3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その翌日だ。アスランが単身で日本基地に来たのは。それも何の連絡も無しに
「珍しいのね」
「そうでもないさ。ジャスティスをエターナルに戻して、ザフトから借りていたザクを元に戻す。そして議長と会ってくる」
「何、言って」
「俺だけノウノウとオーブにいるわけにはいかない」
「あたしはそうは思ってないけどね」
「何?」
「カガリ付きになるという事は代表付きよ?そう易々となれるものじゃない。それにあたしはカガリにはユウナとじゃなくてアスランと幸せになって欲しい」
「何を」
「気づいていないとでも思ってた?2年前からとっくに気づいてたけど。違った?」
「いや、違くはないが…だがお前にだって」
「残念。あたしは今現在仕事が恋人の様な物。確かにあたしにもそう言った話がない訳じゃない。でも同じ痛みを分かってくれる人。ただその傷をお互いになめ合うような関係では痛くないの。あたしもサイも」
「お前」
「だから形式上だけはサイと婚約しているけど、お互いに好きな人が出来たらそこできっぱりお別れね。っていう関係性」
「おま…」
「でも上手い事ずっと潜り抜けて来ては居るわよ?あたしもサイも」
「そうかよ」
モビルスーツの整備班が
「ジャスティスの発進準備整いました」
「ありがとう」
エターナルには一応の連絡はするけど、気を付けなさいよ?あたしはデュランダル議長を信じることが出来ない」
「ん?」
「きっといずれオーブに何か仕出かしてくる気がする。オーブの軍事機密をいまだに持っているのはザフト軍であってプラントだもの」
「あぁ」
「こんな情勢下だし、そんな事もあるからなのかあたしは未だにプラントもザフトも信じることなんて出来ない」
「そうか」
この基地にザフトの戦艦も連合の戦艦もあたしは入れるつもりは無いけれど、それでも1回だけは居れようと思ってる。
「なんで1回なんだよ?」
「じゃあザフトの船にもカガリを乗せてくれた恩がある。連合にだってオーブと同じ理念を持っている人間だっている。その人たちまで蔑ろにすることはあたしにはないし、できない」
「そうか」
その1回よ
アスランを見届けた後カガリからの連絡を受けたのは夕方だ
「は?」
「私も何かの間違いだと思ったんだがな」
「いいえ、間違いであありません。先ほど大西洋連邦ならびにユーラシアをはじめとする連合国は以下の要求が受け入れられない場合は、プラントを地球人類に対する極めて悪質な敵性国家とし、これを武力を以て排除するも辞さないとの共同声明を出しました。そしてユキ様には軍人としてその書類に捺印を頂きたく」
「馬鹿なの?」
「な…」
「悪いけど、あたしはその書類に捺印を押すことはないわ。あたしもカガリもお父様の遺志を継いで行政府にも軍人にもなっているの」
「な!?」
セイランを始めとするいくつかが大西洋連邦寄りだということは有名な話だ
「勝手に書類に捺印なんてしてみなさい?それこそ反逆罪で一生外を歩けなくなるから」
「…」
「連合に付きたいのなら勝手にどうぞ?でも貴方達の戯言にあたしたちまで巻き込まないで」
「ユキ!」
「結果論として、それが答えなの」
そう言ったあたしに何も言い返せない行政府の人間
「あたしも忙しいの。じゃあね」
通信を切ると、こっちは既に夜になっていて
「ちょっと出てくるわね」
「あ、はい。お気をつけて」
夜に出歩いてもここはオーブとは違って大分平和だ
そんな中
「うわぁ!」
「綺麗ですねー」
「本当だねー」
なんて聞き覚えのある声が1つと子供たちの声が聞こえてきて
「あ、降谷さん」
「蘭お姉さん、知り合い?」
「まぁね」
「でも君もこんな夜に出歩くんだな」
「そりゃもう。ずっとあの中に居たらあたしが可笑しくなってしまうもの」
「そうか」
なんて話して来たのは毛利さんと世良さんで
「でも貴方達もこんな時間まで」
「今日は博士の家に泊まりなの」
博士…ね
「そう」
「あ!」
そう言った女の子が指さした先は空で
「きれー」
「流れ星みたいです」
なんて能天気な事を言っている子供たちに
「そうだな」
「綺麗だね」
なんて言っている2人。きっとこの国がずっと平和だった証拠で、それを持たない国でもあるからだろう
「あれが、キレイ…ねぇ」
「「え?」」
「どういう事だよ」
「あたしにはまったく綺麗には見えない」
「「!?」」
「なんじゃ、なんじゃ」と出て来たのは小太りのおじさんとませた子供
「あれを綺麗と言えるのはそれだけ貴方達が無知だという事」
「どういう意味」
「あれは…あの光は、核の光。核が撃たれた後のね」
「!!」
「あの核1つでこの国は吹き飛ぶわよ」
「な!?」
「おい!」
「本当の事よ?」
「へぇ」
「今、あの場所では戦争が起きているの」
「「戦争?」」
「そう、戦争。だからね君たちはあの光を見て綺麗だねって言っちゃいけない。あの光を見たらきっとどこかで戦争が起きてるんだって思わなくちゃいけないよ」
「そうなんですね」
「なんでおめぇはそう言い切れるんだよ」
「こら!」
「コナン君!」
「追求したがるのはいいことかもしれないけど、追求しすぎると今度は帰って自分に返って来るわよ」
「んだと!」
「でも、なんで降谷さんはそう言いきれるんだよ」
「あたしもあの戦場の中にいた人間だからよ」
それこそこの場にいた人たち全員が凍り付くのがよく分かる。
そしてその中で始まったプラントからの演説には
「皆さん」
「え?」
「あ、ラクス様だ」
「本当ですね」
「綺麗だよな、彼女」
どういう事?ラクスは今はオーブにいる筈なのになんでプラントに…
「わたくしはラクス・クラインです。皆さんどうかお気持ちを静めてわたくしの話を聞いてください。この度のユニウスセブンのこと。またそこから派生した昨日の地球連合からの宣戦布告、攻撃は実に悲しい出来事です。再び突然に核を撃たれ、驚き憤る気持ちはわたくしも皆さんと同じです。ですがどうか皆さん今はお気持ちを静めてください。怒りに駆られ想いを叫べばそれはまた新たなる戦いを呼ぶものとなります。最高評議会は最悪の事態を避けるべく今も懸命な努力を続けています。ですからどうか皆さん常に平和を愛し今またよりよき道を模索しようとしている皆さんの代表、最高評議会とデュランダル議長をどうか信じて今は落ち付いてください」
「なるほど」
「え?」
「彼女はあたしの知ってるラクスじゃないってことよ」
「どういう意味だ」
「彼女が偽物だという事ですか」
「そうね。そう捉えて貰って構わないわ」
「「!?」」
そんな話をしながら外にいるもんだから
「何騒いでいるんだい?」
「あ、萩原の兄ちゃんに松田刑事!」
「よぉボウズども」
「で?何を」
「今の演説見てました?」
「あぁ。プラントのラクス・クラインだろ」
「そのラクスさまを彼女は偽物扱いしているんですよ」
「へぇ。それこそ国家反逆罪に」
「間違っていればね。でもあたしはプラントの議長も彼女も信じることはない」
「だから」
「本物の彼女と過ごしている年月もあたしにはある。どっちが本物かなんて見た目じゃなくちゃんと聞いていればわかる事」
「嘘だろ」
「本当」
きっと彼女は議長や評議会にそそのかされたのだろう。ただ声質が似ているからというだけで
「きっと今頃はオーブもてんやわんやでしょうしね」
「どういう」
「分からない?連合側に入りたい人間とそれを阻止している側の人間」
「あ?」
「行政府の中にもいるのよ。連合側の人間なんて。でもまぁ元々オーブ自体が独特の国だしその国の代表だったお父様の娘であるあたし達は連合に加盟するなんて断固拒否する側の人間」
「へぇ」
「あの馬鹿な親子が仕出かさなければの話だけれど」
それこそ顔を見合わせている人たち
直後になったあたしのスマホにはオーブ行政府と出ている
「はぁ…」
「スマホ見てデッカイため息つくなよな」
「仕方ないでしょう?出たくない場所からの電話だなんて」
ったく、なんて思いながらも電話に出ると
「ユキ様!」
「うっさい。何の用」
「それが」
ウナトやユウナがあたしのサインを勝手にしたのだと言う
「やらかしてくれるなぁ。あのバカ親子」
オーブで日の下を歩けるなんて思わないこった
皆揃って首をかしげているけど
「あたしがオーブにいないのによくサインが出来たわねぇ?」
「そう思います」
「そのうち、処分下すって言っといて」
「かしこまりました」
電話を切った後
「タイムリミットだ」と連絡が入っていて
「待ったなし…ね」
そうタイムリミットだと言って来たのはバルドフェルド隊長だ。オーブにいるとはいえ、彼もまた元はザフトの人間だった男だ。ミネルバへの匿名コードなどすでに分かって居た筈だろうし
「取り合えずオーブに一度戻るのが優先か、こっちに彼らが来るのが先か。予想が出来ないなぁ」
「どういう」
なんて話をしていると
「はぁ」
「降谷さん?」
「全く…こっちで仕事しろって事か。面倒な事この上ない」
セイランにそそのかされて馬鹿な事を考えなきゃいいんだけど…
「じゃあね」
「え?学校には」
「「学校?」」
「あぁ、彼女帝丹高校に転校してきたんだよ」
「なんか時季外れじゃない?」
「だろ?なんか忙しかったみたいだよ」
「へぇ」
「探求するのはいいことかもしれないけど、きっとその探求心にかられた好奇心で自分じゃない誰かを泣かせることになるわよ?ボウヤ」
「!?」
「じゃあまた」
歩きだしたあたしの腕を掴んできたのは
「なんです?」
「今のはどういう意味?」
「そのままの意味ですよ。自分が追求する側だから、自分のこと以外の周りの事なんて見えないで、突き進んでいく。じゃあ、残された側は?自分じゃない周りの人間がいくら泣いても何が起こっても問題ないだろ。だってそっちにはそっちで他にも人がいるんだから。そう言っているのと同義ですよ」
「!?」
「警察官と軍人の違いは人を殺すことが出来るかどうか」
「「な!?」」
「日本の警察は人を守る側で殺すことなんて出来ない。でも軍人は違う。守るべきものとそうじゃないものを区別するのは一瞬。その一瞬ですべてを判断する」
「な!?」
「それが現状ですしね」
一瞬の腕のゆるみで自分で腕を振りほどいたあたしは
「今度こそこれで」
「あぁ」
1/6ページ
