「若。忍足からは聞いているな」

「はい。中等部で練習すると。立海の皆さんもお久しぶりです」

「あぁ」

「赤也もこれ位礼儀正しいと俺達も安心できたんだがな」
「あぁ」

赤也…赤也、赤也

「赤也って誰だっけ」

「立海の中学にいるテニス部の部長だよ」

へぇ

「会ったことがあるだろ？ワカメヘアの生意気な奴なんだが」

「あぁ。あの例の」

「あぁ」

なるほど。全然会ってないだけで忘れちゃうとはなぁ

「乃愛先輩は…」

「マネージャーとして今日だけやってくれる」

「本当ですか？」

「本当よ」

大型犬を見ているみたいで癒されるのはあたしだけなんだろうか？

「そんなにすげぇのかよ？コイツのマネージャー業務」

「まぁ、今の高等部のマネージャーよりははるかに動いてたよな」

「ほう」

「それは実に興味深い」

「そうじゃのぉ。これを見て小鳥遊や宮野が立海でどこまで動けるかのぉ」

「な！？」
「仁王君までそんなこと言うの！？」