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「よろしかったのですか?」
「ん?」
「あの分からない人に安易に連絡先を教えて」
「大丈夫よ。オーブ回線のものではないし、日本で契約したものだから解約する時には必然的にすべて消えるでしょ」
「そうですね」
==
「迎えの船って言うのはエターナル?」
「いえ、我々が呼んだのは別の迎えですが」
「いや、間違っていない様だ。あのユニウスセブンが落ちていると連絡があって早急にオーブの補佐官がすぐに動いてくれたようだ」
「といいますと?」
「私とアスランは勝手知ってるエターナルに乗れとそう言って来たからなアイツは」
「そうですか」
アスランが乗っているザクごとエターナルに回収された後、私のインカムが鳴って
「カガリ悪いんだけど、そのままミネルバに乗っていて」
「は?」
「エターナルにザフトの機体をお借りしたままにしとくわけにはいかないでしょう?」
「そうだが」
「ならそのままミネルバに乗っていてもらった方が安全。そのまま動かないでよ」
「分かった」
連絡が切れると
「アスランが恐らく乗って来たザクを戻しに来るからこのままここに居ろと」
「どういう事です?」
「さぁ、私にもよく分からん」
「代表でもわからないなんて滅多な事ではないですよ」
「そうだな」
なんて思っていると、エターナルから出て来たのはジャスティスだ
「アイツ…」
ジャスティスに乗っているアスランなら破壊が出来るかもと思っている
==
「ちょっと出てくるわね」
「はい、お気をつけて」
そう基地を離れて歩いている中、戻ってこないと思ったら
「全く」
「ユキ様!?」
「いいわ。市民の安全を優先して」
「はっ」
更に歩みを進めていると
「あら、先ほどぶりですね緋色さん」
「そうだな。だがこんな時間に」
「大丈夫ですよ」
後ろには手助けをしているオーブ軍の人たちの姿
「あぁ、様子を」
「そういう事です」
「今日は助かった」
「こりごりですよ。ただもう1つの問題がありましてね」
「「問題?」」
「今はそっちに集中しているので」
地球に向けて落下していたのははくちょうだけじゃない。ユニウスセブンも同じことだ
「隕石だと言うのなら」
「大気圏で燃えるものもあれば燃え尽きないものもあります。が、それを破壊しに出てくれている人間もいるという事を忘れないでいただきたいわ」
そう言った矢先
「大半は破壊できている」と連絡が来た
「そう。後はオーブの被害状況を確認する。日本は平気そうだし」
「そうか」
ただ「なんでジャスティスの信号が出てんのかなぁ」
「ジャスティス?」
「えぇ、モビルスーツですよ」
なんて話したせいか
「ユキ」
「無事なのね?」
「あぁ」
「まぁいいわ。パッチあけるから日本基地にいて。ミネルバも一緒なんでしょ」
「分かった」
それでも一般市民の状況を見ているあたしに
「お前は戻らないのか」
「まだ帰って来ていないですからね」
「そうなのか」
緋色さんの後方から走ってきているのは降谷さんで
「だいじょう…ぶ…だったか?」
「あぁ。何とかな。彼女のおかげではくちょうもカプセルも破壊が出来ている」
「そうか。日本を助けてくれたことに礼は言う」
「この国に基地を置いている以上は、この国も守らなくてはいけないと言う重要な役割なので」
スマホでカチカチとしていると
「これは、戻って来て早々に代表と相談案件になるなぁ」
「は?」
「どういう」
「あぁ、こちらの話です」
2人が顔を見合わせていると、他の刑事さん達も合流してきて
「一体何が、どうなって…」
「はくちょうは大破、そしてカプセルも撃ち落してくれたという事ですけど」
「そうですね」
ジャスティスを出撃させて正解だった。という事にしておきましょうか
「彼等は最後までここに残していきます」
「いいのか」
「え?」
「軍人なんだろう?」
「そうですね。確かに軍人です。でも軍人とは一般市民を守る人間でもあります。ただ警察と違って戦場に行かなければいけない時が来る。その覚悟を持っているかいないかの違いでしょう。この国は平和そのもの」
「え?」
「この国が平和そのもの?」
「そうですよ。あたしやかれらの故郷、オーブは中立国。2年前の戦争であたしたちは1度国を失ったものです」
「そんな事」
「あるんですよ。国民の傷は未だ癒えていない。戦争の火種を引き起こしてしまったからと責任を取って亡くなったあたしたちの父でオーブの前代表」
「!?」
「しかも自決したその瞬間にあたしたちはたち合ってしまった」
「え?」
「立ち会ったって」
「戦争に…
「そんなに早く…」
「中立国だから仕方がない。戦争中だから仕方がない。軍人や政府の近くにいる人や家族はそう言われて育ってくる。でもそれでも実際にそんなことになるなんて誰も想像もしないでしょう?」
「そうだな」
「でもそれをあたしとカガリは目の前で受けてしまった。戦争中のさなかに、戦争を引き起こしてしまった責任を負うと言って」
「今のオーブで自分の周りにいる人たちが確実に自分の大切な人が亡くなっている現状を経験しているの」
「そんな…」
「本当の事よ。なので彼らは今日のこの事態が収まるまでは警備に充てます」
「感謝する」
「いいえ」
「ユキ様」
「それじゃあたしは基地に戻るので」
「あぁ」
警察官の彼等と離れて、基地に戻るとまだミネルバの中に残っている彼らを見て
「「ユキ」」
「え?」
「お知り合いなんですか」
「彼女もまたオーブの人間であることに変わりはない」
「「な!?」
ミネルバの中に入ると、見知った顔があって
「お帰りなさい、代表、アスラン」
「そう言うな」
「ここはオーブじゃないしな」
「そうね。でも基地はオーブのものよ」
「そうだったな」
そして他にも見たことのある顔があって
「あら」
「お前は知ってるのか」
「彼、トダカの紹介でプラントへ渡った子よ」
「トダカ?」
「あら、あたしはそう聞いているわよ?オーブで家族を亡くしたと、その彼をトダカがプラントへ送ったと」
「な!?」
「アンタは」
「ユキよ、ユキ・リリー・アスハ。あなたの嫌っているそのアスハの人間」
「!!」
「でもね。今は何も見えない、何も聞く気がないだけでしょうけど、あたしやカガリもあの時の辛さは誰よりも分かって居るつもりよ。そしてアスランも」
「ん…」と言ったアスランは苦しい表情を見せて
「何を」
「話を聞く気がないのなら結構。あたし達もこれ以上何もあなたに言うつもりもないわ。でもその剣を持った瞬間にあなたも次は誰かを泣かせて悲しませる番だという事を忘れない事ね」
ミネルバを出るとアスランも出て来て
「何もあそこ迄」
「本当の事よ?あの時、力があったなら。自分も軍人だったならと思った人間だっているかもしれない。でもそう思いながらこの手に銃を取り剣を取るという事はそれだけの覚悟をしなくちゃいけないという事。アスランだって知って居るでしょ?」
丁度よくミネルバの艦長とカガリが出て来て
「また後で話すわ」
「あぁ」
艦長の所に行くと
「どちら様」
「初めまして。オーブ軍、日本基地所属のユキ・リリー・アスハと申します」
「タリア・グラディスよ」
「最新鋭の戦艦ですものね。まぁ日本は平和な国ですからゆっくりと休むことも出来るでしょう」
「感謝します。この船の修理が終わり次第代表をオーブまで送り届ける心算ではいますが」
え?
「そうしてもらう事にしたんだ」
「代表がそう決めたのならば、あたしは何も言いませんよ」
「助かる」
「代表を乗せて来てくださった船です。しっかりと直せるところは直していただいて構いませんよ。その間行くりとお休みになって下さい」
お辞儀をして、カガリに「話したい事があるの」と伝えると「分かった」と言っていて
ミネルバを降りて、基地の仕事場に入ると
「で?話したいことって何だ」
「ユニウスセブンの被害状況よ」
「!!」
「この日本には幸い当たらなかったけれど、ジャスティスが出てもオーブには少なからず被害が出てしまっているわ」
「セイランたちは」
「なんとかやっているようだけれど、彼らは大西洋連邦…つまり地球連合よりの人間だもの。オーブがどうなろうと知ったこっちゃないって言った所が本音かもしれない」
「そんな」
「まぁそのセイランのバカ息子と仮にも婚約しているカガリには言っておくわ」
「なんだよ?」
「あのバカと結婚なんて馬鹿な真似したら許さないから」
「そうならないようにしたいものだな」
「その前にあたしやアスラン、キラ達にだって言えるじゃない」
「だがお前にだって来てるって話だろ」
「そうみたいね。あたしの場合は「好きな人がいる」で一蹴しちゃうから」
「ユキらしいが本気で好きな男が出来た時どうするんだ」
「その時はその時にならないと分からないでしょう?」
「そうか」
部屋を出るとアスランが待機していたらしい
「普通に入てt来ればよかったでしょうに」
「お前たちの仕事の話には入らないと決めているからな」
「まぁ仕事の話なんてほんの一部。あとはカガリの問題だしね」
「あ?」
「そうそう、さっきの話の続きでもしましょうか」
「そうだな」
「話の続き?」
あ、そうかカガリは知らないんだっけ
「シン・アスカのことよ。でもあたしが話したその内容はきっと彼だけじゃない。同じ軍人全ての人に云えることでもあるわ」
「そうだが、お前は優しすぎる」
「そんなことはないと思っているけど。あの時、軍人になって銃や剣を持ったその日からきっとお父様を泣かせる覚悟を持ってなくちゃいけなかったのにあたしは最後までお父様に守られてあの現場を見てしまった」
「…」
「アスランだって分かる事でしょ?お父様をあの戦場で無くしているのだから」
「あぁ」
「だから、お父様があたし達を守ってくれたように、今度はあたしたちが守らなくちゃいけないの。オーブもオーブの理念も市民も」
「お前らしいな」
アスランとも話を終わらせると、ミネルバに戻ったあたしとアスランは外での射撃訓練場で訓練をしているミネルバのパイロットを見つけて
「ああ…」
女の子の方は銃身がブレているのか的に当たらず、もう1人の彼は的確に宛てているようだ
「あら上手」
「あら」
「訓練規定か」
「ええ。どうせなら外の方が気持ちいいって」
的の方に向き直った彼女は
「でも調子悪いわ」
クスクスと笑うと
「なんで」
「ユキも苦手だもんな」
「そうなんですか」
「えぇ。あまりというか出来るなら撃ちたくなんてないわね」
「へぇ」
あ。と言った彼女は
「一緒にやります?」
「え?いや、俺は」
「んっ」
「うん?」
「ホントは私たち皆、あなたのことよく知ってるわ」
「え?」
「へぇ」
「元ザフトレッドクルーゼ隊。戦争中盤では最強と言われたストライクを討ち、その後国防委員会直属特務隊フェイス所属ZGMF-X09Aジャスティスのパイロットのアスラン・ザラでしょ?」
「ん」
「よく分かったわね?彼がアスランだと」
「確信を持ったのはエターナルが接近したからですけど」
「そう?」
「お父さんの事は知りませんけど、その人は私たちの間じゃ英雄だわ。ヤキン・ドゥーエ戦での事も含めてね」
「だ、そうよ?」
こちらに近づいてきた彼女は
「射撃の腕もかなりのものと聞いてますけど」
そうアスランに渡していた彼女は
「お手本。実は私あんまりうまくないんです」
「フッ」と笑ったアスランに
「たまにはいいんじゃない?オーブでもしているわけじゃないし」
「そうだな」
そう渡された銃を持ったアスランは
「あなたはやらないんですか」
「あたしはやらない。専ら見ている方が正しいかな」
「そうですか」
「でも、アスランの銃の腕は確かよ」
「え?」
「見ておくと良いわ」
そう言ったあたしのスマホが直後になっていて
「何?」
「実は」
公安の人間が基地の前にっ来ているとのこと
「また面倒な」
「どういたしましょう」
「すぐに行く」
「かしこまりました」
