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翌日の朝のニュースでは既に会場は出来上がっている様子で
「また随分とご立派な」
「オーブには負けますね」
「国際会議場よ?それなりに丈夫に作っているでしょうね」
「そうでしょうか」
「そうよ?じゃあもしここにカガリが仮に呼ばれていた時に簡単に倒れるような場所でさせる?」
「させませんね」
「でしょう?其れと同じことよ」
「なるほど」
納得しちゃうんだね?
「来月の開業を予定しているエッジ・オブ・オーシャンは、臨海都市に相応しく水をふんだんに取り入れてデザインされた多種多様な施設で構成されています」
「臨海都市ね…」
「若干そう言った所はオーブに似ている所もあるのでしょう」
「そうね」
オーブも海に囲まれている国ではあるけれど
「貝殻をモチーフに作られたカジノタワーは海の安全を守る東大の役割も果たしており、エッジ・オブ・オーシャンを一望することが出来ます。またカジノタワー近くにあるショッピングモールでは大きな滝や空中庭園が配置され訪れる人々に安らぎのひと時を感じさせます」
空中庭園に滝にカジノ…これまた豪勢な事で
「サミットが介される当日には警備を担当するのが警視庁とこの度日本に配置されているオーブ軍からの支援により2万人以上を警備に充てると発表がありました」
「それが妥当でしょうね」
「そう言えばカガリ様たちからは何の連絡もないのですか」
「今のところはね。ミネルバに搭乗しているという事だけど、こっちにはそれ以上の話は何も無いわ」
「そうですか」
せめて安全かどうか位教えてもらいたいものだけれどね
「番組の途中ですが、たった今入ったニュースです」
それが国際会議場で爆発があったと報道があったのだ
「あらら」
「ユキ様も忙しくなりそうですね」
「全くだわ」
なんて話をしていて警視庁に呼ばれもしたけど「え?あたしが行く必要があります?」くらいで話をして行かないでいても捜査は始まっているようで
数日後、学校帰りにある男の子とこの間一緒に来ていた刑事さんが話をしていて
「何か進展はありまして?」
「それがあの爆発の時は公安部が担当だったんです」
公安部…確か、降谷さんも緋色さんもそこの部署だと言っていたっけ
「え?高木刑事、その人に話してもいい事なの?」
「あぁ、彼女は」
「これは失礼、ボウヤ。あたしはオーブ軍日本基地の降谷夢姫」
「オーブ軍?そう言えば日本基地が出来たばっかりだって聞いたけど」
「その基地の所属の人間。そして、今回はそのサミットの護衛も任されていたのもある訳だけどね」
「へぇー」
「あのサミット会場、亡くなった人もいるようですが、被害が一般市民じゃないだけ良かったですね」
「え?」
「だってあの会場には一般市民は未だ入れないでしょう」
「そうですね。警察官だけだったのは不幸中の幸いだったかもしれない」
「サミット中に爆発が起きてたら世界中が大騒ぎになってたよね」
「いや、警視庁、特に公安部は叩かれてるよ。サミット前に爆発事故が起きたんじゃしょうがないけど」
その中から指紋が検出されたと言う話があり一気に事件性が増してしまったという事だ
「ふーん…」
「お姉さんは」
「そのサミット当日のオーブ軍の護衛系統を任されているからね」
「そうなの?」
「えぇ」
なんて話をしていると電話が鳴ったボウヤは「またね」と言って帰って行って
「忙しい子ね」
「そうですね」
「このまま何も無く終わればいいのですけど」
「どういう」
「オーブも代表がまだ戻っていないので」
「へぇ」
そして高木刑事と話をしている中
「ユキ様」と言って来た兵士
「どうかした?」
「それが」
不正アクセスされた形跡があると、報告が上がってきたのだ
「やってくれる」
「どういたしましょう」
「オーブ本国の行政府に至急連絡して」
「ですが」
「大丈夫。オーブには頭の切れるのがもう1人いるじゃない」
「「あ…」」
「今すぐ繋いで」
しっかしよくここまで走って来たものだ
「基地からここまで結構な距離があるのに走って来たんですかね」
「そうですね。それなりに訓練も積んできている人間なので、基地からここまでなら走っても平気でしょう」
「そうですか」
ピピと鳴ったスマホにはキラの文字
「失礼」
「いいえ」
電話に出ると
「珍しいねユキが調べて欲しい事があるだなんて」
「厄介なことにね。オーブの方に不正アクセスがあったらしいのよ」
「へぇ」
「その不正アクセスの権限を全て調べ上げて欲しくて」
「ユキの方が得意そうだけど」
「まっさか。キラには勝てないから。早急に調べ上げて送って欲しい」
「分かった」
直ぐに切った電話の向こうでは直ぐに調べてくれているのだろう
「ホントこういうのが得意のが近場に居るって助かる」
「そういう人がいるんですか」
「えぇ」
すぐに電話がかかって来ていて
「オーブじゃないみたいだけど、ナズっていう所からみたいだね。でもユキの付けているパスワードは流石に難しいかな」
「そりゃそうだよ」
だってあたしとお父様が出会った日をパスワードにするとは思わないでしょう?
「それと日本からもいくつか入ろうとしている所が見られてるよ」
「は?」
日本からもねぇ
「用心に越したことはないと思うけど、気を付けて」
「ありがとう」
電話を切ると
「凄い会話ですね」
「まぁそうなりますね。同じ立場の人間なので」
「そうですか」
じゃあ、そう言って基地に戻ると色々な事が起こりうる状況化の中にいるということだ
==
数日後
「オーブの回線に変えておいてくれる」
「いいのですか?日本の回線ではなく」
「いいの。何が起こるか分からないでしょ?サミット開始前に怒ったあんな状況の中だもの」
「そうですね」
回線をオーブの物に切り替えると
「警視庁からはまだ正式な発表はなく、国内だけでなく、サミット参加国を中心に不安と非難の声が日本政府に届いています!」
「なんの発表もないとはね」
パソコンや電気ポットが爆発しているという事が放送では流れていて
「ユキ様」
「何?」
「実は」
そう一緒に入って来たのは
「緋色さん…でしたっけ」
「あぁ。ちょっと気になってな」
「何が気になるのですか?特段変わっている様子もないですけど」
「こんなにも爆発が起きているのに君たちオーブの軍人は爆発に一切の動揺もしていない」
「まぁ最初の頃はよく驚きましたよ」
「何?」
「日本でもこんなにも爆発が起きるんだなと」
「100か所以上での爆発があって、通信指令本部もパニック状況らしい。なのにここはそんなパニックにもなっていない」
「日本の通信は全て爆発したのにここだけならないのが可笑しいと?」
「そういう事だ」
緋色さんの後ろには他にも何人かの刑事さんがいる
「まぁここにまでよく入ってこれたと褒めておきましょう」
「何?」
「ですがここは軍施設。独断で入って来ればどうなるか。警察関係者ならお分かりですね?」
あたしの座っている席にはアラート用のボタンがちゃんとにある
「まぁサミット当日の手薄になっている今日を狙ったのは褒めておきましょう。でもここにも数名の軍人はあたしは残していますよ」
「全員出したんじゃなかったのか」
「まさか。そんな馬鹿な真似をあたしはしませんよ」
アラートのボタンを押すとダダダと走ってきた軍人たち
「緋色さん、流石にこれは」
「うろたえるなよ。それこそ俺達の負けと一緒だ」
「銃を降ろせ!さもなくば撃つ!」
「何?」
「その方はアスハ家のご息女。アスハに銃を向けるという事は反逆罪も同然だ」
銃を降ろした警察官と同時に軍の方も銃を降ろしていて
「見張りのものは」
「寝て貰っている」
寝て貰っている?緋色さんの言葉に違和感を覚えていたあたしに
「気絶している者が数名」
「こりゃ訓練のし直しかな」
なんて話をしていると「警視庁はIOTテロの可能性が高いと発表しました」
そして「緋色さん」と言った警察官が「無人探査機への不正アクセスが確認された」とのこと
「あらら」
それと同時にあたしの方にはアスランからの連絡が入り
「は?また面倒な物が動いてくれてるなぁ」
「ん?」
「こちらの話です」
「はくちょうは本体は大気圏で燃え尽きますが、カプセルの落下地点がくるってることが判明してナズでは騒ぎになっているよです」
そして恐らく落ちてくる場所はこの東京、警視庁らしい
「ちょっと失礼。此方も急ぎの連絡なので」
「え?」
インカムをエターナルに接続すると
「はい、此方エターナル」
「悪いわね、急に」
「ユキ様?」
「エターナルはミネルバに接近できるわよね」
「ミネルバってあの最新鋭の戦艦ですか」
「そう。その戦艦にアスランとカガリが乗ってる。2人を回収してアスランにはジャスティスに乗ってもらいたい」
「何か」
「ユニウスセブンが落下してるらしいのよ。この地球にそんなものを落とすわけにはいかない」
「わかりました。それと、もう1つ「はくちょう」知ってるわね?」
「なんか話題になってますね」
「それの破壊もできる?」
「まぁ、それに間に合えば出来るかと」
間に合えば…ね
「間に合わせて頂戴」
「分かりました。すぐにエターナル動き出します」
「お願いね」
連絡を切ると
「おい」
「間に合えば「はくちょう」の破壊も頼みましたけど、我々の目的は別」
「別?」
「もう1つ落ちてきている者があります。この日本では隕石と呼ばれる石が今は落ちて来ています。それの破壊作業の方が優先される可能性が高いです」
「な!?」
再びインカムで繋いだのはカガリで
「どうかしたのか」
「まだアスランも一緒ね?」
「一緒だが」
「ならいいわ。今、ミネルバにエターナルを近づけさせる」
「な!?」
「アスランもカガリもエターナルに乗っていて」
「だが!」
「いい?ユニウスセブンが落下しているのも知って居る。でもその戦艦にどれだけのモビルスーツがあるか分からない状況で作業しても仕方がないのも分かるでしょ」
「そうだが」
「だからエターナルに乗れと言っているの。エターナルにはジャスティスもミーティアもある。少ない被害で抑え込みたいのよ」
「分かった」
「アスランにもそう伝えて」
「あぁ」
インカムを切ると
「君は一体」
「言ったでしょ?アスハ家の人間だと」
「そうだが」
「アスハ家はお父様も国家元首、そしてカガリもまた国家元首。あたしはその補佐官でもあるの」
「へぇ」
その直後
「ユキ様」
「どうかした?」
「頼まれた「はくちょう」の破壊作業完了しました」
「ありがとう。そのままエターナルに接触頼むわね」
「了解」
連絡を切った後
「なんの」
「はくちょうの破壊作業が完了したんですよ。日本に…この地球に落ちてくる事は無いでしょう」
「そうか」
緋色さんはそれを誰かに連絡していて、しかもスピーカーになっていることに気づいていない様で話が丸聞こえだ
「大丈夫ですよ。はくちょうは破壊しています」
「どうやって」
「軍と戦艦を動かしたんですよ」
「な!?」
日本基地の司令官としての軍の今回の仕事は終わっていますけど、あたしはまあだこれからの仕事が残っていますので」
「は?」
戻って来い、と言った電話の向こうの声を聴いた彼は
「分かった」とだけ言って電話を切ったようだけど戻る様子もなく
「戻らないのですか?」
「戻るさ。君の連絡先を聞いた後でな」
あたしの連絡先を聞いたところで何もならないと思うけど、取り合えず交換だけすると帰って行った緋色さん
