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立海のメンバーもそうだけど
あたしも驚いてしまった
「何で…」
ガタガタと震えだす体
「赤也。幸村と柳も呼んで来い」
「ウィッス!」
そう言って走って行ってくれた赤也君と
前に来てくれた弦ちゃんとまーくん
「何で、お前らが"乃愛"を匿うのか
俺達には理解できねぇ」
「それは、前にも言っただろう?
お前たちが、"乃愛"をしっかりと"乃愛"として見ていなかったからだろう」
きゅっとまーくんのジャージを握ると
「何事だい?」
「幸村」
「幸村、君」
あたしの声とは反対に前を見てくれている幸村君
「何で、ここに氷帝が来ているのかな?
それも、跡部に忍足、樺地君も見えていないようだけど」
「あの3人がいなくとも、今の立海に勝てる要素があるということだ」
そう言ったのは、監督である榊先生だ
「・・・っ」
「申し訳ありませんが、急にきて
今日の今日。試合というわけにはいかないんですが」
そう言った柳君。
「ほぅ」