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後半戦が始まって一星君の動きが悪くなったように見えた
「そう言えば」
「何です?」
「本当に一星の素性を」
「えぇ、調べて貰っていますよ。彼にかかれば朝飯前でしょう」
「それと夢姫ちゃんの情報が出てこないのとは」
「あるでしょうね。彼があたしの情報を全てロックをかけている。何十にも張り巡らされて。そのロックの解除はあたしでもわからないですよ」
「そうなんだ」
コートでは一星君にボールを渡している野坂君
円堂君はゴールは守ってはいるけど
「彼、動きが鈍くなっている」
「いや、何か吹っ切れた顔をしているなアイツ」
そう取っては取り返しを繰り返して、でもそのボールを一星君に回しているようだ
「何、今の動き」
「やっと本当の彼に戻ったようね」
「え?」
「やっと戻った?」
「どういう」
「彼は弟の方。一星光君。育人君が苦労するわけだよね、情報を集めるのに」
「どういう」
「いくら調べても『一星充』の情報が出てこない。だけど『一星光』の情報は出てくるんだもの。そう、彼も巻き込まれたあの事故で巻き込まれて亡くなったのはお兄さんの方。つまりは『一星充』の方」
これでオリオンがどう出てくるのか
「容易に想像がつくな。オリオン財団のこの後の動きが」
「だね」
「夢姫」
「うん?」
耳元で
「こりゃ、本当に跡部の方が良かったんかの」
「大丈夫だよ。ベンチコートにはしっかり来てくれているじゃない」
「そうだな」
なんて話をしていると
「育人君なら何かまだ知ってる?彼の事」
「えぇ。調べはついていますよ。自分のお兄さんと同等の実力を付けたことも、お兄さんの方は天才的な実力者だったそうですが勢い任せなところもあったようですね。彼は真逆のタイプですよ。その分
一星君のプレーが変わったのがよく分かる
「お兄ちゃん」
「あぁ」
「これが彼の本当の実力なのかもしれないね」
「そうだな」
格段とパス回しもお上手になっている
2点目を入れた日本代表
「明日は中国の試合の様だね」
「どっちと試合をするかだな」
「だね」
戻ってきた一星君とお兄ちゃん育人君、そして跡部君に雅治も一緒に来てくれていて空き部屋を借りて話をすることに
「大丈夫なのかな」
「大丈夫じゃねーの?」
「え?」
「アイツの言っていた3家。跡部も越知も君島も日本じゃ有名な財閥の家の人間だ」
「そんな凄い人たちだったんだ」
「だが越知に娘なんていたか?」
「どういうことだ」
「俺も詳しくは憶えてねぇが、越知は確かあのデカい男1人だけだった気がするんだよな」
なんて言っているのにも放置をしていて
「放っておけ夢姫」
「そうする」
空き部屋には言った一星君とあたしたち
「さて、これからの事を話しましょうか」
「俺は…」
「まずどこの家もあなたをバックアップをしましょう。これからの高校生生活もオリオンに頼ることもなく、鑑賞もされる事もなく通えることを約束します」
「え?」
色々と話をしているときだった
「すいません」
「なんでしょう?」
「後は一星だけなんですけど」
「我々が送り届けましょう。お先に宿舎へ戻って貰って構いません」
「分かりました」
そう稲森君がドアを閉めたと同時にペテンを解いた雅治と跡部君
「えぇ!?」
「あ、なに?そんなに驚く事なの?」
「知らない人間が見たらそりゃ驚くだろうよ。仁王のペテンは」
「プピーナ」
其々に家の特徴もバックアップもする方法は同じだ。ただ養子にするかしないかと言うだけの違いで
「一星」
「え…」
「別に焦ることはねぇ」
「そうだね。暫くは同じ国にいる。日本に帰っても跡部君は氷帝にいるしあたしも立海には行っちゃうけど、それまでは星章に在籍してるから」
「そうなんですね」
「俺も君島も選抜選手強化合宿所にいる。怖ければそちらに来てもらって構わない。夢姫も其処に居る時間の方が長い」
「はい。1日考えてみます」
「そうしろ」
一星君をサッカーの合宿所に送り届けると
「一星君」
「あ…」
「ここにいる選手は一星君を見捨てなかったでしょ」
「そう言えば」
「誰かに相談するのだって1つの手段だわ」
「そう…ですね」
「随分と遅かったようですが」
「話し込んでいたからね。今後の事も含めて」
「そうですか」
「今は一星君も混乱しているようだから、待って居てあげて欲しい」
「どういう」
「オリオンの手が行かないようにする」
その言葉は選手たちにも驚きを隠せないようで
「これだけ伝え忘れていました。一星君」
「はい」
「どの家のバックを受けても貴方の情報は私が守りましょう」
「え?」
「育人君なら安心かな」
「どういう」
「あたしの情報をロックしてるの育人君だし。だからここにいる誰もあたしの情報がつかめていないでしょう」
「そういや確かにそうだけどよ」
「それと、音無さんたちですが、次の試合はこちらのマネージャーをしてもいいとの事ですよ」
「どういう」
「夢姫が此方の試合1試合だけ予選リーグでマネージャーをするからとこちら側の監督とコーチからの伝言です。なので次の試合まではこちらにいて貰って構いません」
「分かりました」
「また次の試合に我々が同行します。その時に答えを聞かせていただけると」
「分かりました」
「「答え」」
「そう簡単に出せる答えじゃない事くらい分かって居るわ。だからこそ、しっかりと考えてね」
「はい」
それじゃ、帰ろうと話になった時
「越知さん」
「はい?」
「なんじゃまだ夢姫に話でも」
「あるんだろうね。彼もまた人一倍一星君を着にかけていた人物だもの」
「そうか」
「仁王、お前が待って居てやれ。夢姫との時間も大事にな」
「そうするぜよ」
なんて話がまとまったらしいお兄ちゃん達
「じゃあちょっと話をしてくるね」
「はよう、しんしゃい」
「そうする」