6
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「起きたか」
「うん…?」
「具合は?」
「まだ少し、だるい…」
「そうか。松田がな、アイスとか色々と買ってきてくれている」
「じんぺー君!?」
自分でもびっくりするくらいの声が出たと思ったらゲホゲホとまた咳き込んでいて
「あまり大きな声を出すんじゃない」
「ぁぃ」
「夢姫、今日な」
「うん?」
「松田の家に泊まれるか?」
「なんで?」
「新しい家を探してくる。後は夢姫の保険証の再発行とかその他にもしなくちゃいけない事もあって、夢姫を1人にしておくわけにもいかないからな」
あ…
「夢姫はどんな家がいい?」
「おうち?」
「そうだ」
「ゆきのお部屋が欲しい」
「部屋か」
んー。と考えてはいるようだけど
「夢姫、部屋を持つのはいいが、ヒロがどういう反応をするかだぞ」
「ヒー君?」
「そうだ。彼奴の方が俺より過保護だろう」
「う゛…っ」
「あとはあいつ等もだろうが」
あいつら?
「お前松田やハギたちが過保護だって言うのを忘れてはいないだろうな」
あ…
「あいつ等がいいと言ったら夢姫の部屋を用意する。いいな?」
「うん…」
お昼くらいになって、じんぺー君が来て
「来たぞー」
「悪いな松田」
「いや、構いやしねぇけどよ。お前これから部屋探すんだろ?」
「あぁ。だがその前に保険証やらいろいろとやる事があってな」
「そうかよ」
点滴が抜けて、しっかりしたモノを食べさせてほしいと病院で言われ、そう言うことは大体がヒロの専売特許。
「どーっすかな」
「うん?」
「しっかりしたものってなぁに?」
「ちゃんと栄養を取れって事だ」
「ヒロには話を付けておこう」
「だけど、お前たちで探すんだろ?新しい家」
「あぁ。だが夢姫の要望を聞いたらヒロはまず反対するだろうが、お前たちも反対しそうな話だ」
「俺達も?」
「あぁ。自分の部屋が欲しいって言ってるんだ」
「自分のねぇ」
そう言った陣平君はあたしを見ていて
「いーんじゃねぇの?」
「おま…」
「どうせいつかは夢姫に部屋作る予定だったんだろ?」
「そうだが」
「それが早まっただけだろ?いいじゃねーか。夢姫だぜ?夜はお前たちと一緒に寝んだろうよ」
はっとしたお兄ちゃんは「そうだよな」と言っていて
「んじゃ、夢姫は俺と行くか」
「うん…」
「そういや氷帝は」
「熱が下がるまでとは言っているが」
「まだあんのか」
「あぁ」
「何なら食うかな」
なんて話をしている時だ
「ヒロに頼むこともできるが」
「んじゃ、集まるか。ハギも謹慎中でいるしな」
「そうなのか」
「あぁ」
「夢姫は何食いたい」
「アイス」
「以外でだ」
首を横に振ったあたしに
「アイスはデザートだろ」
「アイスがいい…」
お兄ちゃんを見ると、誰かに電話をしていて
「夢姫、ヒロからだ」
「ヒー君?」
「そうだ」
お兄ちゃんの電話を借りると
「夢姫か?」
「ヒー君…」
「俺が夜ご飯作るからしっかり食べる事。それがアイス食べていい条件だよ」
「アイスだけ」
「それは駄目。先生に言われただろ?ちゃんと食べないと熱も下がらないし、いつまでも学校に行けないぞ」
うぅ…
「夜は何が良い?夢姫の好きな物を作ってやるから」
「オムライス…」
「分かった。じゃあ松田の言うこともちゃんと聞くんだぞ」
「ぁぃ」
電話をお兄ちゃんに返すと再び何かを話していて
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「ヒロが夕飯は作ってくれるそうだから、ちゃんと松田の言うことを聞いて、しっかり休むんだぞ」
「うん…」
「夢姫はうどんも好きだろ?」
「すき」
それを聞いていた陣平君が
「んじゃ、ハギ連れてうどんでも食いに行くか」
「?」
首を傾げたあたしに
「ん゛ん…」
パシャリとお兄ちゃんに写真を撮られていて
「おいおい」
「いいだろーに」
「へいへい」
あたしを抱え上げたじんぺー君は
「また軽くなったな」
「そりゃ、熱出してほとんどゼリーやらプリン生活だったからな。後はアイスか」
「アイス―!!」
「だからデザートな。ちゃんとうどん食ったら、買ってやるから。夢姫の好きなソフトクリーム」
「ほんと?」
「あぁ。俺が嘘言ったことあるか?」
「ない…」
「だろ?」
頭に手を当てたお兄ちゃんは
「ちゃんと言うことを聞いて待って居るんだよ夢姫」
「ぁぃ」
「っそれじゃ、夢姫を頼むよ」
「任されろ」
お兄ちゃんと駐車場まで一緒に行った後じんぺー君の車に乗せられたと思ったら
「ちょっとだけ待ってろ」
「ちょっと?」
「そうだ」
なんて思いながら待って居ると、タオルに包んで何かを持ってきてくれたじんぺー君は座席を倒して首の下に包んでいたものをそのまま宛ててくれて
「つめたい」
「だろうな。でも気持ちいいだろ」
「うん」
「着くまで寝てな」
なんて言われている間に寝てしまったあたしが次に目を覚ましたのはじんぺー君のアパートで
「お、起きてんじゃん」
「マジだ」
「じんぺー君?ケンちゃん?」
「悪いな夢姫」
「んーん」
ケンちゃんの膝枕で寝てもいいと言われて後部座席で膝枕をしてもらうと
「夢姫ってばこんなに小さいんだな」
「あぁ。時期に小4になるのにな」
「昼食いに行って夜も?」
「いや、夜は諸伏が来ることになってる」
「珍しいな」
「夢姫がデザートを食べるための条件らしいからな」
「デザート?」
「あぁ。アイスが食いたいらしい」
「成程」
なんて話をしていたけど、着いた先はどこにでもあるうどんやさんで
「座敷なら夢姫も横になれんだろ」
「お前らしいな」
「だろ?」
お店の中に入ると「どれがいい」と聞いて来てくれる当たり自分で選べるらしい。メニューを見ていると
「これ」
そう指さしたのはおけに水が入っているうどんで
「おっし」
それの大きいのを2つ頼んだじんぺー君はてんぷらも選べると言っていたが、首を横に振ったあたしを見ていたのに、あたしの好きな天ぷらを選んでくれていて、一緒にお金も払ってくれている
「先に畳の席に行ってろ」
「たたみ?」
「そうだ。ツユとか薬味とか入れてくから待てるだろ」
「待ってる」
畳の席に座って待って居ると先に戻ってきたのはケンちゃんだ
「もう少し待ってな」
「もう少し?」
「アイツの事だからすぐにくるよ」
ケンちゃんの言うことは本当で直ぐに来てくれたじんぺー君は子供用の器も持ってきてくれて、それにツユとかいろいろと入れてくれている
「いや、マジでちいせぇ子を見る父親ってこんな感じなんだろうな」
「だろうな」
あたしがゆっくり食べている間に2人は食べ終わっていて
「ゆっくり食え」
「口にため込み過ぎだっての」
それでも半分も食べきれないでごちそうさまと言ったあたしにあまりいい顔はしてなかったけど
「ま、病み上がりにしちゃいいほうか」
「だな」
なんて言いながらじんぺー君とケンちゃんで食べきったうどん
ずっと見ていたあたしに
「デザートは夕飯の後な」
「ケチっ」
「ケチじゃねぇ」
「買ってくれるって言った」
「言ったけどやるとは言ってねぇ」
「同じだもん!」
「親子喧嘩?」
「親子じゃないもん…」
「悪い悪い」
でもそれでもじんぺー君は近くのコンビニでソフトクリームを買ってくれたけど、他のアイスも勝ってくれて
「ゆきのアイス…」
「ちゃんと夕飯食ったらな」
「食べるもん」
「はいはい」
後部座席に戻ると、ケンちゃんがソフトクリームを食べさせてくれて
「おいひぃ」
「そらよかったな」
「うん!」
じんぺー君の家に帰ると、ベッドに寝かせられたあたし
「少し休んどけ」
「もうちょっと…」
「俺達はどこにも行かねーよ」
そのまま寝てしまったあたしはじんぺー君の起こしてくれる声が聞こえるまで寝ていて
「ん゛ーー…」
「夢姫が俺やゼロ以外の前で寝るなんて中々ない事だけどね」
「へぇ」
「よっぽど松田には気を許してるみたいだな」
「だな」
うっすら目を開けて、のっそりと起きるとそのまま一目散でヒロ君の所に行ったあたしに
「結局は諸伏か」
「おはよう夢姫」
コクリと頷いただけなのに
「まだ眠そうだね」
「まだねてたい」
「そう言うと思ったよ」
目を擦るあたしに
「そういや、夢姫ってお前やゼロには大分」
「子供っぽいんだよなぁ」
「きっとそれだけじゃないよ」
「え?」
「俺やゼロだけじゃない。松田やハギにも大分気は許しているみたいだからね」
「そうか?」
「あぁ。特に松田には夢姫が好きだと言っているだけあって、大分甘えているようだからね」
「へぇ。陣平ちゃん、捕まらないようにだけしとけよ?」
「うるせぇ」
ヒロ君に抱えられたあたしはそのまま座らされていて
10/10ページ
