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夢小説設定
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「はい」
先ほどの女中さんは
「悟様からのご伝言でございます」
「何ですか」
「乃愛様を呪詛師として認め咲依様を五条家に連れ戻すと」
嘘…
お兄ちゃんがそんな事言うはず…
「残念ながら本当の事でございます」
ボタボタと泣き始めたあたしの前に来たのは
「嫌だなぁ。僕がこんな可愛い妹にそんなことを言うワケがないでしょ」
「お…にい…ちゃ…」
「さ、悟様!」
「大体さぁ乃愛を呪詛師にする理由もないよね?咲依ならともかくとして」
え?
「それにここに残した使用人はほんの数名。その中にキミの名前は入れてないよね。なのに何でまだここにいるわけ?」
「そ、それは」
まぁなんでもいいけどさ。なんて言っているお兄ちゃんはきっと最初から見抜いていたのかもしれない。未だに泣き止まないあたしに
「誰が乃愛の事を泣かしているのかな」
「すぐる…くん」
「ん?寂しかったかい?」
うん…
「まさか、他の誰でもない使用人に泣かされるなんて誰も想像しなかっただろーけど」
なんて言ってるお兄ちゃんに
「ここには乃愛が本当に大丈夫だと思ってる人間以外は皆出したよね。僕」