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夢小説設定
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「あの子咲依の名前を出したわね」
「あぁ。何で呪詛師になったあの子の名前を出してきたのかすら分からん」
「そうね。それに私たちの好きな咲依ってどういう事かしら。乃愛の事だって大事に決まっていると言うのに」
難しい顔をした両親は渋々乃愛のいる部屋に母親の術式を施した途端
「!?」
「どういうことだ」
「分からないわ。私の術式を拒むだなんて思わなかったもの」
「そうだな」
それだけ、心に負った傷が深いのか。そう思っていると
泣いている乃愛の声が聞こえて
「奥様。旦那様」
「何だ」
「宜しいのですか。あんな呪力の安定しない」
「いいのだ。あの子の呪力が安定せずとも五条家の娘であることには変わりはない」
「え?」
「そうね。あの子が…乃愛が私たちの所に自ら来るなんて思わなかったけど」
「どういう…」