「ノア」

「ミネルバは？」

「整備は全て終わりました。後はミネルバの発進を待つのみとなります」

「そうご苦労様。良かったわねアスランが今は信じていない敵対国の基地から早めに出ることになって」

「な…っ」

嫌味を言って見れば

「だからと言って。キミは…キミたちは議長も信じない。というのはやりすぎなんじゃないのか？」

「やりすぎ？それは議長の命令で来たザフトの戦闘訓練を受けたコーディネイターに暗殺されそうになったラクスのことを言っているの？本人の目の前でも同じことをアスランは平気で言って傷つけるの！？」

「…っ」

「だからあたしは今もオーブ軍でカガリやキラ達とは離れた位置から彼らを守っているの。
カガリの守りたい物も分かっている。キラだってラクスだって同じことよ。コーディネイターに狙われ暗殺なんてされそうにならなければ、議長を信じていたのかもしれないけれどね」

そう言っている傍から帰って来たらしいミネルバのクルー

「あたしはもしもいつかなんて来ない日を期待しているわ」

「！？」

「さようなら。ザフトのアスラン・ザラ」

彼の前から歩きだしてミネルバに行くと

「何で」

「何で…ねぇ」

「シン」

「そうやって静止してもらわなければ自分の行動も止められないというのなら。連合のエクステンデットと同じね情けない。あなた達も、自分がなんのために戦うのか。何を守るために戦っているのか
それを分かって、MSに乗って戦場へ出て行くといいわ」

「何！？」

「あなたの嫌っているカガリは、ちゃんとそれを分かってMSに乗っている。だからこその守護神がちゃんとについている。それを忘れない事ね」