18
寮の前に着くと
「それとも精市にするか?」
「はい!?」
こんな大魔王様の事を名前で呼べる
柳君がすごいと思ってしまう
「じゃあ、また土曜日に」
そう、言って帰って行った幸村君たち、
寧ろ魔王様を名前で呼べるほど勇者ではありませんが
「んーー」
2日後
「ん゙ーーーー!!」
朝のあたしは体を伸ばすことから始めて行く
「さて、と」
この寮の良いところは各部屋にキッチンが備えてあるところ。
朝は自分の時間でやりたいだろうという管理人の話だ
軽く朝ごはんを済ませると、
普段着に着替えて、出かける用意を済ませてしまう
まだ、神奈川の商店街まで見切れていなくて
そんな街並みを見ているのもとても新鮮だ
「あ・・・」
道路の反対側にいたのは
丸井君と仁王君、それにキレイな女の人が2人
やっぱり、いるんじゃん。彼女。
なのに、あんな思わせぶりな態度をとるにまーくんもどうかと思ってしまった
立ち止まってしまったあたしと
ドンドンと進んでいくまーくんたち
ズキズキと異様なまでのこの痛み
まーくんにだけなの。こんな痛い思いをするのも