「なら最初の体育は俺達も見学と言うことだろう」

「お前ら体育くらいは出来んだろ」

そう言っている跡部君

「まぁ、ジャージくらいは持ってきているが」

「十分じゃねーの」

「「「は？」」」

あたしと志保さんたちが嫌な声を出すと

「五条お前が見学なんていうガラじゃねーだろ」

「何で乃愛だけがそう言われんの？」

「言ったででしょー？乃愛ちゃんは氷帝で女子生徒で断トツの運動神経だったって」

「それは、そう言ってたけど」

「やらないわよ？」

今日は帰ってからもお兄ちゃんたちとの体術訓練があるんだもの

「やらねぇって言葉は俺様は聞かねぇんだよ」

「つーか跡部が言った時点で、五条にやらねぇって選択肢すらなかったじゃねぇか」

「嘘でしょ」

「はぁ…」

本当にやりたくないんだけど…

「嫌よ。帰ってからもいろいろとやらされるのに、何でこんな所で体力消耗しなくちゃいけないのよ」

「そんなの知るかよ。俺様があぁ言った段階でお前は出るって決まってんだよ」

「なんつー」
「横暴さ」

渋々立ち上がったあたしに

「いいけど、お昼から邪魔したら途中でも帰るから」

「「な！？」」