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夢小説設定
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「なんで」
「夢姫が『行かない』と言っている以上、兄としてそちらに返すことはない。そちらの練習に貸し出すつもりも借り出すつもりもない」
「…」
「夢姫が『コーチに叩かれそうになった』そう言ったときに言われなかったか?手を出せば戻れるから叩けばいいと」
「確かに言っていた。言っていたが」
「なぜそう言ったのか考えもしなかったのか」
「子供が大人に意見など…」
「そういう大人がいると知って居たからこそ、夢姫は叩かれれば戻れると言ったんだ。夢姫にとってはこっちにいる俺達やコーチ、監督は大人の意見ではない。俺達や、中学生高校生を含めた意見を取り入れるこっちの方がいいと言うに決まって居るからな」
「!!」
それだけ伝えたお兄ちゃんはあたしを抱え上げてくれた安心感で顔をうずめていると
「先輩、夢姫は」
「今日の夜の練習には出さない。まず先に
「はい」
「その後で夢姫との時間も取る。少しだけ待って居てやれ。俺達の予選までにはある程度戻してやりたい」
「ですね」
なんて言っているのが聞こえてきて
「きっとここにいる誰よりも俺達意外だったら立海の人間を信用も信頼もしている夢姫だ。お前達なら待てるだろ」
「はい」
「夢姫」
「せい…いち?」
「ゆっくりでいいよ。夢姫には夢姫のペースがある。それを待てない俺達じゃないよ」
なんて言ってくれた精市には感謝だ
「越知」
「なんだ」
「夢姫の立海へ戻す手続きを始める」
「そちら側に誰も信用もしていない以上、学校も立海へ戻した方がいいでしょう」
「そうだな。夢姫はどうしたい」
「あたし?」
少しだけ顔を上げたあたしの顔を見ていたのはお兄ちゃん達だけではなくて、立海の皆も見ていて
「そうだ。夢姫の判断に俺達は委ねる。それは立海も同じだろう」
「ですね。戻って来いとは言いましたけど、でもそれを最終的に決めるのは夢姫だからね」
そう言ってくれるのはやっぱり一緒にいた時間があるからだろうか
「あたし…」
すぐに答えられなかったのもある。だけどどこにいたいわけでもない
「君島、先に夢姫を休ませてやろう」
「そうですね。貴方方もそれでよろしいですね」
「はい」
そう言ってくれていた立海の皆
「では我々はこれで」
お兄ちゃんが歩きだしたのも振動で分かるほどゆっくり歩いてくれている
「お兄ちゃん…」
「なんだ」
「もう向こうには行きたくない」
「監督たちにもそう伝えておこう。俺達も監督たちも夢姫の言葉を無視する人間じゃないだろ」
そう言ってくれたのはお兄ちゃんで、お兄ちゃんだからこそ言ってくれる言葉だ
「うん…」
「お前は立海の奴等の言葉も考えておいてやれ」
「立海…」
「そうだ。戻って来いと言われているだろう。その為に使っているんだ『長期欠席届』」
「うん」
部屋に入ったのも分かったけど、入ったのは雅治の部屋の隣の部屋で
「なんで…」
「俺達じゃなく立海の奴等に話せることもあるだろう」
「そうかも知れないけど」
「その時に、こうやってすぐ近くにいればあいつ等だって安心できるだろ。特に仁王は」
「そっか」
ベッドに横にしてくれたお兄ちゃんは
「少し休んだらいつもの夢姫の姿を見せてやればいい」
いつものあたしの姿…
「無理な様ならコーチや種が今にでもメンタルケアを頼むくらいの準備もしておく」
「分かった」
横になったままボケーっとしていると
「夢姫」
「雅治…」
「大丈夫じゃなさそうじゃの」
「久々にびっくりした」
「だけじゃないじゃろ」
だけじゃない?
「立海を出てからずっと無理してたんだろ」
「なんで」
「そんなのを見抜けない俺じゃないぜよ」
「さすがだね」
「ん?」
「きっと精市たちもそれを見抜いているから何も言わないでいてくれたんだね」
「じゃろうな」
「雅治…」
「ん?」
「一緒にいて欲しい…」
「ええよ。一緒にいるじゃけぇ、だからそんな泣きそうな顔しなさんな」
雅治に抱えられたあたしはそのまま眠ってしまったようで、起きた時には既に雅治も隣で寝ていて
「そんなに見られたら起きるじゃろ」
「ごめ…」
「かまわん」
そう言ってくれた雅治はきっと食事もしていないかもしれない
「夕食は」
「食べとらん。夢姫が寝取るのに食べられん」
「何か食べる?」
時計を見たらそんなに遅い時間ではないようで
「平気か」
「多分」
「無理すんじゃなか」
ベッドから出ると部屋から出てレストランに行くとまだ多少の選手たちも残っていて
「起きたか」
「うん」
「悪いな仁王」
「構わんぜよ夢姫の為ならな」
あたしの為…
「そうか」