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夢小説設定
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ああたしが丁度8歳の頃、お兄ちゃんが警察学校に入ったタイミングで、両親の離婚話が始まっていた。
離婚することにはなんの抵抗も無かった両親だけど、ただ1つだけ問題があった。それがあたしの親権だ
「私はいらないわよ」
「俺だって要らないさ」
というのが日常茶飯事で行われていた。
半年間はお兄ちゃんも帰って来ない。となればずっと我慢していなければいけないと言うのも事実で
部屋ではずっとお兄ちゃんとヒロ君と撮った写真を見て過ごすことしか出来なかった
だけどある日、学校帰りに誘拐をされたあたし。当然両親はあたしに無関心で「どうにでも」といった感じだった。だけどそれを良しとしなかったのがお兄ちゃんとヒロ君だ
「『どうにでも』じゃないだろう!夢姫は俺の妹だぞ!?」
そう起こっているお兄ちゃんの声が電話越しに聞こえている。
「夢姫は!」
「今は無事だよ」
「声を聞かせろ」
「無理だな」
そう言っている犯人の言葉はスピーカーになっている。
「お兄ちゃ…」
「夢姫、絶対に助けに行く!必ず助けるから!」
「う…ん」
その言葉の通り、お兄ちゃんはヒロ君と一緒に助けに来てくれた
家に帰って来たあたしとお兄ちゃんは
「悪いがこの家の戸籍を僕は抜ける」
「「え?」」
「そして夢姫を僕の戸籍に入れ込む」
「何言って…」
「そうだ!零、お前は降谷家の長男だぞ!?」
「夢姫だって長女だろう。その夢姫を守らなかったのは貴方達だ」
「!!」
「僕は夢姫を見捨てたりはしない。貴方方が先に夢姫を見捨てたんだ。僕の戸籍に入れたって問題はないだろ」
==
「それって」
「そう。8歳の頃からずっとお兄ちゃんとヒロ君と一緒。そしてそれっきり両親とも会っていないから生きているか死んでいるかもあたしには分からない。お兄ちゃんは知ってるのかもしれないけどそれもどうかは分からない」
「じゃあ、よく迎えに来てくれる」
「あの2人はお兄ちゃんと同級生で同期だよ」
「『同期』ってよく言っているよな」
「高校に上がってすぐの時に『警視庁』って言っていたのと」
「あるよ。警察学校の同期だもん」
「まじか」
「じゃあまた明日」
クラスを出て、ヒロ君の車に乗り込むと
「お帰り」
「ただいま」
そのまま家に帰るかと思いきや警視庁の中に入ったヒロ君
「なんでこっち?」
「今日はさ、他の奴等もいないし家は焼けてなかったけど危ないからゼロと相談することにしても、そんな場所に夢姫だけ置いとけないからな」
「そっか」
「捜一や、ハギ、松田は今回爆処に駆り出されてる」
「そうなんだ」
珍しい、爆処に駆り出されるなんてそうそうある訳じゃない
「数が数だったらしい。萩原だけじゃ追いつけないくらいにな。そこで」
「爆処にいた陣平君に声が掛かっちゃったんだ」
「そういう事だ。という事で誰もいないから俺とこっちね」
「はぁい」
公安の中に入ると、皆が重々しい空気の中入ったあたしとヒロ君
「珍しいですね、諸伏警部が…って女子高生!?」
その驚いた声に皆が顔を上げていて
「マジだ」
「警部が女子高生と?」
「いや、でも」
何ともいえない感じになってしまい、怖くてヒロ君の後ろに隠れると
「怖がらせるなよ。夢姫は」
「へぇ夢姫チャンって言うのか」
「随分と可愛いじゃないっすか」
「可愛いのは随分と前から知ってる」
「「え?」」
「夢姫、出ておいで」
「だいじょぶ?」
「あぁ、平気だよ」
「随分と」
「風見は降谷から聞いてるだろ?妹の話。と言うか面識もあるよな」
「はい」
そうだ、この中ではヒロ君を抜いたら風見さんだけだったんだ。知って居る人は
おどおどとヒロ君の後ろから出ると
「あら、やっぱり可愛い!」
「夢姫」
「うぅ…やっぱり」
陣平君を捜査一課で待ってる方が良かった
「だーめ。挨拶だけしておきな」
「え?」
「何かあるか分からないのが俺達だって知ってるだろ」
「知ってるけど」
「その時の為だよ」
仕方がないか
「え…っと降谷夢姫です」
その言葉に風見さん以外の人たちはみんな驚いていて
「え?」
「降谷さんって、娘がいたの?」
娘?あたしがお兄ちゃんの?
「いやでも、そしたらもっと幼いだろ」
「そうよね」
「え…っと降谷零はあたしの実兄です…」
「「はぁ!?」」
「降谷さんってこんな年の離れた妹がいたのかよ!?」
なんて驚かれていて
「ねぇヒロ君…」
「大丈夫だよ」
本当に大丈夫なんだろうか。なんて思っていると
「あ、陣平君からだ」
あたしのスマホには陣平君から連絡が入っていて
「気づいたかな」
「どうかしたのか?」
ヒロ君と一緒に話をしているとバンッと大きな音を立てて開けたのは陣平君で
「おい、諸伏!」
「少しは静かに開けてくれよ松田」
「しかも同期とは言え上司ですよ」
なんて風見さんに言われていて
「同じ警部補だろうが」
カツカツと歩いてきたのはあたしの前で
「お帰りなさい」
「『お帰りなさい』じゃねーよ。なんでお前のGPSがここで反応してんだよ。氷帝まで迎えに行ってやろうと思ったのに」
氷帝まで迎えに…?
「松田、爆処に呼ばれてたし元々俺の所に連絡するように言ったのも俺だよ」
「はぁ!?」
「仕方ないじゃないか。夢姫からあんな連絡が来るなんて誰も想像しないだろ」
「そうだけどよ」
陣平君がいるから捜査一課に行くんだろうけど
「お前が無事ならいいけどよ」
「ヒロ君が一緒にいて何かあったら怖いでしょ?」
「そうだな」
だてに14年もの付き合いがある訳じゃないんだよ?
「そうだ、松田」
「なんだよ?」
「明日、夢姫の送迎頼めるか」
「何かあったのか」
「まぁちょっとな。ハギは忙しいみたいなんだ」
「だろうな。明日も探しに出なきゃなんねぇらしい」
「そうなの?」
「あぁ。お前が黒煙見たって諸伏に言ってくれたのとハギに連絡してくれたからな」
「うん?」
「捜一より爆処の方が忙しいなんてレアだからな」
確かに
「構わねぇよ。明日の朝家まで迎えに行く」
「助かるよ。もしかしたら夢姫が起きるころにはもう出てなくちゃいけないからさ」
そんなに忙しいんだ
「気を付けてね」
「あぁ。じゃあ明日な夢姫」
「あ、うん」
戻って行った陣平君を見届けると
「あらあら羨ましいわね彼は」
「え?」
「そしてあなたも」
あたしも?
「仕事しろ、仕事」
そう言われてしまった女の人
「夢姫、言ってた問題見せてみな」
「あ、うん」
問題を見せて回答を見ていると
「流石は夢姫だね」
「え?」
「ほとんど合っているよ」
間違っている所にはヒロ君から付箋を貼られていて
「もうちょっと考えてごらん」
「もうちょっと?」
「そう。きっと夢姫になら解ける問題だから」
あたしになら解ける問題?
そう間違っている所を頑張って考えるけど、ぜんっぜん分からなくてギブアップすると
「ここはね、こうして解いていくんだよ」
そう教えてくれたヒロ君はやっぱり教え方が上手だと思っている
「そっか!ありがとヒロ君」
「どういたしまして。そう言えばこの間ゼロに行っていた奴は貰ったかい?」
「貰ったけど、難しいんだよね」
「やっぱり夢姫には難しいか」
「うん」
なんて読みかけの本を読みながらヒロ君の仕事が終わるのを待って居ると、時間で帰っていく人たち
「諸伏さん」
「風見も上がって構わないよ」
「ですが」
風見さんはあたしの方を見ていて
「夢姫は俺がいるから大丈夫だよ」
「じゃあでは、お疲れ様でした」
そう勢い良く帰っていった風見さん。この公安の中には今はあたしとヒロ君だけだ
「もう少し待ってろよ夢姫」
「え?」
「ゼロ以外のいつものメンバーがここに揃うからな」
「そうなんだ」
お兄ちゃん以外が揃うなんて結構あるあるだけど、それを事後報告したりお兄ちゃんに連絡をしたりすると
「なんで僕がいないときにしてるんだ!」って怒ったりしたりもする
「じゃあ他の問題もやっちゃおうか」
そう言って他の問題も見てくれたヒロ君はあたしが間違えても「違うよ」と教えてくれる存在だ
「じゃあこう?」
「ちょっと惜しいかな」
「惜しい?」
「うん」
惜しいのか…
「ここはこうだろ?」
そう後ろから言って来たのは航君で
「ここはこうするんだよ」
なんてケンちゃんも言ってきて
「なんでんな簡単な問題も解けねぇんだよバカ夢姫」
なんて言って来たのは陣平君だ
「ヒロ君、陣平君が意地悪言う…」
「まったく、松田。夢姫をそう言わない」
「結局俺がいけねぇのか」
「俺達には簡単でも夢姫にとっては間違えるほど難しかったんだよ。その証拠として何度も消した跡が残ってるよ」
「ホントだな」
皆がそろった所で
「じゃあ夢姫もそれを片付けようか」
「え?」
「ゼロ抜きで家に戻ろうか」
ここに集まって、家でご飯
「皆も一緒に食べるからさ」
慌てて片づけをすると
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ夢姫」
「うん?」
「帰る場所は一緒なんだから」
帰る場所が同じ…
「そうだね」
駐車場に着くと、誰の車に乗せて夢姫と一緒に帰るかで話をしていたけど
「航君は奥さんや子供がいるから乗らないよ」
「だとよ班長」
「そうそうに夢姫にフラれてんじゃねーか」
「つれねーな夢姫」
「乗るなら陣平君が良いなぁ」と言ったあたしの言葉通り、陣平君の車…つまりはハリアーに乗って家に帰ることが確定
「安定だったね。夢姫が松田の車に乗るだなんて」
「だろうな」
「どうせ無理な時は無理だって言うもん」
「ったりめーだろうが」
「でもまぁ、陣平ちゃんだよ?自分の車に女が乗った所で、このヘビースモーカーだから嫌がられるだろ」
「だろうな」
「あたしは好きなんだけどなぁ」
「それは夢姫が特殊なんだよ」
「因みに今もまだ陣平君と同じ香水が欲しいけど、誕生日楽しみにしてるね」
「だってさ松田」
「いい加減それは諦めろ」
そう言ってきっぱりと断られた誕生日プレゼント
「いいじゃん!ケチ!」
「ケチだろうが何だろうが、ダメなもんはダメだ!」
「じゃ、夢姫。家で待ってるから松田とゆっくり帰っておいで」
「うん!」
陣平君のハリアーの助手席に乗ると
「相変わらず好きだな」
「うん?」
「俺達の車皆助手席乗ってんだろ?」
「乗った。因みにお兄ちゃんの車にはヒロ君が乗ることも多いから、後部座席に乗ることも多いよ」
「そんじゃ今度ハギに助手席座らせるか」
「陣平君の隣はあたしのだからダメ!」
「へいへい」
ちゃんと聞いてるんだか聞いてないんだか。まぁこんだけ離れてる年下に言われてもなんともきっと思ってないんだろうな
あたしが陣平君やケンちゃんに出会ったとき陣平君はケンちゃんのお姉さんである千速さんが好きだと言っていた。それもずっとアタックしているとも
子供ながらに千速さんには勝てないと思ったのに、それでも好きなのは変わらなくて
でも千速さんと初めて会った時に、「あたしにもお姉ちゃんが欲しかったsなぁ」って言ったのを今でも覚えてる
「私は構わんが、陣平ではなく研二と一緒になるって事だぞ」ってそう言われたのも覚えてる。
