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夢小説設定
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「それは一体、どういう」
「私はちゃんとアイツに伝言を頼んだわよ」
「あぁ。其れは精市にも言っている」
「言ったわよ?泣かせないでよってね。なのにアイツはそれを破った。月渚が幸せでうれし泣きをするのなら何も言わなかったわ。
だけどここに来た月渚はちっとも嬉しそうじゃないし、あんなにも泣かせるアイツを許すことはないわ。この子1人守れないような男、私が許すと?」
「おー。こわ」
そう言った丸井君。
「そう言えば嫌なことがあったと言っておったなお前さん。ソイツが氷帝にいるとも」
「そうなのかい?」
「うん。でもまだ言わない。言いたくない」
「「そうか」」
「くるみは知っているんだろう?」
「知っているわ。当然この子が自分を見失いかけたことも。その子が氷帝にいることも。氷帝の男子テニス部のマネをしていることも」
「…っ」
「そうか」
「日暮はそれをすでに知っていて、信じてくれなかった精市にあんなことを言ったのか」
「だって」
「信じて欲しかった。とお前は言う」
「…っ」
「安心しろ。精市にはお前の所在は言わない」
「え?」
「精市は俺達がここに来ていることは知らない。無論、弦一郎も知らない」
そっか