降谷妹松田嫁(別小説夢主)は未来への扉の夢主設定となりますので予めご了承ください
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数週間後、久々に通っていたスーパーに行くと
「やぁ」
「あ、どうもお久しぶりです」
「そうだね。ここ最近は来ていなかったようだけど」
「来てましたよ?ただ冷凍庫に入れて合った食材を使い切ってからと思ったら時間が立っちゃいましたけど」
「冷凍庫にストックがあるの便利だよな」
「そうですね」
なんて話をしながら今日はそうめんの気分なので薬味を多めに買って切って冷凍庫に保存だ
「随分と買いこむんだね」
「こんな薬味でも冷凍庫に入れておけば持つので。ネギとか油揚げなんかも便利ですよ」
「そうなんだ」
「はい」
薬味を入れた後は、野菜を籠の中に入れて他の食材も入れていくと
「あれからベルモットから連絡は来たかい?」
「残念ながら。ただ『アメリカに帰ることは決まって居る』っていう連絡は着ましたよ」
「は?」
「なんですか?」
「アイツアメリカに戻るって言って来たのか」
「メッセージですけど」
「そうか」
ここでクリスの名前を出すわけにはいかない。なのでクリスの名前を一時的にシャロンに変えて、諸伏さんに見せると
「本当の様だな」
「嘘は言わない主義なので。ただシャロンから、連絡先は誰にも教えるなと」
「そうか」
買う者を全て籠の中に入れると
「随分と」
「これで約1週間ちょっと持ちますよ。薬味なんかもそうですけど」
「へぇ。両親がいないから1人なのか」
「そうですね。いくらシャロンが面倒を見てくれていると言っても高校卒業までくらいでしょうから」
「そうだよな。お前その後はどうするか」
「専門学校に行きたいなぁとは考えていますけど」
「専門学校?」
「調理師と管理栄養士の資格を取りたいので」
「そうなのか」
「はい」
「それを君の保護者は」
「知って居ますよ。『資格は取りたいと思っている時に取りなさい』って言ってくれているので」
「そうか」
「まぁ家だと1人でいることが多いのでほとんど資格とは関係ない食生活をしていますけどね」
「これだけ買いこんでおいて良く言える」
「そうですね」
レジに並ぶと
「今日は酒は見ないんだな」
「まだ家にありますしね。飲んでるわけじゃないし調理酒代わりに使用しているだけなのでそんなに減らないですよ」
「そうか。飲んでるのかと思ったが」
「無理ですよ」
会計を済ませようと財布を取り出すと何故か諸伏さんが出してくれて
「え?」
「まだちょっと君と話したい事があるんだよね」
「あたしと…ですか」
「あぁ、君とだ」
「良いですけど、何も話すことなんて」
「あるだろ」
アルダロ?
スーパーを出た後何故かあたしは諸伏さんの車に乗せられていて
「あの…?」
「キミ、組織の中にいたよな」
「組織?」
「そうだ。俺達が潜入していた組織の中に。ベルモットが紹介してきた女の子。それが君だ」
!?
「だが組織の中には君の名前だけが消えていた。元々いたキュラソーやピンガは任務中に死亡確認しているとはいえ、名前は残っていたのにもかかわらず、ある1人の名前が消えていた」
「それがあたしだと?」
「そうだ」
「冗談じゃない」
「何?」
「その組織にいたとして、名前を消す理由がない」
「そうだな。だがベルモットは違うだろ」
「またそのお名前ですか」
確かに組織にいたのは事実だ。名前を消されているのも事実。だけど、顔見知りの公安の刑事にそれがいつまで通用するのか
「ベルモットは組織の女性幹部でありながら君を只々かわいがっていただろう」
「そうなんですか」
「何」
「あたしには分からない事ですよ。それに組織の中にいるとなればたしの名前を消す理由は何ですか?そもそもあたしが組織にいたっていう証拠がないですよね」
「組織としては消す理由がない。だがベルモットは違う。お前を可愛がっていたこともあって俺達に捕まえさせたくはないと踏んだんだろう」
「へぇ」
「そしてキミが組織にいたという証拠はないが」
「なら」
「だが」
だが?
あたしの腕を掴んできた諸伏さんに
「ちょ…っ」
「やっぱりな」
「やっぱりってなんですか!」
「君は俺が近づくと顔を赤くさせていることが多い。特に俺が近くに居ればいるほどだ。組織にいた彼女も同じように顔を赤くしていた」
「…っ」
「ゼロにも言わない。俺だけだ。俺だけには話してくれないか」
ベルモット…っごめんなさい。もう隠しきれないみたい
「はぁ」とため息をついたあたしに
「ではこの事は、ここでの話は内密に」
「あぁ」
「確かにあたしはあの組織に居ました」
「やっぱり」
「五十嵐水柚、君にはコードネームは」
「ありましたよ?それこそ組織の幹部で会ったベルモットと一緒にいたのだから気づいてはいるのでしょうけど、あたしのコードネームはチェリー」
「チェリー?」
「そうです。正式名称は『チェリーブロッサム』その名前が長すぎて覚えられないと言ったあたしにチェリーと呼んでいいとベルモットが独断で決めている事です」
「そうか。ならベルモットが君を」
「ベルモットがあたしの保護者代わりなのは嘘じゃないですし、アメリカに来ないかと誘ってくれているのも嘘では無いですよ」
「何?」
「ただ、あたしは今の生活に満足しているのでお断りしていますけど」
「そうだったのか」
「えぇ」
ベルモットには最初から気づかれていたのかもしれないけどね。あたしのタイプが諸伏さんだという事に
「君は本当は何歳なんだ」
「10月で16歳になりますけど」
「本当に高校生だったのか」
「そうですよ?」
はぁと諸伏さんにため息をつかれると
「お前」
「なんです?」
「1人の時に酒類買うの禁止な」
「何でです?あたしには両親もいない。ベルモットと住んでるわけじゃない。でも自炊はしなくちゃいけない。そう言ったときにどうしたって必要な調味料だって出て来ますよ」
「その時は俺に連絡しろ」
「嫌です」
「連絡」
「しません。むしろする理由が見付からない」
「俺や松田たちはなんとなく知って居るからいいが、知らない警察の人間に見つかったらお前、すぐにしょっ引かれるぞ」
あー…そういうこと
「どうせそう言う時を狙ってないですし、買うなら顔を知ってる人がいる時に買ってますよ」
「それでもだ。それでも俺を呼んでくれ」
なんでこの人はそこまで言うのだろう?
「分かりましたよ。連絡はします」
「助かる。事後報告じゃなくて買いに来るタイミングで言ってくれよ」
なんでバレたんだろう?
「ちなみにバレるからな?思いっきり顔に出てるし」
「最悪…」
静かに走り出した車は
「え?降ろしてくれるんじゃ…」
「そんなわけないだろ?そのまま送っていく」
「いやいや!いい!いいです!降ろしてください!」
「無理だな」
なんて言われて案内もしていないのについたのは家の前
「なんで知ってるんですか」
「俺達じゃない公安の奴等に君を付けさせたんだ。なぜかキミに付けたGPSが反応しなくてな」
ベルモットが壊してくれたのはGPSだったっていう訳か
「さっすが刑事さんですね」
「って言うのは建前」
「建前?」
「組織にいた頃から俺は君を狙っていたからさ」
「はい!?」
「組織にいた頃から君の情報員としての力も見込んで頼みたい事がある」
「いやです、けど一応は聞いておきましょうか。同じ組織にいた人間として」
「俺の協力者…つまり」
「諸伏さんの諜報員になれと、そういうことですか」
「そういう事だ」
「それをお断りすることは」
「先ずできない」
やっぱり…という事はこれは既に決定事項だという事だ
「はぁ…」
「君にしか出来ない仕事だ」
「まぁ、組織にいた人間ならそうなるでしょうね。でも」
「でも?」
「それがもし、『ベルモットを探す』という事ならあたしはお断りします。義理とはいえベルモットは、あたしの母親です」
その返事をした後再び動き出した車が入ったのは警視庁だ
「なんだってまた」
なんてぼやいていると連れ出されたのは公安部。つまりは諸伏さんの配属先だ
「なんだってまた」
「ヒロ、なんで彼女を」
「俺の協力者にした。それの登録だ」
「一介の高校生をですか。諸伏さん」
「あぁ。ゼロ少しいいか」
「なんだ」
「彼女を踏まえて少しだけ話がしたい」
「彼女まで聞く理由が分からない」
降谷さんの言う事は確かに正しいだろう
「ちょっとな」
奥の会議室に連れて行かれると、諸伏さんに鍵を閉められて
「またですか」
「さっきまでの話を放していい場所は」
「ほんとは全部話したくなんてないですよ。第一諸伏さんだけがと言う理由でお話をしたはずです」
「そうだな。じゃあ君が組織の人間だったことを話しても?」
降谷さんが其れに驚いているのは当然だろう
「どういう事だヒロ」
「彼女は、あの組織にいた人間だ」
「は?だって」
「彼女とベルモットを捕まえないという判断の元での取引だ」
「またお目は」
「俺が彼女をどう思っていたか、なんてお前にも分かって居たはずだろ」
「知ってはいたが、あの組織にいたアイツはまだこんな子供では無かっただろう」
なんて話をしていたが
「何を思ているのか知りませんけど、組織の情報員でしたけど」
「な!?」
「だから言っただろ?そこでベルモットと彼女を捕まえないという条件をもとに、俺の協力者になってもらうという事になる。まぁ調べて欲しい時には、なるべく危険なことは避けるつもりだけど彼女の情報は、かなり大きなものが存在するだろ」
「そうだな」
「彼女は組織の中では優秀な情報員だった。俺達がきっと欲しがっている情報もきっと数多く持っている可能性も有る」
「組織の残党狩りか」
「あぁ。コードネームを持っている人間がどれくらいいるか。そしてそのコードネームの持ち主が日本にいるかどうかを調べて貰おうかと思ってな」
「そうだな」
「そうですね、貴方方公安が取り逃がしたキュラソーはラムの腹心でしたけど、すでに亡くなっていますし、アイリッシュも亡くなってます」
「アイツは」
「アイツ?」
「ピンガ」
「あぁ、ピンガもある潜入捜査中に亡くなったと聞いています」
「そうか」
「あの組織ではお酒の名前がコードネームとして使われていたのは、諸伏さんや降谷さんもご存じでしょう」
「そうだな」
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