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「で?跡部に何を言われたんだい?」
「は?」
「跡部が何を言ったって言うんだよ?」
「やっぱ、無理ぃ!!」
それだけ言うとまーくんの後ろに隠れたあたしを
「あーん?無理なわけねぇだろうが。乃愛」
そう言って引っ張り出そうとした跡部君
「跡部」
「やめておきんしゃい。また
熱を出されたらたまったもんじゃないぜよ」
「は?」
「熱?」
そう言った跡部君に侑君
「俺が出した人数は2人やろ?」
「今はまだ練習中だ。
真田の事をな」
「真田?また随分と難しい」
「だな。だが、忍足を名前で呼べて
俺様を呼べねぇことはねぇよなぁ?あーん?」
「無理!絶対に無理!」
そう言い切ったあたしに
無理じゃねぇ。そう言って来た跡部君
「跡部。その話はまた、後ででいいかい?」
「あぁ」
氷帝の方を向いてくれた跡部君たち。
「テメェら。試合は土曜日だろうが。
何を勝手にこんな所に来てやがる」
「それを速めた所で、氷帝に問題はねぇ」
「そう言う問題じゃねぇ。
監督が、オーダーを作ってるとは思わねぇ。テメェ等はそれでどうやって試合をするつもりだ
それに、マネージャーだというのなら、選手のドリンクも、スコア表も、オーダー表も持ってねぇのにどうするんだ」
的確な言葉を投げかけてくれた跡部君。