7
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それは俺達立海生は中学の3年間があるとしても不二を含めた青学や跡部、木手、四天宝寺だって同じスタートラインだと俺は思っているけど」
「だからって」
「でも夢姫の事を知るには名前で呼んで行ってもらった方が早いじゃないか。ここには越知先輩って言うお兄さんがいるわけで名字で呼んでいたらいつかは2人とも反応するだろ?」
「そうだね。確かにお兄ちゃんを名前で呼ぶにはハードルが高いかもしれないね」
「そうだろう?だから夢姫の事を名前で呼ばせてもらっているんだけど」
「いいよ、名前で呼んでも」
「平気みたいだね」
「ねぇ夢姫ちゃんは好きな男の人とかいないの?」
「好きな人?」
「そう。ここにこれだけいれば1人や2人、いそうだけど」
そんな話をしてきたもんだから精市が笑いをこらえ切れていなくて
「あたし雅治が好きで付き合ってるんだよ。まぁ中学の時には修ちゃんとか、それこそ育人君だって好きだったけど」
「「けど?」」
「だいぶ前にフラれてるの。『妹にしか見えない』って2人共同じセリフであたしを振って来たんだから驚きだったよ」
「そっか」
「でも立海に行って皆のテニスを見て雅治と2年間も同じクラスで一緒にいる時間が長かったのもあるのかもしれないけど、修ちゃんや育人君とは違う感情が出て来た時に『これ以上好きになれる人はいないな』って思ったんだけど、雅治がどう思ってるかなんて分からないし同じクラスで部活が一緒だっただけで好きになっても困るだろうって思って何も言わなかったのに、雅治にはそれがばれてた」
「そうなんだ」
「氷帝を出る時に、東京都内って考えは」
「あったよ、勿論。実家は東京だし。でもね両親はそうやって東京にして欲しかったみたいなんだよね。ましてや氷帝を出てなんて欲しくなかったと思ってるよ」
「そうなんだ」
「でも自分で氷帝を出るって決めた時、あたし青学も見に行ってるんだ」
「え?全然気づかなかった」
「そうだよね。気づかないと思ってるよあたしも」
「どういうことだい?」
「立海の皆もあたしが見に行ったって言う話を最初誰も信じてくれなかったもの」
「そうだったんだ」
「まぁ私服で行ったし見学の時にはお兄ちゃんについてきて貰ったのもあるかもしれないけど」
「そうなんだ?」
「うん」
「でもそれでも立海に決めたのは少しでも氷帝から離れたかったって言うだけの話」
「へぇ」
本当はあの時京都の舞子坂まで見に行ったのはあたしだけの秘密だ。まぁ修ちゃんやお兄ちゃん達はそれを知ってはいるけど
「それに」
「「それに?」」
「あたしがお兄ちゃんの傍をあまり離れたことがなかったって言うのもあるのかもしれない」
「そうなんだ」
「うん」
「でも今は立海じゃないんだろう?」
「今学期だけ」
「だけ?」
「珍しい言い方するもんやな」
「立海の皆は知ってるけどね」
「夢姫がもともと好きで立海を離れたわけじゃないって事?」
「そう言うこと」
「でもなんでまた」
「今回、サッカーの試合があると知って居たのは去年の全国大会の時。その時にはすでに最初の半年だけ別の学校に通って欲しいとは言われてた」
「な!?」
「別にあたしはそれでだったらどこでも構わないやと思っていた時に行って欲しい学校として今通っている星章を上げられた」
「じゃあ」
「そう。半年という形をサッカーのマネージャーをする為だけに動かされたの。今日来ていた鬼道君は雷門から星章に派遣されたサッカー部の選手」
「マジか」
「本当。この試合が、と言うよりもサッカーの方の本戦が終わるのが半年くらいだからというのもあったのかもしれないけど、それも何も無ければの話。三船監督も斎藤コーチ達も何かされればその話も無効とするという話を上には掛け合ってくれていて」
「それの引き金がこの間の事っていう訳だね」
「そう」
「そして、あのサッカーの方のコーチは、星章学園サッカー部の監督もしている人材。星章でまた何かされると考えたらこっちにいた方が安全だと言い切れる」
「こちらが安全だとは言い切れないでしょう」
「いいえ」
あたしがすぐにそう答えるとは思わなかったのだろう
「ここにいた方があたしには安全だと、ちゃんと彼らは証明してくれている。それも7年前と4年前の2回で」
「そんなに前から」
「これは立海の皆にもまだ話していない事だから皆は知らない」
「へぇ」
「でも、じゅさ君は知って居る事だし、隠す必要はないかな」
「毛利先輩が?」
「そう」
「7年前、つまりお兄ちゃん達が中学に上がった年の全国大会でここにいる選手の大半を知って居る。5年前、じゅさ君が四天宝寺にいた頃に氷帝学園と当たっていてね。その時には他の皆にもほぼあっているの」
「マジか」
「お兄ちゃんが高校に上がったのと同時にあたしも一緒にここに来てる。その時に中学の全国大会で会っていた大半の選手も招集が掛かっていて、その時に『ここでテニス道具を凶器にする馬鹿な連中はいない』そう教えてくれた。『凶器にすると言うことは選手ではなくなる』とね。その言葉は本物だった。どこの遠征に行っても、学校の試合を見に行っても安全だと証明をしてくれたのは選手自身。だからあたしもここの人たちを信用も信頼もしてる。それは立海の選手だって同じこと」
「ほう」
「去年、比嘉の貴方達が六角の監督にボールを当てた事、青学や自分の所の監督にボールを当てた事、あたしはそれを今でも許すことが出来ない」
「!!」
「そして六角の監督はうちのお頭…ほー君に修行を付けてくれた人でもあるの」
「な!?」
「そのほー君を送ったのも三船監督だけど」
「そんな事が」
「ほー君が行ったときあたしも行ってたんだよ千葉に」
「!?」
「確かに合宿所も自然に囲まれているけど、千葉ならもっと自然に触れられるだろうって。あの時六角の監督をしているお爺さんに『ゆっくりでいい』そう言ってくれたのを今でも覚えている」
「そうでしたか」
「あの後、ほー君と一緒にお見舞いも行ったくらいにはお世話になってるんだから」
「お爺の所にお見舞いも言ってくれたのって夢姫ちゃんだったんだ」
「え?」
「サエや六角の皆が、可愛いカラフルな小さな花束が花瓶にさしてあったって言ってたから誰なんだろうって思ってたんだ」
「そっか」