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陣平君と再び書いた交際届はしっかりと受理されて
「よかったな」
「うん?」
警視庁を出ると「どっか行くか」と言った陣平君の車に乗って来たのは都内だけど静かな場所で
「こんな所もあるんだね」
「あっちがにぎやかだからだろ」
「賑やかって言うか、騒がしい?」
「否定できねぇ」
なんて話をしていると陣平君のスマホに連絡が入っていて、きっと運転中は基本出られないから車とスマホを接続しているんだろう
「出ないの?」
「非番の人間借り出すか、普通」
クスクスと笑っていると
「仕方ないじゃん。刑事さんなんだもん」
「『だもん』じゃねぇよ」
結局電話に出た陣平君は現場に近いという事でそのまま向かう事に
「車で待ってろよ」
「待ってるよ」
近くのパーキングに止めた陣平君はエンジンを切って車を降りた後
「ぜってぇに出てくんなよ」
「絶対は無理かもしれないけど、車にはいるよ」
「そうしてろ」
車で待って居るにも暇と言う名の限度があるけど、パーキングに止めている以上エンジンも切って行った陣平君に苦笑いしか出来ず
少しだけ開けた窓の外には平日だという事もあり、学生が沢山だ
「あれ?降谷さん?」
その声の方にいたのは不二君で
「めずらしいね。学校」
「今日は休んだの」
「へぇ」
「不二の知り合いか?」
「氷帝学園の同級生だよ」
「それはまた」
「彼女、他人にまったく興味を示さないから面白いんだけど、跡部達は何の情報も出てこない彼女を不振に思っているみたいでね」
「諦めればいいのに」
「それで諦めないのが跡部だしな」
なんて言われていると
「夢姫?」
「航君だ。今から現場?」
「あぁ。お前がここに居るって事は」
「陣平君が借り出されたから、車でお留守番」
「アイツらしいが気を付けとけよ」
気を付けろと言われてもなぁ…
「随分と」
「年上の人と親しげなんだな」
「そうだね。彼女を知ると意外と面白いよ」
「あたしが、面白い?」
「あぁ。だって現に今日は学校休んでてしかも煙草吸ってる人と一緒にいたわけなんだろう?」
「一緒にいたと言うよりも、一緒にいるからね」
家ではお兄ちゃんやヒロ君が煙草を吸っていないって言うだけで
「じゃあお兄さんたちも吸って」
「ないよ?」
「じゃああの人だから。という事だ」
「そう言うことになるね」
「でもここで待って居るのだって暇なんじゃないか?」
「そんな事無いけど」
きっと勝手に出て行くとすぐにGPS作動させそうだし
「でもさ、警察官の知り合いなら氷帝じゃなくても」
「無理があるからなぁ」
「そうなのかい?」
「うん」
皆の後ろから見慣れたシルエットが近づいてくるのが見える。しかも煙草吸いながら歩いてるし
「無理って何が」
「あたしさぁ氷帝に入る前って普通の公立の小学校だったんだよね」
「「え?」」
「そうなんだ」
「じゃあなんで氷帝に」
「色々とあんだよ。コイツにもな」
「「!?」」
「お帰りなさい、陣平君」
「あぁ」
「いつの間に」
「少し前には気づいてたよ。あたしはね。煙草吸いながら歩いてるんだもん」
「お前の前では吸わねぇようにしてるからな」
「そういう所だよ」
「ったりめーだろ。ハギだってお前の前じゃ吸わねぇだろ」
少し考えた後
「確かに」
「そういうこった」
「でも随分と早かったね」
「特殊班も来てたからな。時期に組んだろ爆処」
あー…陣平君が行きたがってた部署か…
「何考えて」
「え?」
「考えてるって分かったんですか」
「陣平君が行きたがってた部署だなぁと」
「そうかよ」
「今でも行きたい?」
「んなわけあるか」
きっぱりと否定する当たりやっぱり爆処から声が掛かっているんだろうけど
「お前だって知ってるだろ?」
「え?」
「俺にかかってる部署の声」
「まぁ…」
「そういうこった」
不二君達はきっと陣平君の言っている意味も何もかもが分からないだろうけど
「特殊班と言うのは確か刑事部ですよね」
「あぁ」
「爆処と言うのは」
「お前でも正式名所は知らねぇのか。警視庁警備部機動隊爆発物処理班。それの通称が爆処だ」
車に乗り込んだ陣平君に
「でもなんで彼女は送迎をされているんですか?それじゃあまりにも行動が制限」
「してねぇよ」
「え?」
「コイツの行動に制限はしてねぇ普段ならな」
「普段なら?」
「忙しい時は歩いて帰ってるよね。たまにバスとかも使うけど」
「言っただろ」
「じゃあ僕たちが見ていないだけ?」
「そういうこった」
「時々来る風見さんにも驚かされるけどね」
公安の刑事さんを送迎に使っていいのかって思う事もあって、お兄ちゃんにはそう言ったけど
「諦めろ夢姫。アイツがそれを許可するとは思えねぇ」
「だよねぇ」
「え?お兄さんも」
「警察だよ?」
そうそう、警察と言えば陣平君が無事に警部?に昇進したらしくあまり現場には行けないと言っていたけど
「戻るつもりなんでしょ?」
「「え?」」
「爆処に」
「まーな」
刑事さんだって危険なお仕事だけど、爆処はもっと危険と隣り合わせのお仕事だとあたしは思ってる。いつ呼ばれるか分からない様な部署に本当は行ってほしくないと言うのも事実だ
「んじゃ、出るか」
「もう行けるんだ」
「あぁ」
「じゃあまた明日ね不二君」
「え?あぁ…また明日」
陣平君の車で来た先は水族館で
「水族館?」
「あぁ。お前久々だろ」
「まぁそうだね」
皆が警察学校に行っている時に言ったきりだから7年8年も前の事だ
「あん時はお前ショーで水ぶっかけられて大泣きしやがったしな」
なんでそんな事まで覚えてるの
「忘れてって言ったじゃん」
「忘れるわけがねぇだろ。お前と初めて言った場所が水族館なんだから」
まぁ確かにそうだけど
「今度水族館じゃない場所で行きたい場所決めておけよ」
「そうする」
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