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「忘れないわミーアさん。わたくし達は決して」
忘れちゃいけない。彼女は立派にラクスの代わりを違う立場で支えてくれていたのだから
「ノア」
「え?」
「デュランダル議長が演説を始めたわよ」
そう言って来たラミアス艦長の言葉に
「分かりました」
驚きも隠せないあたしたちはそのままブリッジへ戻ると
「今私の中にも皆さんと同様の悲しみ、そして怒りが渦巻いています。何故こんなことになってしまったのか。考えても既に意味のないことと知りながら私の心もまたそれを探して彷徨います。私達はつい先年にも大きな戦争を経験しました。そしてその時にも誓ったはずでした。こんなことはもう二度と繰り返さないと。にも関わらずユニウスセブンは落ち努力も虚しくまたも戦端が開かれ戦火は否応なく拡大して私達はまたも同じ悲しみ、苦しみを得ることとなってしまいました。本当にこれはどういうことなのでしょうか。愚かとも言えるこの悲劇の繰り返しは。一つには先にも申し上たとおり、間違いなくロゴスの存在所以です。敵を創り上げ、恐怖を煽り戦わせてそれを食い物としてきた者達。長い歴史の裏側に蔓延る彼等、死の商人達です。だが我々はようやくそれを滅ぼすことが出来ました。だからこそ今敢えて私は申し上げたい」
申し上げたい?
本心なんかじゃないくせして、ラクスの暗殺をしようとして
「始まったわね」
「「はい」」
「我々は今度こそ、もう一つの最大の敵と戦っていかねばならないと」
「最大の敵…か」
「そして我々はそれにも打ち勝ち、解放されなければならないのです」
「…」
「皆さんにも既にお解りのことでしょう。有史以来人類の歴史から戦いのなくならぬわけ。常に存在する最大の敵、それはいつになっても克服できない我等自身の無知と欲望だということを」