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学校に着くと、普段通りの風景なのに、何かが違っていて
「珍しいですね。青学の不二君が越前君を連れてきているなんて」
「誰」
「ふふ。幸村から話は聞いているよ、東京の青春学園高等部。テニス部部長の不二です」
「へぇ」
この人もテニス部なんだ
「ついでに言えば来年高等部に上がってくる、越前も見学させに来たんだ。今は中等部で部長をしているよ」
ふーん。こんな小さいのに、小さいから小回りが利くのか
「跡部達がつい最近来たんだけど。まさか不二たちも来るとは思わなかった」
「僕たちも想定外なんだけどね。でも先生たちはどこでもいいから練習試合をして欲しいと」
「さすが。でも四天宝寺でも良かったんじゃないのかい?」
「すでに試合済みなんだよ。何なら氷帝も同じだけど」
そう言っている不二君の眼からは笑みが消えていて
「なるほど。それで立海に来たわけか」
「ご名答」
「彼女は」
そう言ったフジ君はあたしの方を見ていて
「あぁ。不二たちは初めてだったね」
「うん」
「赤也のお姉さんだよ」
「え?」
「は?切原さんってお姉さんがいたんっすか」
「あぁ」
挨拶はしておいて損はないだろう。だけどここにいつまでもいたいとは思わない
「初めまして切原乃愛と言います。赤也君とは確かにキョウダイなのかもしれませんが、血縁関係上なだけなので、あたしは家族として認めているわけではないです」
「すっげぇ人がお姉さんなんっすね。切原さん」
「あぁ」
「でも、何であんな言い方」
「オーブという国に彼女は捨てられたと言っていたけど」
「「捨てられた?」」
「あぁ」
「だが、そのオーブという国がどこにあるのか。さっぱり分からないというのも事実。彼女の情報が一切ないのも事実だ」
「そうなんだ」
「では、あたしはこれで」
あたしが彼らから背を向け歩きだしたと言うのに
「何で、止めるわけ?」
「俺たち以外との交流も必要だろう?」
「いらない」
掴まれた腕を振り払おうにも彼の力が強いのか振りほどけずにいるのならば
「分かったわ。いればいいんでしょう?」
「物分かりがよくて助かる」
うざっ
「随分と切原に似ているんだね。性格」
「いや赤也の方が血が上りやすいし、キレやすいだろうな。彼女はそうでもないだろうが」
「へぇ。でも確かにオーブなんて国聞いたことないんだよね」
「この国が平和すぎるのよ。まぁ海外には他にも戦争を知らない国があるのかもしれないけれど、どこに行っても戦場の跡や、今もなお戦争の最中なの」
「!?」