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夢小説設定
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「切原」
「はい」
先生に呼び止められて、振り返ると赤也君が一緒にいて
「何か」
「こっちの切原はオマエと話がしたいそうだ」
あたしと?話がしたい?
「構いませんよ。まぁちょくちょく話はしているしそんなに話すことも無いとは思いますけど」
「そうなのか」
「はい」
「ほんっとうにいいんっすか!?」
「良いも何も自分が聞きたいと言って来たんでしょう?」
「そうっすけど…」
なるほど。ある意味庇護欲は駆り立てられるのね
「のぅ」
「わぁっ」
いきなり現れた仁王君に驚きを隠せないでいると
「あの子供たちはボールを見ただけで目を輝かせておる様じゃが」
「あぁ。あの子供たちは先日ベルリンでの戦争で親を亡くした本当の被爆孤児の子供よ」
「「!!」」
「だけど戦艦の中では安心して生活が出来ない、ましてや、あぁして遊ぶ事も出来ない」
「あぁ」
「だからこそこお基地で保護をしているの。着るものも食事も住むところも揃っているこの基地でね」
「じゃが」
「ボールを見て目を輝かせたのは、連合軍に奴隷のような扱いを虐げられてきていたから働かないと食事も与えられない。遊ぶことも許されず食事だって床で食べようとしていたの今着ている者も今朝着替えた物よ」
「え?」
「あの子供たちは、ボロボロの穴の開いている服を着ていたわ」
「嘘だろ」