「ただの練習試合なわけねーだろぃ」

そう言った丸井君

「何々！？どういうことだっＣ～」

「そうじゃの。跡部と幸村の考えていることは恐らくコヤツ（乃愛）の事じゃろ」

あたし？

「よく分かったな。仁王」

「五条はな氷帝じゃちょっとした有名人だったんだよ」

「ちょっとした…どころではないだろう」

そんなことを言ってる柳君って一体いつそんなデータを収集したわけ

「こいつはな。部活で怪我すりゃ先輩でも後輩でも俺達同級でも分け隔てなく見てたんだよ」

「しかもテニス部だけじゃねぇ。他の運動部の奴らだって同じことだったんだぜ？」

「「！？」」

「中学は全員参加だろぃ？」

「あぁ。コイツがどこの部活に入るか幼稚舎の6年の時にはそんな話が上がってた」

そう言えば。そんな話も聞いたことがあったわね

「んで、中学上がってから部活をどこに入るか聞いたらコイツ最初帰宅部。って答えたんだぜ？」

「「帰宅部！？」」

「それが何でテニス部のマネージャーになるわけだ」