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夢小説設定
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バスから降りてきたあたしに驚いているのは選手たちで
「え?」
「越知?」
「だけどユニフォームが違くねぇか?」
「確かに。俺達のユニフォームとは違う気が」
音無さんたちもサッカーの方のユニフォームを着ていて
「あら?」
「え?」
「何か」
「あたしが来ているのと同じユニフォームは」
「ありますけど」
「それに着替えてきて」
「え?」
「敵情視察だと思われるのはごめんだわ」
「あ…」と声を揃えて言って来た2人はきっとそんな事思ってなかったんだろう。慌てて着替えに行った2人を見ていると
「全員は行かせねぇのか」
「予選リーグは3試合。どうやって配置をするのかもマネージャーは自分たちで決めさせるとは言っていたけど、今日はどうせ見ているだけだし何も問題はないわ」
「「見ているだけ?」」
「そう、見ているだけ」
修ちゃんのテニスが見られるかもしれない試合は間近で見てきている。それはおにいちゃんのテニスの試合だって同じことだ
着替えて来た2人を見ると
「じゃあ行こうか」
「一体」
「テニスの試合会場。そうそう」
野坂君にチケットを渡すと
「これは?」
「今日からの日本の予選リーグの全試合分のチケット」
「なんで」
「自分たちのマネージャーがどんな動きをするのか、見てみたら?」
「どういう」
「監督だって特段口も出さないしね」
「え?」
「そういう人の元にあたしはいると言うことよ」
2人も乗せてついた会場では
「U-22W杯グループリーグBブロック1回線。ギリシャVS日本の試合を始めます!」
そんなアナウンスも聞こえて来ていて
「世界ランク10位のギリシャと同23位の日本が激突!」
「10位と23位…」
「実力的にも圧倒的に不利だわ」
ベンチコートには監督と選手たち。そしてあたし達マネージャーだ
「あの監督は」
「何も」
「んじゃ世界を知って来いやぁ…『チーム松』の7人衆」
ノートには既に今日出るメンバーを記載済み。そしてどう組むのかさえも記載済み
「凄いです。もうノートに書きこんであるんですね」
「こうでもしないとみられる時間が減っちゃうもの。それにこれはあくまで予想であって、変わることだってあり得る」
「変わる事がある?」
「そうよ」
ちょっと先で修ちゃんが呼んでいて
「じゃ、行ってこようか」
「え?」
「修ちゃんからのお呼び出しだ」
選手たちのいる所に行くと
「リーグ初戦やし俺ら『チーム松』負けてもエエわ☆」
「「はい!?」」
「相手は格上のギリシャや!」
「そんな…戦う前からリーダーがそんな弱気じゃぁ!?」
「平等院のお頭と鬼のチームが残ってんだよ!」
「まぁそうだね」
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「いつも通りでいい」
「大丈夫だよ。あたしはあたしの仕事をするだけ。気負ってないよ」
「そうか」
「夢姫の言う通りや。気負わず行こうや『チーム松』!」
お兄ちゃんと一緒にコートに入ったのは大石君で
「あちゃー。大分緊張してるなぁ」
「え?そうですか?」
「うん。してる」
「キミはホウキで試合をするのかね?」
大石君が持っているのは確かにホウキだ
コツンとラケットで頭を小突いてくれたのはお兄ちゃんで
「あの人何も言わないんですね」
「何も言わないけど、ちゃんとに周りも見てくれているよ」
「え?」
「ザベストオブ1セットマッチギリシャサービスプレイ」
ギリシャの選手のサーブから始まった試合
「『
大石君がサーブを返す前にはボールが曲がっていて、それもノートに書いておくと
「こんなことまで書いておくんですね」
「そりゃもう」
ギリシャのペースに巻き込まれてしまった大石君とお兄ちゃん
「あの人そんなに強いんですか?」
「見てれば分かるよ」
見ていればね…
「ゲーム1-0ギリシャ!」
「ギリシャにとられちゃったけど…」
「大丈夫…」
ノートにゲームメイクまでしっかり書き込んでお兄ちゃんの方を見ると
「見てるといいよ」
「え?」
相手が打ち返そうとしても
「15-0…」
「なんですか…あれ」
「マッハ」
「でもあれでまだ本気じゃない」
「え?」
「本気のマッハはもっと早いし威力もある」
「今のは」
「あれは6割
「切り替えろ大石」
「あっすすいま…」
「そしていちいち謝らなくていい」
ホント、面倒見いいんだから、お兄ちゃんは
「夢姫ー」
「修ちゃん」
「久々に見たやろ」
「うん。1年ぶりかな」
「やな」
「どういう事です?」
「6割制限を解除した『マッハ』の前では何人たりとも指1本動かせやんな。ツッキーの本気の『マッハ』は恐らくプロ選手をも凌ぐ」
「そんな」
「夢姫はずっと見とるから分かっとった事やろ」
「だね」
「え?」
「そう言えば吉良さんが越知に娘がいた記憶がないと」
「ある意味当たりや。でも本人が言う気もない、話す気がない。でも今ここにおる夢姫は紛れもなくツッキーの妹や」
2人は首をかしげてるけど、分からない選手は大勢いるだろう
「セカンドってツッキーがセカンド打ったの見た事あるか?」
「無いんだけど。お兄ちゃんが氷帝にいた時もセカンドを打ったのを見たことがない」
「ゲーム2-1ギリシャ!」
1度戻ってきたお兄ちゃん達の所にドリンクを持って行くと
「悪いな」
「ううん大丈夫。大変なのは試合に出ているお兄ちゃん達だもん」
「そうか」
監督が出て来たと思ったら
「真っ向から勝てるかこのクズがぁ…」
「監督、お酒臭い」
「けっ獅子や鷹や蛇に真っ向から戦ってどうするんじゃ。ゴキブリにゃゴキブリなりの戦い方があるじゃろ!」
「大石君」
「え?」
「きっとお兄ちゃんは大石君のやり方に反対はしないよ」
「え?」
すdにコートに入っているお兄ちゃん
「きっと大石君の提案だってお兄ちゃんは聞いてくれる。やれるだけやっておいでよ」
「あぁ、そうするよ」