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「そして」
真横に来ていたカガリに
「彼らもあたしも国を守るために、出てくれと命が下ればあたしたちは迷わず戦場に赴く事にもなる。例えそれが命を落とすことになってでも」
「随分とそんな安い」
「安くなんてないわよ。でも高くもない。戦場に行けば命なんて安いものなのかもしれない、何処で誰がどうなるかなんて。そんなのあたしたちが知る由もないのだから」
「切原」
「悪いけど。赤也君も毒されていることに気づかせた方がいいわ」
「「毒されている?」」
「どういう意味じゃ」
「彼の父親は外資系に努めているせいもあって、母親であろうが子供であろうが。それが例え離れて暮らしていた子供であっても
彼の"悪い癖"が治らない限り、赤也君は毒されたまま生活をしなくちゃいけない」
「それは一体」
「人の事を威圧的に呼んで喋り自分を正当化する。まぁあなた達の中にも同じような男がいるのだから、分かることでしょうけど」
「「同じような男?」」
「威圧的な?」
「真田君と赤也君の父親。それとあたし達の父親。どちらが理想的な父親かなんてわかり切っているけど」
「え?」
「だってあたしもカガリも。お父様には威圧的な態度を取られたことなんてないもの。そして、周りの声もちゃんと聴いてくれる。
あたし達にその後ろ姿で。背中で。父のあるべき姿を見せて貰ったもの」
「あるべき、姿」