9
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
意を決して、テレビ電話を接続するとすぐに出たせーちゃん。
4日ぶりに顔を合わせたあたしとせーちゃん
「月渚、どこにいるんだい?怒らないから戻っておいで」
怒らない…か
「ごめん。今のせーちゃんのいる場所にはまだ帰りたくない」
「へぇ」
「じゃあ、あの日のあの時のあたしの言葉をせーちゃんは信じてくれるの?」
「それは」
「信じてくれないでしょ?それは真田君もそうだと思う。柳君や仁王君は、見てくれてたから信じてくれたけど、他の人たちは?せーちゃんを信じてあたしを信じてくれないかもしれない。そんな場所に今戻ればどうなるか分からないせーちゃんじゃないでしょう?」
「…」
「あたしはやってないことはやってないって言う」
「何?」
「だってそれであたしが怯んだら、早乙女さんに負けたことになるもん。それでも信じてくれないなら、あたしはせーちゃんと別れたっていい」
「!?」
「夏休み期間中は、立海のテニス部にも立海の門をくぐることはないから」
「…!?」
せーちゃんの言葉を聞く前に切ってしまった電話
月渚…かぁ
「終わったのかい?」
「うん。終わった」
これでいいんだよ。これで何を言っても信じてくれないせーちゃんと嘘を言ってないあたし。
柳君はこの間、信じていいと言ってくれたけど、それが嘘だったら?そう思うと皆信じることなんて出来ない
「では、戻るとしよう」
「あ、うん。付いて来てくれてありがとう」
「いや。大丈夫だ」