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だけど、あたしはそれを認めることはない
「なぜそんなに認めたがらない」
「言ったでしょう。あたしをオーブに置き去りにして自分たちはのうのうとこんな平和な国で生活をしていたのよ?
あたしは戦場国に置いて行かれて、それを育ててくれた人も軍人よ?今だって最前線にいる軍人であるけれど」
「「!?」」
「幼かったあたしに今もこの戦争の最中船上の最前列で指揮を執っている養父はねこう言ってくれたわ。自分を本当の親だと思えばいいと。そして今の国家元首のお父様つまりはあたしのもう1人のお父様もあたしを本当の娘のように育ててくれたわ」
「ふたり?」
「そう。今も最前線で軍人として活動している父と。1年半前の戦争で…亡くなった父の2人よ」
「勉学も戦争や戦場の過酷さを教えてくれたのもお義父様。そのお父様も1年半前の戦争であたし達に罪は無いからと、戦場にしてしまったオーブですべての席にを盛って自害してしまったわ。ただ、一言あたしたちの父になれて幸せだった。其れだけ言ってくれたのよ」
「何で…」
「オーブが失われるのも時間の問題だと。オーブの民間人を非難させ、支援してもらった国に感謝をして。もう1人の父は戦争にまで発展させてしまった責任と責めを負って国を守って亡くなったわ」
「な!?」
「嘘だろぃ」
「嘘ではないわ。そしてそのもう1人の父にはあたし達と変わらない娘が今は一国の代表だもの」
「マジかよ」
「分かったでしょ?10年の歳月は大きいの。彼らは探している素振りなんて見られない
探していたというのなら、よそ行きの服装なんて着てなんていられないでしょ」
「な!?」
「あたしはね。7歳でオーブに捨てられたとき、持っていた服装なんて着替えてる余裕もなく両親を探していた時期もあったわ。
でもね、探す気力もなくしたのは、オーブで言った場所に既に両親はいなくて。宿泊していたホテルはチェックアウトされた後だった」
「!?」