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夢小説設定
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「月渚が、過去をアイツに話さなくても、それで幸せならそれでいいと思ってた」
「うん」
そんなの、あたしだって同じだよ。あたしのされたことを分かってくれてる人たちがいる。
それだけでいい。そう思ってたのはあたしのエゴなのかもしれない
「氷帝に櫻井に行ったって聞かされた時、アイツの事だから何かしでかしてくると思ったけど」
「ううん。されたと言うよりも言われた。この合宿所で」
「!?」
「"またやってあげようか"って」
「櫻井アイツまだ懲りてないの!?」
「多分。あの時は修ちゃんが助けてくれたから」
「そう。でも1人いない方がいいのかもね」
「うん」
でもここにいる以上、1人にならなくちゃいけない時もある。
コンコンと部屋がノックされた音がすると
「私が出るわ」
「でも…」
「大丈夫よ」
見に行ってくれたくるみは
「何しに来たの?」
「月渚と話がしたいんだ」
「あの子にはないんじゃない?」
「それでも、俺は月渚と話がしたいんだ」
「それってさ、あんたの自己満でしょ?月渚の気持ち考えたことある?」
「どういう」
「だってそうでしょ?あんたはあの子がやってないっていたことを嘘だって決めつけたのよ?あの子があんたに別れを切り出したのもあの子の意思」
「…」
「そのあの子の意思をあんたは聞かないのよ?」
「また来るよ」
そう言って帰って行ったらしいせーちゃん
「ありがとう」
「いいのよ」
暫くしてノックの後入って来たのは
「あくと、君」
「やぁ勉強の方はどうだい?」
あたしの方の課題もくるみの課題も見てくれたあくと君
明日やろうと思ってた分の課題まで終わらせることが出来てしまった
「ありがとう、あくと君」
「いいんだよ。俺達も月渚達には感謝しているんだから」
そう言ってくれた、それだけで十分だ