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夢小説設定
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数日間、なんの動きもなくただただ水中のアークエンジェルで過ごしている彼らと、学校に通っているあたし
「でもさぁ降谷ちゃんって」
「うん?」
「彼氏とかいないのか?」
世良さんの言葉に飲んでいた水を吹き出しそうになったあたしは
「い、いないよ!?」
「えー嘘!」
「信じられない!」
「キミこんなにも可愛いのにな」
なんて女の子に迫られてしまったあたしは
「あ、ありがとう…?」
「なんで疑問形なのよ?っていうかあんたの近くにいた男たちも見る目が無かったって言うだけの話でしょ」
「そうじゃないと思うけど」
「「え?」」
「そう言えばこの間オーブの代表が攫われたって言うニュースが会ったな」
攫われた…ね
「犯人捕まってないみたいだけど」
「いや、犯人はいないからね?」
「「え?」」
「どういう事だ?」
「オーブの代表はあたしの義姉。上手く口車に乗せて勝手に事を勧めたのは向こう。あたしは日本に来る前に言って来たわよ?『馬鹿な真似はしないでよ』ってね」
「へぇ」
「今回のそれがその馬鹿な事。だからこそ、あたしが頼んだの。あたしたちの事を良く知って居る彼らに」
「え?」
彼等が単独で動けば確かに国際手配の犯罪者。でもね」
「「でも?」」
「それが身内でほぼ同じ立場の人間からの頼みなら犯罪者にしなくて済むの。だからこそ今回は先手を打たせてもらったの」
「どういう」
スマホにはフリーダムがカガリを攫って行く姿がしっかりと映し出されていて
「今のオーブにこの機体の性能に適う機体は一体もない」
「え?」
「それだけのエネルギーを持っているのも事実だからね」
「へぇ」
「現にカガリはこの戦艦に乗っているからね。今もなお」
「なんで」
「今のオーブに戻すのが危険だと判断しているからよ」
「そうなんだ」
「で?あんたは好きな男の1人や2人くらい」
「いたわよ?いたけど今はどうでもいいかな」
「どうでもいいって」
「その彼はね、あたしが軍人であることをすごく嫌っているから」
「そうなんだ」
「そう。だからどうでもいいの」
「そう」
一応サイだってアークエンジェルに1度は乗っていた元でも軍人だ
「でもあんたって本当に好きになった人には鈍そうよね」
「あ、それは分かるかも」
なんて言っているのは鈴木さんと毛利さんで
「そう、かな」
「そうよ!」
そういうモノなのかなぁ?
学校に付いているテレビでは
「このデモによる死傷者の数は既に1000人に上り赤道連合政府は」
「18日の大西洋連邦大統領の発言を受けて、昨日南アフリカのガドワ議長は」
いろいろと変えてしまっている生徒のおかげでいろいろな情勢の話になっている
「平気なの」
「ほんとう、嫌になる」
「あ、悪い」
そう言ったクラスの人に
「ううん大丈夫。見たいもの着けていいんじゃない?」
「へぇ降谷さんってそういう考えなんだ?」
「たしかオーブって連合だろ?今は」
「大西洋連邦のニュースにしといた…」
「貴方達がそれでいいと言うのなら」
あたしのワントーン低くなった声にびくっとしたクラスの男子
「変えたいならどうぞ?あたしは別に大西洋連邦がどう動こうが知ったこっちゃないし、それはカガリもそう。そして反大西洋連邦寄りの人間も同じ。別に見た所で何とも思わないわよ」
「すっげぇ」
プラントの情報も入って来たかと思えば
「ラクス様だな」
「だな」
「でも歌い方とか仕草みたいなの変わったよなー」
「そうそう。後は衣装とかも大分変ったよな」
「だな」
本物のラクスが狙われたと言うのにこっちの彼女は平気そうね
「はぁ…」
「降谷さん?」
「何でもない」
アークエンジェルも今どこに居るのかさえあたしには情報すら送ってこない
でもまぁキラもいるし、あの船なら無事であることを願いたいところだけど、それも分からないと来ると連絡のしようもない
「そう言えばよくあんたスマホ2台も持てるのね?」
「え?」
「だってほら」
そう持っているのは確かにスマホ2台で1台は私用、そしてもう1台は仕事用だ。基本的に使っているのは仕事用だ
そして鳴ったのは仕事用
「スエズにオーブ軍を…ねぇ」
勝手にサインした挙句に増援までとは。セイランもなかなかに仕出かしてくれる
「何事もないことを期待したいことだけど、きっと無理かな」
「え?」
仕事用のスマホには増援部隊の戦艦が『タケミカヅチ』と出ている
「…!?」
テレビのチャンネルを変えると丁度よく映された戦争の様子
「おいおい」
「まじで戦争してんのかよ」
なんて声が聞こえている中、タケミカヅチの姿を探し出すと
「なんで…なんであの
そして敵の戦艦はやはりミネルバだ。だめかもしれない。そう思っていたが敵戦艦に充てられた銃口
「すっげぇ」
「あんなのを…1撃だぜ?」
「でもどっから撃たれたんだよ?」
なんて話しているクラスの人間と共に映像に映し出されたのは
「かっけぇ」
「フリーダム…キラ…」
お願い、タケミカヅチを…沈めさせないでね…キラ
なんて思っているとフリーダムの背後にはアークエンジェルの姿がある
「なんか開いたぜ?」
そうアークエンジェルに置いていたカガリのストライクだ
「カガリ!?」
「え?」
そんな中聞こえて来たカガリの声
「私はオーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハ」
「え?」
「マジかよ?」
「だって掻っ攫われたんだろ?あの人」
ルージュの機体にはORBと記載されている
「オーブのカガリの専用戦闘機体だもの、あれに乗れるのなんて、たかが知れてる」
「え?」
「きっと馬鹿な人たち程あれに乗っているのがカガリ本人だと気づいちゃいない」
「え?」
「オーブ軍、直ちに戦闘を停止せよ!軍をひけ!」
さて、代表の言葉をどれだけの人間が聞くのか、見ものねカガリ
だけど一歩も引かないオーブ軍
「ったく。これだから連合はイヤだってのに」
「え?」
仕事用のスマホでタケミカヅチに内線を入れると
「やってくれたわね」
「!?」
「なんでユキが」
「人の名前を勝手に使ってサインした馬鹿はどこの家の人間かしら」
「!?」
まぁタケミカヅチに乗っている人間はみんな驚いているだろう
「オーブに戻った時、セイランの居場所はないと思いなさい」
「なんで!」
「アスハの人間が反連合だという事をお忘れになったわけではないでしょう?ユウナ・ロマ・セイラン」
「な!?」
「その船も沈めた時、あんたはどう責任を取ってくれるのかしらね」
「な!?それは!お前の!」
「悪いけど、筆跡が違うという事は既に実証されているわよ?行政府にも、カガリにも。そしてアークエンジェルにも」
「な!?」
「あんたたちがそれを勝手に壊しただけ。しっかりと責任は取ってもらうから。トダカたちにも責任は負わせない」
「何を」
「軍の決定権を握っているのが誰か。馬鹿なアンタにでも分かって居たと思っていたけどね」
ピシャリと言い放って切った電話
「なんか今までですっげぇ怖いと思ったけど」
「俺も」
「「私たちも」」
だけどカガリやあたしの言葉も虚しく、戦闘は開始され、あろうことに、ルージュと同時にカガリが狙われていて
「本当にやらかしてくれる、あのバカ共は」
「お前が其処まで言うくらいの人間だって事だろ」
「そういうことになるわね」
アークエンジェルにはラクスも乗っている。今アークエンジェルを失う訳にはいかない
「でもあの機体、一体何を考えているんだろうな」
「うん?」
「だってオーブの連中も他の連中も狙ってるじゃん」
「そうね。でもあのオーブの人間は連合よりの人間だと思われても仕方がないわね」
「連合側?」
「そう言えば、反連合だとか言ってたよな」
「そう。アスハ家の人間は反連合。あたしもカガリもそれは同じ。そして、あの機体が収容しているあの戦艦に乗っている人間は反連合の人間」
そんな中、鳴ったあたしの仕事用のスマホ
「何」
「『何』じゃないだろ!何なんだあれは。一体どっちの味方なの!?」
「どっちの味方?どっちの味方もある訳が無いでしょ?アークエンジェルもフリーダムもあたしもカガリの味方。反連合よりのあたし達が、あんたたちの味方をする理由がないわ」
授業が始まっていると言うのに、先生たちも授業そっちのけでテレビに映し出されている先頭の様子にくぎ付けになっている
「あたしたちアスハ家の人間は、オーブの理念を守り抜くに決まって居るでしょう?当然、アークエンジェルに乗っている彼らも」
「な!?」
「あんたたち連合側の人間とこれから先も分かり合う気もないし、分かり合おうとも思ってない」
「何言ってんの!」
「じゃあこの戦闘、なんでカガリを狙った?」
「…え?」
「あの声もルージュもカガリのもの。そしてあの獅子の紋章はあたしとカガリの父、ウズミ様の娘を意味する紋章よ?それも分からないで指揮しているなんてお笑いものね」
「貴様!」
「日本の基地に、連合も連合よりのオーブ軍も入れてもらえるだなんて考え捨てておくことね」
「え?」
「カガリたちがどう出るかなんて知ったこっちゃないけど。あたしはあんたをすでに見限ってるって言う事。そしてあたしは日本にいたってオーブの理念は守り抜くわよ」
「な!?」
これ以上の返答も聞かず連絡を切ったあたしに
「お前って怒ると怖いって言われるだろ」
「馬鹿な事さえ言ったり、やったりしなければ怒りもしないわよ」
「そうかよ」
「でも、降谷ちゃん」
「うん?」
「オーブの理念って」
「あぁ、そう言えば皆は知らないわね。オーブの理念」
「「「え?」」
「オーブの理念は、他国を侵略せず他国の侵略を許さず他国の争いに介入しない。それが理念」
「それって」
「オーブからは他国を攻撃することはしない。他国による不当な侵略行為を認めない。他国間同士の戦争・戦闘・紛争に首を突っ込まない。これが本来のオーブの理念。だけど馬鹿な人間たちのせいでこのオーブの理念が壊されているのも事実。だから、反連合派の人間がいるの、あたし達のようにね」
「そうなんだ」
「だからこそ、あたしたち反対派の人間がこういった場所に居ればこの国もオーブの理念と同時に守ることが出来る」
「え?」
「じゃあ例えばこの国が攻撃されたとする。でもこの国は戦争をさせない国としても有名な平和な国よ。じゃあどうするかと言ったら今この国に置いている基地の人間がこの国を守ることになる。それは他国の争いに介入させないっていうオーブの理念と一致していたからこそ、基地を作ったの。お父様は」
「へぇ」
