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「まぁその腫らした目を見れば誰に何を言われたのかなんてすぐに分かりますが」
「やっぱりすぐに分かっちゃうよね」
「種ヶ島に泣かされたことに気づかない我々ではないですよ」
なんて簡単に見破っちゃうのは流石だと思っていると
「でも…修ちゃんが悪いわけじゃない事も知ってるから」
「まぁ夢姫がそう言うのならそうなのでしょうが、どうせ寝るのに毎日帰ってきているのでしょう」
「うん。お兄ちゃんの毛布拝借して寝てる」
「相変わらず…」
「なら種ヶ島と一緒にいればいいだろう」
いいのかなぁ…
「そう言えば」
「うん?」
「お前仁王は」
「崖の上に行ってるから」
「成程な」
「それは流石に私物は無いでしょうね」
「無かったから、諦めてるんだけど」
「仁王?」
「夢姫の彼氏だ」
「それはまた。もう彼氏が出来る年になっていましたか」
「夢姫が幸せなら誰でもいいんだがな」
お兄ちゃんはいつだってそう言ってくれる優しいお兄ちゃんだ。だからきっと氷帝にいた頃も後輩たちに慕われていたんだろう
「次の遠征って」
「明日ですよ」
明日…
「お弁当持って行く?簡単なものでいいなら」
「そうしましょうか」
「そうだな。食べ終わっても空港内にあるゴミ捨て場に捨てられるだろう」
「じゃあ、明日作っておくね」
「あぁ」
サッカーの選手たちが食べ終わって出てきた頃、まだ話をしていたあたし達を見て
「まだ話を」
「お隣のサッカーの日本代表選手でしょう」
「え?あぁ」
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
「「兄?」」
「でも苗字が違うじゃ」
「いいえ。兄で合っていますよ」
「育人君、からかっているでしょう?」
「まさか」
「どういう意味だ」
「4年前から越知夢姫は我々の妹で間違いないですよ。そしてここに在籍をしているコーチ達は保護者と言ってもいい」
その言葉に驚きを隠せていないのはサッカーの日本代表で
「ではそろそろ夢姫のランチに付き合いましょうか」
「ランチ?」
「そう言えば知りませんでしたね。此処に居るシェフたちは夢姫の好みを把握していて、夢姫の嫌いなものを一切出さないのですよ」
「な!?」
「ただ、時間がかかるから貴方方よりも遅く食べているに過ぎないと言う事です」
「「マジか」」
レストランでお昼を食べた後、再び練習に戻ってきたあたし
「遅かったな」
「そりゃ、皆よりも遅かったからね」
「だが兄と言っていたあの男とお前の苗字が違うのには何か理由があるのか」
「ないよ。だけど、育人君も修ちゃんもそうだけどお兄ちゃんの様に頼りになる人はいくらでもいる。当然実兄もいるけれど」
「何?」
あ、気づいてなかった感じか
「ついでに言えば、明日行く場所にも父親みたいな人はいるし、彼氏もいるけどね」
「え?」
「お前」
「彼氏もいたのか」
「いる。そこに行って会えるのは皆と同じ年の人たちだけどね」
「は!?」
「皆よりも反射神経は物凄くいいかもね」
「なぜ」
「うん?」
「何故そう言い切れる。俺達と同じ年であるという事もそうだが」
まずはそこからな感じか
「まず隣のテニスコートのある施設は本来はU-17選抜強化合宿所と言われている施設でね。今年はU-22も併用して行われるからお兄ちゃん達もいるけど、本来は高校1年生から高校3年生までの選抜されたメンバーだけが入れる合宿所。それこそ学校に行っていなくても学校で出るものちゃんとに出れば何も言われない」
「は!?」
「そしてあなた達が明日行くと言った場所にはこの間のテニスの試合で負けた選手たちが崖の上で3人目のコーチが今訓練をしている最中よ」
「マジかよ」
「本当。そうそう、今学期中だけだしね。あたしも星章にいるのは」
「は?」
「鬼道知ってたのか」
「あぁ。時期がずれて入ってきたのがコイツだ」
「時期がずれて入ってきた?」
「そうだ。どこの学校にいたのかも教えないような人間を俺がそう易々と信用すると思うか」
「思わないけどよ」
「ましてや、調べようにもコイツの情報が一切合切出てこない。出て来たのは家族構成と誕生日くらいだ」
あ、育人君ちゃんとあたしの情報を隠してくれているんだ
「どういう事だ」
「鬼道が調べても出てこないだなんて」
「俺も調べてはみたんですが確かにお名前と家族構成、それと誕生日だけで後は何も」
そう言って来たのは一星君で
「あたしの情報をそう易々と出すような兄じゃないという事ですよ」
「何?」
「どういう意味ですか」
「そのままの意味じゃない」
「え?」
「まぁ立海の皆も最初同じような事を言っていましたけど」
蓮二の場合は外堀から埋めて行って情報を集めたって感じだけどね
「さて仕事仕事。皆は練習!」
なんて声を出すと、渋々と言った形で午後の練習を再開した皆と
「しかし良いのですか?」
「何がです?」
「向こうの崖の上に行くまでには過酷な道があると聞きましたが」
「選手たちには、そういう道でトレーニングをさせるのが崖の上にいるコーチのやり方ですから。まぁあたしはどうやって行けば安全課も知って居ますけど、それを教えては意味がないので」
「そうですか」
三船監督は何を考えて、彼らを崖の上に来いと言うの?
「明日の朝はあたしもここには来ないので」
「おやおやそれは」
「あたしの明日は早いので」
「そうでしたか」
暗くなるまで練習をした日本代表選手たちと食事をしに合宿所に戻ると
「夢姫」
「でっけぇ…」
「帰って来たか」
「うん。ただいまお兄ちゃん」
「「お兄ちゃん!?」」
なんでそんなに驚くの
「何故そんなに驚く」
「あたしの情報が家族構成と誕生日だけなんだって。出て来てるの」
「そういう事か。俺が夢姫の実兄だ」
「嘘だろ」
「に、似てねぇ」
「お兄ちゃんは日課の散歩?」
「あぁ」
「あたしも行きたい」
「待って居るから温かくして来い」
「このまま歩いたらあったかいよ」
「風邪だけはひくなよ」
「散歩位じゃ風邪なんてひかないよ」
「本当に兄妹っぽいな」
「アイツが妹にしか見えねぇ」
「妹だもん」
「お前達は先に食事をして来い。音無たちも今レストランにいるだろう」
「そうですか」
「夢姫はどうせ散歩から帰って来てから食べるだろうからな」
「お兄ちゃんと一緒に食べるよ?勿論」
「そう言うと思っていた」
「流石だね」
歩きだしたあたしとお兄ちゃんは合宿所の敷地内を歩いていて
「お前たちは相変わらず2人で1セットか」
「だってもう明日には遠征に行っちゃうって言うから兄妹の時間が中々取れないもん」
「本戦まで我慢すればいいだろう」
「ヤダ」
「辞めておけ平等院」
「ん?」
「今はサッカーの日本代表の事でも疲れているんだ。夢姫のリフレッシュできる時間位は付き合える」
「そうか。まぁ無茶だけはすんじゃねぇぞ」
「しないよ。する前にきっと止めに入ってくれるから」
「だろうな」
ここにいるお兄ちゃん達を含め、立海の皆はきっとあたしが無茶をしないようにはしてくれているだろうけど
「