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本戦に関してはもう少し時間があると言うことで、ゆっくりと決めればいいとそう言われたあたしは悩みながらも迎えてしまった最終予選日
早朝からあたしだけがサッカーの日本代表合宿から呼ばれていて、不思議に思って首をかしげていると
「どうかしたんか」
「あ、白石君、不二君。おはよう」
「あぁ。せやけどなんで首傾げてるん?」
「まあ」
「こっちじゃないと言うことはサッカーの方かな」
「あたり。こんな朝早くから呼び出されるなんておかしいと思わない?」
「そりゃ確かにおかしな話やな」
「あっても、こんな早朝じゃなくてもいい。しかも夢姫ちゃんだけだなんて変だろうね」
「だよね。最終日にも跡部君も育人君、お兄ちゃんも行くことになっているのは選手たちも知って居る事だと言うのに」
「でも昨日は遅くまで立海の人たちとも話をしてたんだろう?」
「うん。今後の事もあるからね」
「どういう事や」
「サッカーの本戦でのマネージャーも頼まれた」
それこそ、驚いてはいたけれど
「でもこれで予選が終わればこっちのマネージャーがメインになると言うことは明確になっていて、予選も1試合。初戦だけマネージャーをすることになっているの」
「そうなんだ」
「ほな、俺が出るかもしれん奴やな」
「そういうこと」
予選では直前で選手の交代も認められている。格上のギリシャ相手にどこまでやれるかなんて今の日本代表には分からないことだらけだ
「もう起きてたのか越知」
「うん」
「なんだ。シケタ面しやがって」
「夢姫ちゃん1人だけこんな早朝から呼び出されたみたいだよ」
「は?なんでこんな朝早くから呼び出されんだよ」
「そんなの、あたしが知りたいよ」
「だよね」
「取り合えず幸村に話すか」
「だね」
え?
「アイツもうとっくに起きてるぞ」
「そうなんだ」
なんて思っていると
「朝から随分と騒がしいな」
「だな」
「蓮二…」
「何かあったな夢姫」
「問題発生みたいだよ」
「問題?」
「呼び出し喰らった。サッカーの方からこんな早朝に。しかも1人でって」
「まぁ確かに、それで1人で行く様な夢姫ではない事は知っている。俺が付いて行こう」
「いいの?」
「あぁ。アイツもなんか感づいているようだがアイツはここで待機だ」
「そっか」
蓮二も一緒についてきて貰ったサッカーの代表合宿
「あれ?なんで」
「夢姫を呼んだのはお前達の方だろう」
「え?あぁ、そうですけど。でも呼んだのは越知さんの方で」
「こんな早朝に呼び出す必要があったのか」
「まぁ少し」
少し?そう野坂君の後ろには一星君の姿もあって
「出ていくつもりだったんだ」
自分がやって来たことを忘れたわけではないと。そう言った一星君は日本代表の前から消えようとしていたと言っていて
「それって都合よすぎじゃない」
「だな」
「なんで見ず知らずの」
「夢姫はな、お前たちに隠し事はするだろう」
「!?」
「だが俺達の前では隠し事は通用しない」
「え?」
「夢姫が1人でこんな早朝に出歩くこともしない事を知って居るように、俺達はそれにも気づいていて起きている奴がほとんどだろう」
「嘘だろ」
「本当の事だ」
「と言うよりもすぐに見抜いちゃうじゃん蓮二たちが」
「そうだな。だからこそこんな早朝に呼び出されたから向こうで戸惑っていたんだろう」
「マジかよ」
「本当だ。首をかしげるくらいには向こうでは気を抜いているようだからな」
「!!」
監督もコーチも出てきたのが見えると蓮二の後ろに隠れたあたし
「成程な」
「何が成程何です?」
「夢姫がすぐに俺の後ろに隠れることはそうそうない」
「何が言いたい」
「夢姫が俺達に隠し事が出来ないと言うことは、何かあればすぐに俺たちの耳に入ると言うことだ。コーチに叩かれそうになっていることも聞いている。俺達のいる場所で腕を掴まれたことも聞いている。夢姫が隠れるには十分すぎる要素が詰まっているわけだ」
「ほう」
「で?夢姫をこんな早朝から呼び出した理由はなんだ。予選でのマネージャーはすると本人が言ってはいたが」
「我々は何も言ってませんよ」
我々は何も言っていない?
「だが、ここまで来たんだ。早朝の練習をするのだから」
「言っていないんだったら、俺達は帰る」
「何?」
「コイツの作る朝食を楽しみに待って居る選手は多くいる。ソイツらを待たせてまでする練習の意味はあるのか」
「それは」
「んなもんないじゃろ」
後ろから声がするかと思えば雅治も来ていて
「全く本当に無茶するのう夢姫」
「起きてたんだ」
「俺が起きるころには起きていたぞ」
「珍し」
「うちの
「ごめんって。寝てると思ったんだよ」
「「参謀?」」
「蓮二は立海大附属の参謀とも呼ばれてるけど。皆が出せなかったあたしに対する答えも蓮二はわずか半年で出して来たよ」
「嘘だろ」
「越知さんの情報散々でなかったのに」
「いや、今も出てこない。ただ立海大附属中学校に通っていた」
「そうだ。そしてコイツは俺達立海大男子テニス部のマネージャーだ」
流石にそれには驚いている様子があって
「夢姫、そろそろ俺の後ろから出て来い」
「ちぇ…」
「自分で出てきた方が身の為になるぞ?後ろの馬鹿に引きはがされる前に」
「雅治をバカ呼ばわり出来るのは蓮二くらいだもん」
蓮二の後ろから出てくると
「どういう…」
「立海大附属男子テニス部には全員に異名が付いていることは」
「知って居ますが」
「それは夢姫も同じことが言える」
驚いたコーチに成程と言った顔の野坂君
「彼女ですか」
「何が」
「どういう事だ」
「立海大附属のテニス部には『幻のマネージャー』がいると言うのは、王帝月ノ宮でも有名な話で、関東大会や全国大会と言ったデカイ大会には全く姿を見せないと言うことで有名なマネージャーだと」
「その通りだ。夢姫は地区大会や練習試合こそマネージャーとして出ては来る。だが関東大会や全国大会、他校との合同練習には一切姿を見せない。そんな事もあるからか『幻のマネージャー』がいると付けられた異名だ」
「本当の事だったんですね」
「あぁ」
それはコーチも驚くことで
「本人が離そうとしない所を見ると、まだまだ他にも話していない事は多々あるようだが」
「おい」
「なんだ」
「越知」
「何?」
「お前、本当に越知の人間か?」
「どういうことだ」
「確かに、ヒロトの家のパーティーにも、越知主催のパーティーにも彼女はいることがない」
「だが兄貴は確実にいる」
「越知の家の娘で、孫でもあるよ。それ以上でもそれ以下でもない」
「そうかよ」
「でもなんでパーティーとかに」
「教えない」
「え?」
「コイツはそうやすやすと口は割らないぞ」
「俺達ですら時間がかかったもんじゃけ。そう簡単には答えんじゃろ夢姫は」
「なんで」
「色々とあるんじゃろ夢姫にだって、お前さんらにだって言いたくない事の1つや2つはあるじゃろ」
「まぁパワハラまがいなことをする音何も言えるだろうが、やって良い事も悪い事も分からない様な大人にはなるなよ。そこのコーチの様に」
「何も分からない子供が何を」
「そうやって子供の意見を聞かない大人に育てられている選手たちほどいい選手は出ない」
「だね。まぁ立海には監督もコーチもいないしね」
「まぁ基礎をしっかり作ってしまえば問題は無いからな」
「だね」