「そこならここからもそんな距離はないだろう」

「まぁ」

「早乙女もいるし日暮とお前の幼なじみもそこにいれば問題ないだろう」

「くるみか」

「そう言えば最近、名前で呼んでいるな」

「あぁ。昔はアイツも俺の事を名前で呼んでたんだよ」

「そうか」

氷帝は氷帝で練習をしているらしい。あたしは会うのが怖いし、このコートにすらいるのが辛い

「もう、行くね」

「気を付けるんだよ？」

「うん」

「早乙女」

立海side

立海のスコアを出しているときだった。幸村君に声を掛けられたのは

「なーに？」

「月渚の事、見ていてくれないか」

「へ？何で？」

「まだ1人で単独行動するには昨日の今日じゃ怖いだろうしね。早乙女とは女性同士だし、話しやすいだろうからさ」

「青学のあのマネージャーにやって貰えば」

「アイツはアイツでめんどくさいんだよ。俺が」

「ふーん」

信じてないな。コイツ

「精市。赤也を頼む。俺が見て来てやろう」

「いいよ。私が行く」

「ほぅ」

「女同士の方が話しやすいって言うなら、幼なじみの幸村君にしか話せないこともあるって言うこと覚えておいた方がいいよ」

そう言って月渚が向かった方へ行ってくれた早乙女と蓮二

「俺にしか話せない事か」

どんな話せないことがあるんだろうな

「幸村ブチョー」

「いいよ。練習しようか」

「着替えなくていいのか？」

「構わないよ」