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夢小説設定
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「当主として言うなら、まぁ良く思っていない奴らがいても可笑しくはないだろ。こんなバカでかい家での使用人だしそんなのいちいち数えてらんねぇよ。
咲依が当主に向いているだって?笑わせるなら親父たちのあの家を分家としてアイツを当主にしてやるよ。アイツに当主としての役割が出来るならな」
「お兄ちゃん?」
「乃愛が咲依と仲が良かったのも事実だしそれを否定するつもりはない」
「私たちが高専に入った時にはまだ氷帝学園に彼女はいたからね」
「あぁ。だけどきっと乃愛は気づいたんだろ。幻影操術は本人の思うモノも本人に見せることがあるって言うのは聞いたことがある」
「あぁ。だけどそれはずいぶん昔の書類でしか目にしたことはない」
そう、なの?
「ある時、乃愛は咲依にすら近寄らなかった。僕は喧嘩しただけだと思っていたんだ。当然使用人だって同じだろう
だけどいつまでたっても元に戻ることはなく、僕と一緒に高専に行く機会が増えて行くばかりだった」
「確かに。よく高専に連れて来ていたね」
「あたし…そんな記憶ない」
「そりゃ、3歳とか4歳の記憶なんてそうそうあるはずがないでしょ」