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寮の前に着くと

「それとも精市にするか?」

「はい!?」

こんな大魔王様の事を名前で呼べる
柳君がすごいと思ってしまう

「じゃあ、また土曜日に」

そう、言って帰って行った幸村君たち、

寧ろ魔王様を名前で呼べるほど勇者ではありませんが

「んーー」

2日後

「ん゙ーーーー!!」

朝のあたしは体を伸ばすことから始めて行く

「さて、と」

この寮の良いところは各部屋にキッチンが備えてあるところ。
朝は自分の時間でやりたいだろうという管理人の話だ

軽く朝ごはんを済ませると、
普段着に着替えて、出かける用意を済ませてしまう

まだ、神奈川の商店街まで見切れていなくて
そんな街並みを見ているのもとても新鮮だ

「あ・・・」

道路の反対側にいたのは
丸井君と仁王君、それにキレイな女の人が2人

やっぱり、いるんじゃん。彼女。
なのに、あんな思わせぶりな態度をとるにまーくんもどうかと思ってしまった

立ち止まってしまったあたしと
ドンドンと進んでいくまーくんたち

ズキズキと異様なまでのこの痛み
まーくんにだけなの。こんな痛い思いをするのも
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