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夢小説設定
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「誰もが幸福に暮らしたいなりたい、そのためには戦うしかないのならとわたくし達は戦ってしまうのです」
「な!?」
「議長はおそらくそんな世界にまったく新しい答えを示すつもりなのでしょう」
新しい答えを示す?
「議長の言う戦いのない世界。人々がもう決して争うことのない世界とは。生まれながらにその人の全てを遺伝子によって決めてしまう世界です」
「!?」
「遺伝子で」
「決めてしまうって」
「俺たちの未来も何もかも」
「そんな事」
「したくはないでしょう。でもそれが実際に起ころうとしているのです。オーブだけではなくプラントも。そして恐らくここニホンでも同じことでしょう」
「…」
「マジかよ」
「じゃあ、俺がジャッカルとダブルスをすることも」
「俺がペテンをすることも」
「最初に決められちまうって事かよ」
「えぇ。おそらくは」
「生まれついての遺伝子によって人の役割を決め、そぐわない者は淘汰調整管理する世界だ」
「淘汰?調整?」
「そんな世界にあなた達もいたくはないでしょう?」
「あぁ」
「当り前だろぃ」
「そんな当たり前な事を聞いてくるんじゃねぇ」
「そんな世界なら、確かに誰もが本当は知らない自分自身や未来の不安から解放されて、悩み苦しむことなく生きられるのかもしれない」