1
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
パコーン
パコーン
と打ち合っている音が心地いい。ここはU-17の合宿所。
「夢姫(ゆき)」
「お兄ちゃん」
「お前も、すっかりここの調理部員として役に立っているようだ」
そんなことはないと思うけど
あたしよりも遥かに背の高い兄を見上げ苦笑いしながら、「そんなことないよ」とおどけてみる
「そうか」
「おい…ラリーだってよ」
「あぁ。すぐに向かう」
ここにいる限り兄妹だと言うのに、こんな少ない時間でしか兄妹の時間を貰えない
「夢姫」
「んー?」
「別に暇だったら、練習を見に来てもいいんだぞ?」
練習、かぁ
「平等院、すこし夢姫と話がある」
「例の話か」
「あぁ」
例の話?
お兄ちゃんと平等院さんは何のことを言っているのだろうか
平等院さんは、あまり長いはするなよとか言いながら先にコートへと向かって行ってしまった
「お兄ちゃん」
「何だ」
「さっきの話って」
「あぁ」
1/6ページ