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予選リーグ始まる前日
「そういやさぁ」
「うん?」
「お前去年なんで言わなかったんだよ?俺達に」
「星章に行くこと?」
「そういや確かに言ってこなかったっすよね」
「だってさ、言ったら絶対に雅治に直行で言いに行きそうな2人でしょ」
「酷くないっすか!?」
「本当の事じゃん。でもさ、精市や蓮二、弦君は逆に何も言わないでいてくれるじゃない」
「まぁそうだな」
「って考えた時、弦君は黙っているけど、態度に出ちゃいそうだから精市と蓮二には相談をしてた」
「マジかよ」
「本当。しかも関東大会をしているときにはすでに考え始めてたし、特に赤也に言わなかったのは、赤也が立海のエースとして機能しなくなったら困っちゃうしね」
「確かに」
「でもあの時のリョーマ君との試合が赤也を強くさせようって思わせてくれてたのかもね」
「どういう意味だ」
「だってどう考えてもあの時あたし達も呼ばれなかったら赤也のあんな顔見られなかったじゃない」
==
1年前
リョーマ君と試合をしていると連絡を貰ったあたし達は精市のいる病院から言われたテニスコートに行ったときにはすでに試合は終わっていて
「どういうこと」
「こんな時期になんて事を!?」
「それも彼青学の選手よ?」
「何?」
「そのジャージ。青学テニス部のレギュラーしか着られないジャージだもの」
「マジかよ」
なんて言って居る中、弦君の方に倒れこんだリョーマ君
「可哀相に…至急病院へ連れて行くべきです」
「柳生…よう見てみんしゃい」
弦君の腕に倒れこんだリョーマ君は寝てしまっていて
「あらら」
「お、起きたまえ」
ジャッカルも一緒についていながら、勝手に試合をしたことも、負けたことも許されない
「す、すまねぇ」
叩かれてしまったジャッカルには申し訳ないけど
「赤也」
「負けちまいました…」
なんて情けなく言う赤也を見たのは初めてだ
当然弦君の鉄拳は飛んでいたけれど
「切原君、反省し給え」
「俺達立海大附属の成すべきは全国3連覇!けどな」
「負けはいけないな」
「プリっ」
なんて同じレギュラーの人間に言われたもんだから
「赤也」
「夢姫…先輩」
「これできっと赤也はまた強くなれるでしょ?」
「え?」
「知ってるよ、あたし達は。赤也が誰よりも勝利にこだわっていることも、執着していることも。次は勝ってよね」
「夢姫は優しすぎる!」
「そんな事は無いと思うけど」
「負けてはならんのだ!たとえ草試合だろうと。それが立海大附属だ!」
なんて話をした後
「さて、ちょっと電話してくる」
「え?」
「リョーマ君置いて行くわけにはいかないでしょう?」
「それもそうだな」
合宿所に電話を入れると
「もしもし」
「あ、育人君。あのね祐大君っている?」
「えぇ、コートにいますよ」
「お願いがあるの」
暫くして迎えに来てくれた祐大君にリョーマ君を引き渡すと
「お前、凄い人と知り合ってるよな」
「だってほらお兄ちゃんがいる場所にいるから。必然的に?」
「そうかよ」
「夢姫さん」
「祐大君?」
耳打ちで明日青学に来て欲しいと言われたあたしは頷くしかなくて
「では明日」
リョーマ君を連れ帰ってくれた祐大君を見届けると
「一体」
「弦君。明日急用で来たからあたし部活には顔だせないよ」
「そうか」
「仁王がいんのに他の野郎とデートか?」
「それは許さんぜよ」
「んなわけないでしょ」
翌日祐大君と青学に行くと眼が充血した選手たちが大勢いる中、倒れてしまったリョーマ君
「え?」
「立海の制服だよな。あの子」
「あぁ」
「手塚君はいなさそうだね」
「えぇ。彼は今単身ドイツにいますからね」
「そっか」
そんな中青学のレギュラーが揃い始めていて
「あれ?」
「君立海の子だね」
「良く気付きましたね」
「その制服が立海大のだからね」
「そうですね。まぁちょっとリョーマ君の様子を見に」
「越前の?」
「昨日彼が草試合をしたことは聞いていないのですか?」
「あぁ、何も聞いていないが」
「そうですか。昨日うちの赤也と草試合をしていてですね」
「そうなんだ」
でも、コートに入ったリョーマ君を見ると普通に練習をしていて
「彼乃愛の膝の怪我、赤也にやられてしまったようなので」
「そうなんだ」
「無茶だけはしないようにとお伝えいただけますか」
「良いのかい?直接越前に言わなくても」
「えぇ。あたしは関東大会にはいかないので」
「??」
それこそ青学の皆は分からないだろう
「じゃあご健闘を」
「あぁ」
==
「まさか関東大会で負けるなんて誰も想像もしなかったしね」
「確かに」
「そういや」
「ん?」
「なんでお前次の日知ってたんだよ?俺達が負けた事」
「確かに。見に来ていた様子は無かったが」
「内緒で行ったよ。お兄ちゃんとじゅさ君と」
「何?」
「それは聞き捨てならんぜよ」
「まぁ仕方ないでしょう?お兄ちゃん達のマネージャーもしてたんだから」
「そうだけどよ」
「あの日はたまたま試合が早く終わったからその帰りに寄っただけに過ぎないよ」
「そうかよぃ」
「でもさ、まさかパワーリスト外して来るとは思わなかったよ?」
「そりゃそうだろぃ。ここじゃ実力出せねぇと意味ねぇからな」
それもそうだけど
「ま、明日の初戦どうなるか分からないけどな」
「確かに。でもあぁ1つだけ」
「なんだ」
「明日からの予選リーグ3試合、明日の初戦はマネージャー業務あたしがやるけど、残りの2試合は音無さんたちだからどうなるかは知らない」
「まじっすか!?」
「本当」
「どういう」
「記録は後からでも入れることが出来るんだけど、彼女たちが飲み物を用意したりとかは出来るか分からない」
「だが夢姫は出来ていたじゃないか」
「そりゃ、ちゃんと支度はしておいたもの。次の試合に間に合わせるように」
「さすがだね」
「でも彼女たちはきっとわからないだろうけど」
「まぁそれは諦めるよ」
「夢姫」
「ん?」
「ドリンクくらいは作ってくれるかい?」
「それ位なら」
「助かるよ」
「そう?」
「あぁ。やっぱり市販のドリンクは甘すぎてね」
「まぁそうだよね」
「夢姫の作るドリンクが良いんだよ」
「そう言ってくれるなら。初戦も作るものだし全然かまわないよ。赤也はこれで頑張ってこれるかな」
「もちっす!」
「全く、とことんお前は赤也に甘すぎる!」
「いいんだよ夢姫はこれで」
「どういうことだ」
「そうだな。弦一郎の様に真正面から真面目に突っ走っていくタイプではないだろうが、色んな方面から俺達立海を支えていたのは紛れもなく夢姫だろう」
「そ、そうか」
明日からの試合が楽しみだ
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