7
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お前たちも食事か」
「あぁ」
「うん。一緒にいてくれたからまだ食べてないの」
「そうか。ゆっくり食べて来い」
「そうする」
キッチンの冷蔵庫を開けるとまだお肉も残っているし野菜もある
「生姜焼きでもいい?」
「構わん」
生姜焼きを作って、色々と作ると
「雅治お待たせ」
「助かるが、なんでお前さんは軽食なんじゃ夢姫」
「食欲、あんまりなくて」
「さよか」
「まぁ何も食べないよりはいいとは思っているが」
その声の主たちは精市たちで
「精市…」
「あまり無茶をさせられないからね」
「そうだな」
「無理をして閉じこもられているよりはよっぽどいい」
なんて言われている始末だ
「でも皆がいるって事は」
「これから夜の練習があるんだ」
やっぱり
「夢姫も見に来れたらくればいいと俺達も思ってるから」
「そっか。雅治も食べたら行く?」
「あぁ」
「じゃあ見に行く」
「そうか」
なんて話をした後食べ終わるのを待ってくれていた雅治と一緒にコートに行くと
「来れたのか」
「うん。ほー君やお兄ちゃん、立海の皆や他の皆が怖いわけじゃないから」
「そうか」
だから見に来れたんだけど
「そうか。なら今から暖かくして来い。練習を始めるだけで別に試合をする訳じゃねぇ」
「そうする」
雅治も練習があると言うのについて来てくれて、部屋で暖かくしてから温かいドリンクを持って外に行くと既に練習を始めていて
「ようやく来たね」
「お待たせ」
「大丈夫。俺達も今から練習だし先輩達もまだアップだけみたいだし大丈夫だよ」
それならいいんだけど…
「跡部、幸村」
「あん?」
「どうかしたんですか?」
「いくら夢姫が出てこれたからと言って無理はさせられない。練習も早めに切り上げる」
「夢姫はそれでも構わないのかい?」
「普通に練習しても平気だけど」
「無理だと思ったら引き揚げさせる。立海の奴等が誰かここにいれば平気だろ」
「そうだな」
「じゃあ俺達は交代で練習に入るようにするよ」
「予選リーグに出るメンバーを練習に出した方がいいだろう。俺も丸井も夢姫の傍にいるとしよう」
「そうかの。それなら俺も安心じゃ」
そう言った雅治はラケットを持っていて、練習を始めてくれて
「やっぱ、皆テニスしてる時が1番いい顔をするよね」
「それは」
「そうに決まってんだろぃ」
え?
「ましてや俺達立海からすれば学校は違えどお前がいるんだぜ?立海大附属中の時のマネージャーが」
「そういうもの?」
「あぁ」
1時間くらい練習をしていただろう
「眠そうだな」
「少しね。なんか色々とあって疲れたのかもしれない」
「そうか」
だけど雅治もお兄ちゃんも練習真っ最中で声なんてかけられなくて、でもそんな状況のあたしに気づいたのは
「どうかしましたか?」
「あ、先輩」
「なるほど、夢姫が眠そうになっていますね」
「はい。でも」
目線の先の2人は練習中で
「私が部屋に連れて行きましょう」
「いいんですか」
「構いません。夢姫行きますよ」
そう育人君があたしを抱えてくれて
「あ、ドリンク…」
「どうせ越知か仁王君が飲みますよ。夢姫はまずは心も休めなくてはいけない時ですよ」
「ぁぃ」
部屋に戻って来てベッドに入れてくれた育人君は
「夢姫が寝るまではここにいますからゆっくりと休んでください」
「そうする。お休みなさい」
「えぇ、お休みなさい」
次に起きたのは既に翌朝でお兄ちゃんが一緒に寝てくれていて
「来てくれたんだ」
「あぁ。お前が寝た後君島が伝えに来てくれた」
「そっか」
「君島が離れても起きていなかったところを見ると相当疲れていたんだろう」
「なのかな…」
部屋を出て外に行くと、まだ朝早いせいか少しだけ涼しくて
「お兄ちゃん」
「なんだ」
「向こうの宿舎に荷物取りに行きたい」
「いいか?」
「えぇ構いませんよ」
そう聞いた先にいたのは黒部コーチで
「バスを出しましょう」
「すまない」
「いえ。滅多に弱音を吐かない夢姫があそこまで取り乱すほどだったのでしょう」
「コーチ…あの」
「なんでしょう」
「例のマネージャーの仕事は」
「言ったでしょう。手を出されれば戻って来てもいいと。それを我々の目の前でされたのです。夢姫がしたくないと言えばそれまでとなります」
そっか
「じゃあ、荷物だけ取りに行ったらまたすぐに帰って来ます」
「気を付けていくのですよ」
「はい」
すぐにバスを出してくれたコーチに感謝してサッカーの合宿所に行くと
「越知じゃないか」
「どうかしたのか」
すっと離れたあたしに疑問しかいだかなかったんだろう
「越知?」
「お前たちには言っておこう。その前に夢姫、さっさと荷物をまとめて持って来い」
「うん」
皆と離れて部屋に戻って荷物をまとめて部屋を出ると
「何処に行くつもりだ」
コーチの言葉にも無言でいると
「お前は本戦まではここにいる人間だろう」
はぁとため息をついた後
「誰の所為で、こうなったのかまだお分かりになっていないのですね。あたしは自分のいるべき場所でコーチ達にここでのマネージャー業務は昨日の時点であたしがしたくなければしなくてもいいと言う判断をしてくれていますよ」
「おやおや」
「貴方方、監督とコーチに足りないものを向こうの監督もコーチも持っている。だからあたし達も監督やコーチ達の言葉にも応える。あたしが貴方方の言葉に応えることは今後ないと思ってください」
「何?」
「また昨日の様につかみますか?いいですけど今度は容赦なくボールが飛んできますよ」
ピタリと止まったコーチに
「お兄ちゃん」
「遅かったな」
「コーチたちに捕まってた」
「そうか。何かされては」
「いないよ」
「ならいい。バスに荷物を乗せたら」
「たまには歩いて帰ろうよ」
「それもいいだろう」
あたしの言葉に反対をしなかったお兄ちゃんの言葉に驚いたのはコーチだ
「夢姫の気晴らしになるんだったらいくらでも付き合うさ」
「ありがとう」
「問題ない」
お兄ちゃんがあたしの荷物を持ってバスに入れ込むと運転手と何かを話していて
「夢姫」
「いいの?」
「あぁ。向こうに着いたら選手たちの誰かがいるだろうからと」
「そっか」
「お前達コーチに足りないのはこういう事だ。子供だからと甘く見て子供の意見を聞かない。だからいけんをするなと平気で言える。そんな監督とコーチとの間に選手たちは信用も信頼関係もあったもんじゃない」
「その点向こうのコーチ達は違うよね」
「そうだな」
「何が言いたい」
「基本的には全て選手間で任せてるし、何かあれば選手たちだってコーチ達に意見をすることもある。そしてそのいけんを無視することは全くしない。選手の意見を尊重してくれるのが向こうのコーチや監督」
「!?」
そう言えば
「例のバッジを上げる人材は決まった?」
「この大会が終わったらシャッフルマッチだ」
シャッフルマッチ…
「またするんだね」
「あぁ。その時はお前はきっと今のU-017の奴等のマネージャーだな」
「だといいな」
歩いて、宿舎を出ると
「越知」
そう後ろから追いかけて来ていたのは円堂君や他の選手たちで
「何?」
「お前、もう本当に来ないつもりか」
「そのつもりだけど」
「な!?」
「音無さんたちが残りの予選もやってテニス側も」
「違うな」
その言葉にストップをかけたのはお兄ちゃんだ
「違う?」
「音無たちは俺達の監督に何もされなかっただろう。勿論俺達選手たちにも」
「あぁ、何もされなかったと言っていましたけど」
「だが夢姫は違う。腕を掴まれ過去の恐怖を呼び起こされたんだ」
「「過去の恐怖?」」
「その前にはコーチには叩かれそうになったと本人から直接言われている」
「でもあの時は」
「すぐに手を降ろしたのはマネージャーとして預かっている人間である夢姫が『帰れるから』と断言もしているな」
「あぁ」
「叩かれていなければ」
「今も夢姫はお前達のマネージャーをしていただろう。あの時腕を掴んでさえいなければ今も同じだった。ただそれだけだ」
「それ位の理由で情けねぇな」
そう言ったのは吉良君で