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「せーちゃん」
立海に入って早半年。
中学から立海に通っているせーちゃんはあたしのお幼なじみだ。
「月渚?」
「これ、おばさんから渡された」
そう言って渡したお弁当箱。カバンを確認すると
「悪いね」
「いいよ。もう慣れちゃった」
そんなの嘘。なれるはずがない。
中学で思い知らされたせーちゃんへの気持ち。あんな思いをしたのにもかかわらず、こんな思いをするなら立海に行けばよかったとも思う毎日で、高校受験に私立は立海のみで受験した。
せーちゃんは、エレベーター式のこの学校を中学から上がってきている
「ふふ。そんな事思ってないくせに」
「な!?」
「幸村」「精市」
あたしの後ろから声がすると思えばせーちゃんと同じテニス部の2人で
「あ今日、部活は?」
「ないよ?だから、そのまま帰るよ」
「そうか」
じゃあね。とクラスを出るとヒソヒソと話をされているのが分かる。
あたし達の関係を知っているのはそうそういないだろう。
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