3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
数日後
学校の中だと言うのに、オーブからの連絡が入って
「そう、カガリ自らミネルバを」
「うん。見送ったと聞いているけど」
「カガリらしいけど。キラにお願いがあるの」
「珍しいじゃないユキからお願いがあるだなんて」
「カガリと、今後のオーブに関わることかもしれないから」
「うん?」
「カガリとユウナ・ロマの話は知って居るでしょ」
「まぁ」
「カガリには『馬鹿な考えはしないで』とは言ったけど、やっぱりカガリよりもユウナの方が口が上手いから上手く言いくるめられちゃいそうで」
「分かった。何かあればカガリを助けるよ」
「ありがとう。で?他にもあるんでしょ」
「あぁ、まぁうん」
「随分と歯切れが悪いのね?」
「カガリを助けることになる時には」
「あら、いやね。今キラ達が住んでいるあの家の中にちゃんとしまってあるわよ?当然ラクスに鍵は託してあるけど」
「分かった」
「もうあの時の惨劇の様な事にはしたくはないけど、セイランがあたしの名前を勝手に使ったのは知って居るでしょ」
「あぁ連邦に同意するって言う奴」
「そう。あたし、あれは反対派だし」
「まぁ、ユキもカガリもそうだけど、アスハ家側の人間が連邦寄りじゃないって事は前から有名な話だしね」
「そう言うこと。皆にも伝えておいてくれる?」
「何を?」
「あたしはいつでも戦艦に乗る準備は出来てるってね。それが例えアークエンジェルでもエターナルでもね」
「分かった」
「キラがいるし、隊長たちもいるから何も心配はしてないんだけど、気を付けてね」
「あぁ」
電話を切ったあたしに
「随分とすごい物騒な話ね」
「この間話をしていたラクス様の話?」
「それもある」
「「それも?」」
「まぁあたしも色々と忙しい身でね」
「そう言えばずっと午前中で帰ってたものね」
「そ。仕事関係でずっとね」
「ふぅん」
「そんなにあの基地で重要な仕事って回ってくるものなのか?」
「そうね。あたしのサインじゃないといけないもの。カガリのサインじゃいけないものもある。まぁカガリが不在で急を要する者であればあたしのサインでも構わないのだけれど」
「へぇ」
「でもね。もしそれでじゃあ別の場所に居る人間のサインがその場で必要になったらって時に勝手に人のサインをする馬鹿も中に入るのよ」
「え?それって」
「そ、それこそ国家反逆罪。当の本人が知らない場所で起きてしまっている事だもの」
「わぁ」
「今はその後処理に追われてるって言った方が正しいかな」
「そうなんだ」
「でもコナン君にあぁして言ってくれたのは助かったかも」
「え?」
「じゃないと何処までも首を突っ込んで行っちゃうタイプだから」
あー…なるほど
「まぁでも彼の場合あれで納得しているとは思ってもいないけど」
「え?」
「その場では納得した
「…!!」
学校も終わり、基地に戻る途中
「あ、お姉さんたちだ」
「本当ですね」
「あらボールだけ持ってどうかしたの?」
「実は」
公園で遊ぼうとしたら別の子たちがすでに遊んでいてその中では遊べなかったと話をしていて
「なのでこれから博士の所に行って」
「ゲームでもしようかって話をしてたんだぜ」
「そう」
何かを考えたあたしに
「じゃあこうしましょうか」
「え?」
「今からあたしのいる基地に招待してあげる」
「え!?」
「マジ!?」
「いいんですか?」
「えぇ。だけど帰り際。基地から出たら基地の中でのことは他の人に放しちゃ駄目」
「博士やお姉さんたちにも?」
「そう。例えばそこで隠れて聞いている刑事さんたちにも話しちゃいけない。それが約束できるなら今から基地に案内してあげるわ」
「「やったぁ!!」」そう元気よく返事をしていた子供たちを基地に案内するべく
「悪いんだけど、今から小さなお客様がそっちに一緒に行く」
「いいんですか」
「内部は全て閉めておいて」
「はっ」
「それMSも見られないようにね」
「いずれは見られるのでは」
「今はまだその時じゃないかな」
「かしこまりました」
電話を切ったあたしに
「大丈夫よ。そのボールで遊べるくらいには広い場所だもの」
「でも」
「そうね。たまには彼らの訓練にも付き合ってもらいましょうか」
「え?」
基地に入ると何となく訓練をしている人たちに
「はーい集合!」
「珍しいな」
「ユキ様から招集が掛かるなんてそうそうないぞ」
なんて声が掛かっている
「はいはい」
皆がそろったタイミングで子供たちを紹介すると
「平気なんですか」
「本当は駄目よ?だけど遊ぶ場所がないと言うのなら貴方達を相手に遊んでもらおうかと思ってね」
「はい?」
「子供たちの体力と貴方達の体力。どっちが持つのかも気になるしね」
子供たちにも手伝ってもらいながらも軍人として必死に逃げ回っている大人たちの様子は割とシュールだ
「ユキ様」
「どうかした?」
「入り口にお客様がお見えになっていますが」
入り口に客?すぐにそっちに向かうと
「よっ」
「えっと確か萩原さんと松田ささんでしたっけ」
「あぁ」
「今日は一体どんな」
「お前、本当に学生だったんだな」
「え?」
「つーか俺達お前が学生だって信じてなかったからな」
あー…そう言うこと
「確かに初めて会った時もこの間の時も制服姿で会ったわけじゃないですしね。でもなんでここだと?」
「毛利の嬢ちゃんが、子供たち連れてここに行ったって言うから」
「心配で見に来たと」
「そういうこった」
「別に何かをする訳じゃないですよ。ただ子供たちが遊ぶ場所がなかったと言うからこの基地で大人を相手に遊んでもらって居るって言うだけの話です。大人からしたらある意味訓練と一緒ですからね」
「へぇ」
外が暗くなるまで遊んだ子供たちに
「じゃあそろそろ」
そう言ったあたしにげっそりとしている軍人の人たちと余程楽しかったのか
「また遊びに来たいです」と言われてしまったけど
「ごめんね。今回は特別なの」
「そう…ですか」
としょんぼりしていて
「おら、帰るぞガキども」
「あ、松田刑事!」
「萩原刑事も一緒なんですね」
「俺はついでみたいね」
「そ、そんな事は!」
「じゃあ子供たちをお願いします」
「あぁ。それと」
それと?
「もうちょいお前とも話てぇ事があるからな」
話したい事…ねぇ
「あたしにはないですけど」
「夢姫ちゃんになくても俺達にはあるんだよ」
「あ、そうですか」
「つーことで、ガキども送ったらまたくっから」
「お待ちしていますよ」
子供たちを見届けると、1度シャッターを閉めたあたし
「いいわよ。全部解放して」
「はっ」
全てを解放するとさっきまでの態度とは打って変わっていて
「全く子供たちに合わせて疲れたふりをすることも無いでしょうに」
「まぁでもその方が子供たちとは関わりやすいのもありますから」
あ、そう
「オーブは一体どうなってしまうのでしょうか」
「さぁ。でも間違いなく連合よりの人間はいつまでも連合側でしょうしね。アスハ側の人間は中立という立場を守り抜く。それはあたし達が幼いころから教えて貰って来てたこと。お父様のその意思はあの時も今も同じ。けど連合側に着くことはあたし達はまずないわ。もしそうなったとしてじゃああたしのサインが無ければ意味の無いものをこんな遠方に来ているあたしが出来る筈がない」
「ですがそのサインがあると言うのは」
「セイランでしょうね。あの一家が連合よりだという事は前々から聞いていたことだし」
「そうですね」
「恐らくあたしのサインを偽装したのでしょう」
なんて思いながらも今どうこうしても何もならないので、しばらくは放っておこうとした矢先
「ユキ様」
「ん?」
「実は」
ユウナがカガリに結婚を迫った事、そしてこの同盟直後に起こった戦争でユウナはカガリに「国はあなたの玩具ではない」そう言ったと報告が上がってきている
「はぁ…」
「ユキ様?」
「昔、お父様に言われたことを思い出したわ」
「ウズミ様に…ですか」
「えぇ。戦争の根を学べと。撃ち合っていては何も終わらないとね」
「ウズミ様らしいですね」
「えぇ」
同じことをカガリもお父様に言われて育ってきているけど。なんて話をしていると
「ユキ様」
「はい?」
「オーブにいるキラ様からのお電話ですが」
「珍しいわね?キラからこっちにかけて来るだなんて」
「まぁ仕方のない事ですが」
「そうね」
歩きだしたあたしに
「よぉ、約束通り来たぜ」
そう来たのは4人で
「本当に来たんですね」
「当り前だ」
あ、そう
「悪いけど、キラには後で連絡するって伝えて」
「かしこまりました」
中の会議室に通すと
「で?お話ししたいことって言うのは一体何でしょう」
「『降谷』としていう」
「はい?」
「俺とDNA鑑定をしてもらいたい」
「なぜ」
「同じ降谷だからだ。他人ならそれまで。だが家族なら話が別だろう」
「あたしの家族はオーブのアスハだけです。あなたとあたしのDNAを調べたところでそれは変わらないですしそれ以上でもそれ以下でもないですよ」
「おいおい」
「じゃあ仮にキョウダイだとして、なぜあたしだけがオーブに取り残されたのか。それはきっとあたしが不要だった。ただそれだけの事でしょう?それにそもそもなぜオーブに渡ったのかなんて少し前まではまぁ考えてはいましたけど今となってはどうでもいい事」
「どうでもいいって」
「オーブに置いて行かれたからこそ、あたしを救ってくれた人がいてあたしを拾ってくれたお父様がいる。オーブに住んでいるからこそ軍人として出会えた人たちもいる」
「ん…」
「救いたくても救えなかった命も沢山ある。ここにいる軍人の大半が2年前の戦争で家族を亡くしている人間よ」
「え?」
「そしてあたしもカガリも。生きていて欲しい人はすでにもういない。そしてあたしをオーブで拾ってくれた人もまた軍人」
「!!」
「あたしは軍人に拾われて元代表に育てられ、自らの意思で軍人になった。それが今のあたしだし、まぁ去年この基地の視察に来た時に『若干似てるな』とは思いましたけど、それだけの話で別になにも無いですよ」
「ふーん」
「それでも調べる」
そう言った降谷さんは
「調べて仮にキョウダイだとしても、何か手伝うことは出来るだろ」
そんなに手を貸してほしいと思ってなんかいないけどね。なんて思いながらも
「構いませんけど、あたしの一存で出来ないのでお待ちいただけます?」
「どういう」
「オーブのアスハと言えばオーブと言う国のトップですからね」
「マジか」
「本当ですよ」
内線を繋ぐと
「お前がこっちにかけてくるなんてな」
「カガリ、悪いんだけどDNA鑑定して欲しい」
「は?誰の」
「あたし」
「なんだってまた」
「同じ降谷の人間がいるの。その人に頼まれてね」
「そういうことか。お前の事だからアスハ家の事もあったからだろ」
「そう言うこと」
「やればいいさ」
「助かる」
内線を切ると「してもいいそうですよ」と伝えると
すでに用意してきていたらしい降谷さんは検査キッドを取り出していて
「用意周到」
「相変わらずだな」
「「だな」」
