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夢小説設定
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部屋に戻ってきた私たち
「くるみ」
「月光君?」
「何かあったら呼べ。斎藤コーチでも構わない。詳細は俺からコーチに話しておく。それと、あいつらにもだ」
「分かった」
そう言ってベッドに寝かせてくれた月光君。その瞳には怒りが込められていて
「もう、あんな思いさせないって決めてたのに」
怖い思いをまたさせてしまった
「せーちゃ…ごめ、なさ…」
「…っ」
幸村君がいた方がこの子のためになるのかしら?でも恐怖がある今のこの子に幸村君がいたら…
コンコンとノックがした後ドアを開けると心配そうな顔をしている幸村君の姿があって
「来て、くれた、のね?」
「あぁ」
部屋の中に入れると一目散に月渚のそばに駆け寄ってくれた幸村君
「お願いがあるの」
「お願い?珍しいじゃないか」
そうかもしれないわ。私から幸村君に頼むことなんてめったにないもの
幸村君に託した後、私はコートの片づけに来ていた
「あれ?」
「なんだ黒崎か」
「逃げるのね」
彼らは氷帝学園のバスに乗り込む寸前だった
「逃げるわけじゃねぇ。だがアイツに恐怖を覚えさせたこいつらがいる環境じゃ、何も出来やしねぇ」
それはそうかもしれないけど
「それは私や跡部君たちが決める事じゃない。月渚が決める事よ。それにあの子が見つかった時、一緒にいた宍戸君や鳳君は、あの子からは敵対心がないものと思われるわよ?当然跡部君。貴方もね」
「!?」
暫くの沈黙の後
「今は」
「え?」
「今はどうしてる」
「部屋で寝てるわ。幸村君がついているもの」
「何で幸村何だよ?」
そっか。氷帝は知らないのね?
「幸村君は私と月渚の幼なじみで、月渚の彼氏よ?」
「は?」
まぁ、驚くのも無理はないか
「きっと、無理やりにでも明日幸村君が連れて来てくれるから。その時にどうするか決めればいいんじゃない?」