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夢小説設定
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その日の夜遅く、23時を過ぎたタイミングで跡部邸を出た。勿論こんな時間に出るわけで跡部君にも置手紙を残してきた
「(これで…いい…)」
もう、本当に行く場所が京都の家だけになるなんて…
どうせこの時間だ。新幹線だって出てるはずがない。早朝の新幹線に乗って京都に行くしかない
ホームで、翌朝の切符を買ってホテルなんて使えばすぐにお兄ちゃんに居所が捕まれるから
ホームで野宿…か。なんて思っていると
「おや」
「!?」
誰かと思って顔を上げると
「め…い、さん…」
「こんな所でどうしたと言うんだい?」
「何でも」
「無いという顔ではないね」
流石冥さんだ。あたしの事は何でもお見通しのように言ってくれる
「お兄ちゃんとお姉ちゃんたちに、今は会いたくなくて」
「珍しいことがあるものだ」
「そう、ですか」
「あぁ。では高専にも黙っておくとしよう。勿論五条君や夏油君にも」
「ありがとう…ございます」
冥さんは言ったことは守ってくれる人だ
「だがこんな所で寝込むのは、一回の女のすることではないぞ」