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夢小説設定
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「どういう」
どういうも、こういうもないでしょう?
「そのままの意味よ」
「お父様はこうまで威圧的な人ではなかったしな」
「そうね」
「でも、ちゃんと理念を貫き通した人だった」
「えぇ。だから今でも慕われるのでしょう?お義父様が」
「あぁ」
「…っ」
悔しそうに下を向いている実父
「切原侑吾。外資系企業に勤めあたしの他にもう1人いるのでしょう?」
「!!」
「何がだ」
「娘が。切原家には捨てたあたしの他にもう1人いるのでしょう?」
「「!!」」
「そこまで調べ上げておいて、なぜ帰って来ようと思わない」
何故?聞かずともわかっているのでしょ?
「では」
「何だ」
「あなた方があたしをオーブへ置いて行ったきりあたしをオーブへ迎えにも連れ戻しに来なかったのはなぜ?」
「それは…」
「あたしはあの日からありとあらゆる場所を探したわ。泊まっていた場所にも、買い物へ行った先にも。何にもないただ歩いていただけの場所にさえ、あなた達を探しに出ていた。靴もサンダルも擦切ってでも、あなた達を探したのに、あなた達は、オーブへ探しに来ることも、あたしを連れ戻しに来ることも無かった」
「!!」
「結局はあなた方はあたしなんか最初からいなかったかのように生活をして彼にも、あたしの存在なんて教えてこなかったのでしょう?」
「…」
「それがあなた方とあたしの出した答えなの。あたしはオーブで、養女となった時、あたしを拾ってくれて育ててくれたお父さんに切原の姓を捨てても構わないと」
「な!?」