掛けられれば、幸村君と柳君が一緒にいて
「最近、仁王にあまりくっつかないね?」
「え?そう、かなぁ」
やっぱり気づいてるんだ
「確かに。いつもなら仁王にくっつくのを
最近は精市か俺当たりにくっついているな」
う・・・
「まぁ、俺としては構わないけどね。
仁王のあんな表情が見られているから」
「?」
あんな表情ってどう言うこと
「そうだ。乃愛」
「なぁに?」
ビクッとして柳君の後ろに隠れると
恐ろしい笑みを浮かべている幸村君がいて
「名前の練習再開しようか」
「え゙」
「え?ではない。言っただろう
赤也が名前で俺達が苗字なのはおかしいと」
うぅ
「柳生を今度は名前で呼んで貰おうか」
柳生君?
「む、無理!絶対に無理!」
「無理。じゃない。やるんだよ」
「鬼ぃ~」
「赤也みたいなことを言うな」
うぅ・・・