降谷妹松田嫁(別小説夢主)は未来への扉の夢主設定となりますので予めご了承ください
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目が覚めると久々に隣には彼が寝ていて、起こさないようにそっとベッドから起きたつもりだったのに
「はにゃぁ!?」
思いっきりベッドに戻されてしまったあたしは変な声しか出せずにいると
「おはよう望月」
「お、おはよう…?」
「ちょっと話をしようか」
「仕事…」
「もう終わった。今日は休みだし望月との誤解を解かなくちゃいけないだろう?」とベッドの上に座っている彼に捕まってしまっているあたしには身動きが取れなくて
「うぅ…」
「唸っても駄目。まず1カ月延びたのは潜入先からの欲しかった捜査資料が莫大過ぎて、1カ月じゃ間に合わなかったんだ」
「でも、連絡欲しかった」
「そうだな?」
「ごめんな」そう言っている彼の手はあたしの頭にあって
「で?望月は盛大なヤキモチ妬いてるみたいだしな?」
ヤキモチ…?
「し、してない…っ」
「へぇ、じゃあ俺が別の女と一緒に居てもいいんだな?」
ベツノオンナ?
「いいもん」
「ぶっ」
「何で笑うの」
「そんなあからさまにするなら最初から素直になっとけ」
「意味分かんない…。だって別の女の人、もういるじゃない」
「は?」
あ、久々に聞いた。このひっくい声での「は?」なんて言葉
組織にいた頃はよく降谷さんとか赤井さんと一緒に組んでいた時に聞いていた言葉だけど
「綺麗な人だよね?腕組んでホテルに入るくらいだもん。あたしなんか放って…」
「なるほど、それで『潮時』なわけか」
!?
「こっちは心配で仕事じゃないってのに」
「え?」
「潜入捜査だぞ?普段一緒にいるのにそういう時に限って一緒にいることが出来ないってのに」
「!?」
「そんな時に潜入捜査先の女にハニトラ仕掛けている最中に出くわすとか本当にあり得ないだろ」
「!?」
「で、それを見かけて連絡してくるかと思えばしてこないで、まさかの萩原たちに連絡してる当たり、余計に仕事に手が付かなくなるだろ」
あ、そうなんだ?
「なのに、聞けば潮時だとか言ってたらしいな?」
「だって…」
「で?挙句の果てにバーに一緒に行って飲むなって言ったはずの酒飲んでるしな?」
「だって…」
「しかも望月も『諸伏』のはずなのに俺の事を『諸伏』って呼ぶ当たりなぁ…?」
「うぅ…」
「望月の酒が弱いのを知ってる姿を見るのは俺だけで十分。お前の酔ってる姿も呂律の回らないしゃべり方も他の男に見せるつもりも聞かせるつもりも俺は無いからな」
「ぅぇ?」
「それはそうと」
「うん?」
「お前に相談があってだな」
相談?
「警察庁でも警視庁でも公安の人間が辞めた後に開業している、望月も行った場所で働いてみないか?」
「え?」
「カフェを出すよりも見知った顔がある場所で働いてくれた方が安心感がある。時々公安の人間も出入りしているから、何かあっても安心だろう?」
「でも…」
「それでも不安ならこの間俺が言ったように警視庁や警察庁の食堂で働いてもいいんだぞ?」
萩原さんたちと話をした時にそんな話にもなったなぁと思っていると
そう言えば、家の隣が空き家になってるなぁと思って
「も」
「ん?」
「博光さん、あの」
「どうかしたか?」
「自宅横の空き家まだ買い手が決まって居ないのならそこをカフェにしてみたいかなと」
「!!」
「そうか」
ただし、空き家であるという事が条件だ
「見てみるか」
一緒に見てみるとまだ空き家の状態のままで、すぐに景光さんは電話をしてくれていて、隣の家も買い取ってくれている
この
「出来る事なら自宅兼カフェにしてもいいよな」
なんていう諸伏さんに
「ぅぇ…」
「そしたら俺が帰ってもすぐに望月の姿が見られるって事だろ?」
そうかも知れないけど
「ゼロに相談してみるとするか」
なんて早々にあたしから離れて電話をしに行ってしまった景光さん
「おいてけぼりだ…」
しょんぼりしながら家に戻ると、まだ電話をしていて
「あぁ、そうだな」
なんて話をした後に電話を切った景光さんは
「悪いな」
「意地悪」
「ハハ」
笑い事じゃないもん。なんて思いながらも聞いていると
「望月」
「景光…さん?」
隣の家を建て直してそこをカフェにするのはどうかと言われて
「え?」
「そしたらある程度の事も分かるし、ハギの嫁さんも手伝いにも来れるらしい」
咲姫ちゃんも?
「望月の出したい物を出せばいい」
「うん?」
「隣が家っていう安心感もある」
「景光さんは…」
「うん?」
「本当は家に」
「家にいて欲しいのは事実だけどな。でもそれは望月のしたいことを我慢させるって言う事にもなるだろ」
「え?」
「だから本当は警視庁か警察庁が良かったんだけど」
それをあたしが拒否したんだ…
「泣く必要はないさ」
「でも…っ」
「望月がしたいことを見つけて、資格まで取るのを頑張ってたのは俺がよく知ってる。せっかく取った資格を使わないままなのは勿体ないだろ。家の隣なら確実に俺も通るしハギも通るから安心していられる。ただし」
ただし?
「何かあれば必ず俺に連絡しろ」
「え?」
「いいな」
「あ、はい」
「さて、話は戻すとして」
「ぅぇ…」
「それを聞いても俺が他の女と一緒に居てもいいのか?」
「やだ…」
「俺の前以外では酒飲むなよって言ったのになぁ?」
「『悪いことしよ』って」
「それで呑んだ訳か」
「ぁぃ」
「それで?カクテル言葉、知ってて選んだのか?」
「カクテル言葉…?」
知ってるのは、前に使っていた『ネグローニ』と『ブラッドハウンド』というカクテルだけだ。まぁそのカクテルがどんなものかあたしには分からないけど
「分かってないで呑んだって言うのか」
「え…っと」
「ギムレットにブルームーン、マンハッタン。あとはギブソン。お前が頼んだカクテルを見てハギも咲姫ちゃんも固まったって言ってたけどな」
「飲みやすそうだったから」
「だろうな。でもマジで俺がいないときに酒は飲まないでくれ」
「え?」
「遠い人を思う。長い別れをするつもりは無いし、出来ない相談をするつもりもないしそれを決断させ得るつもりも俺にはない」
「ん?」
景光さんがあたしの飲んだカクテルの言葉を教えてくれて
「でもちゃんとに、嫉妬はしていたようだしな」
「どういうこと?」
「ギブソンは『嫉妬』っていうカクテル言葉もあるんだ」
へー…?んぇ!?
「変な声を出すなよ」
「だって、そんな意味なんて知らないで呑んでたから」
「だろうな。アイツら皆望月が失恋したと思い込んでいるしな」
ある意味そうだったじゃん…
「俺は、『潮時』なんて言葉使う気も無いからな」
「なんで」
「潮時だったら、あの時既に望月の事を自分の手中に収める筈がないだろ」
「!?」
「望月も『諸伏』なのに」
「うぅ…」
「俺の事を『諸伏』って言うあたり、逃げるつもりだったんだろうけどな。生憎とそう易々と3回目があると思うなよ」
「え?」
「決まってるだろ?そんな事させないために工夫はしてる」
はへ?
「言っただろ。俺の隣にいるのは望月1人で十分だ。他の男の傍に行かせてやらない」
「自分は他の女の人と一緒にホテルに…ん゛ぅ!?」
急に景光さんにキスされたあたしは息も出来ないくらいにきつくされていて
「ひ…ヒロ…」
そう何度も何度も角度を変えてされるキスに景光さんの体を押し返そうとしても散々鍛えられている男の人の体には勝てる筈も無くて
「仕事に決まってる。でなきゃ俺がお前以外の女と一緒に歩くはずがないだろ」
「うそ」
「嘘なわけがあるか」
なんて話をしている間にチャイムが鳴ったかと思えば
「出てくる」
そう言った景光さんは、寝室を出て戻って来たかと思えば
「出て来い」
「やだ」
「あら、久々に来た私にも顔を見せないつもり?望月」
久々に聞いた声は本当に懐かしくて
「クリス?」
「そうよ?望月ってば結婚してからアメリカに帰って来ないんですもの」
「うぅ…」
「アメリカに行かせるわけがないだろ?連れて行ったら絶対にお前の所から帰って来なさそうだしな」
「当り前じゃない」
「だから先手を打ったんだろ?大学在籍中に籍も入れて、事実上望月は俺のものにしたわけだしな」
「あらやだ。あの時私に言ったあの言葉を本当に有言実行したわけ?」
あの時の言葉?
「当り前だろ?」
「あまりしつこい男は嫌われるわよ?」
「残念。嫌わせるためじゃない。俺以外の男を見させないために決まってるだろ」
よく分からない会話をしている景光さんとクリス…
「そう。なら早く私に孫の顔を見せるくらいはして頂戴」
「え?」
「ば!?」
「あらやだ。貴方達自分の子供はいらない主義者なの?」
「いや、そうじゃないが」
こ、こど…子供…
「望月がフリーズしてるな」
「あらやだ」
「望月?」
「はへ?」
「大丈夫か?」
「だいじょぶ…だと思う…」
「そう?」なんていうクリスはきっと分かって無いんだと思う。あたしが子供を育てられるかが分からないって思っていることなんて
「望月」
「クリス?」
「貴方はもっと素直になりなさい」
あたしが素直に?
「貴方の事を今、誰よりもきっと分かって居るのはコレでしょ」
コレと指さしたのは景光さんで
「そしてあなたの旦那もコレ。望月の事だからちゃんと好きな人じゃ無かったら籍なんて入れないし、コレもそうでしょ?」
「そうかも知れないけど…」
クリスには、思っていることを全部話すと
「あらら」
「望月、言ってるだろ。そうやってため込むのはお前の悪い癖だって」
「でも!」
「そうね。コレに言えない事はバーボン…降谷にでも言えばいいじゃない」
「降谷…さん?」
「あれも仮にも組織に潜入していた男よ?貴方の事を少なからず知って居るじゃない」
確かにそうだけど
「それでもダメならアメリカに戻ってくればいいわ。男なんていくらでも」
「それをさせるような俺じゃないと分かって居るだろ?ヴィンヤード。3回目があると思うなよ」
「はいはい。今日は顔を見に来ただけだから何かあればすぐに言うのよ?望月」
「ぁぃ」
「私から望月を取ったんだからちゃんと幸せにしなさいよ?景光」
「分かって居る」
下にまで見送りに行くと
「でも望月」
「クリス?」
「私の言った言葉は本当よ?景光がもし何かしてきたり、したら私にすぐに連絡なさい?」
「え?」
「すぐに迎えに来るわ」
あ…
「おいっ」
「望月の事で必死になったり使い物にならなかったりしているのを見ているのも楽しいものよ?」
あ、そうなの?なんて思っているとぐっと引っ張られて景光さんの後ろに隠されたあたし
「むぅ…」
「んな声出しても駄目」
「望月?」
「クリスとおしゃべりしたい」
「はいはい」
「望月、今度はしっかりと時間を作って来るから待って居て頂戴」
「わーい」
「子供ね」そう言っていたクリスの言葉も聞こえていたけど
「そこが望月の可愛い所だろ」なんて言っていた景光さん
「それもそうね」
あたしの頭を撫でてくれたクリスに
「でも」
「「ん?」」
「早く貴方達の子供が見たいのも嘘じゃないわよ?可愛い私の娘の子供ですもの」
「そうか」
「それじゃあね」
そう言ってバイクに乗って帰って行ったクリスは
「ったく、嵐のような女だな」なんて話しているだけの事はあって確かに嵐のような人だけど
「あたしはクリスの事好きだもん」
「知ってる」
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