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「精市」

「なんだい?」

「毛利先輩はどうする」

「あー。そうだね」

一瞬忘れていたんだろう。毛利先輩の事を

「先輩なら誰と組んでも大丈夫だろうけど」

そう言っている幸村君と柳君。

「乃愛」

「はい?」

「すまないが、スコア表を付けておいてくれないか?
俺はこのまま精市と部室で次のメンバーを決めてくる」

「はーい」

そのまま、幸村君と2人、部室に行ってしまった柳君。

自分の使っていないルーズリーフを取り出して
氷帝と同じような表を作っていく

「ほぉ」

「!?」

後ろから声がすると思って振り向いたら
皆が、ノートを覗いていて

「随分と細かくしてありますねぇ」

細かい…のかなぁ?
あまりこれを意識したことはないんだけど…

「しかも、個人個人の名前とは、驚きですね」

「そう?」

「えぇ」

いまいち、そう言うのがよく分からないから。こうやってつけているけど

「ダブルスペアでつけておいた方がいい?」

「いや。個人の方がいいだろう」

「そうですね。ダブルスは誰と組むか、分かりませんから」

そう言った真田君と柳生君

「そっか」

決まっているペアなわけじゃないんだ
氷帝みたく決まっていればそれはそれでつけるのは楽だったりもするけど

「幸村と柳はどうした」

「土曜日のメンバーを多分決めているんだと」

「そうか」

練習を再開してダブルスの練習をしている時だった

「よぉ」
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