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夢小説設定
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夕食を終わらせて部屋に戻る時に
「夢姫。後で待っているよ」
「すぐに行くね」
上の階に行って部屋から勉強道具を取りだした後課題も持って下に行くとすでに待ってくれていて
「お待たせ」
「いや、そんなに待ってなんかないよ」
「そうかも知れないけど」
音無さんや木野さんたちも揃って雷門にいるマネも同じ様にやってきて
「揃ったようだね」
あたしが持って来たのは数学だ。でも他の人たちが何を持って来たのかは知らないけど
分かる所から進めていると
「俺達とやっている所があまり変わらないようだね」
「そうなの?」
「あぁ」
その後は、比呂君や精市に教えてもらいながらも数学の課題を全て終わらせたあたしに
「早くないですか?」
「そうでもないよ。特に夢姫にいたってはね」
「どういう」
「そのままの意味だよ。部屋に戻ったらきっと夢姫の事だから他の課題もするんだろう?」
「うんする」
「な!?」
「分からない所があったら聞きにおいでよ」
「だって個室じゃないでしょ」
「あぁ、不二と白石も一緒だよ」
「悪いじゃん。不二君にも白石君にも」
「どうだろうね」
なんて言っている当たり精市は何も思ってないのかもしれないけど
「そんな気にするなら連絡してからおいで」
「え?」
「連絡先を知らない俺達じゃないだろう?夢姫」
「そうだね」
じゃ、分からなくなったら連絡する。それだけ伝えて部屋に戻ってから、お気に入りの曲を聞きながら課題を勧めていく
「はぁ…」
「なんやぁ?随分と課題しながらでっかいため息やな」
「修ちゃん…」
「そんな崖の上の奴ら気にするんやったらあいつ等のマネする前に行ったらよかったやろ」
「そういう訳じゃないんだけど…」
「って言う顔やないやろ。ツッキーも心配しとったで?」
「え?」
「『夢姫が見たことの無い顔をしているが、何も言わないから俺にもどうしようもない』ってな」
お兄ちゃんにまで心配かけちゃった
「ま、どうせここに帰って来るんやから会う事にもなるやろうけどな」
「どういう事?」
「やって夢姫はここに帰って来るやろ?まぁ平等院らやって知っとることやし、音無らがいたって何とも思わへんやろうけど」
「だろうね」
「せやけど夢姫は別や」
あたしは別?
「何年俺やあいつ等が夢姫と一緒に生活しとると思うてんねん」
「4年」
「やろ?4年ここで夢姫と生活をしとる。俺等にとって夢姫は大事な妹や。マネとしてやないのも事実や」
大事な妹…きっとあの時から修ちゃんはそうやってあたしの気持ちにもこたえてはくれなくて、でも立海に入って皆と出逢って、お兄ちゃん達との共通点であるテニス部にマネとして入部もした。テニス部に入ったから皆にも会えて、雅治にも会えてもっと好きになることが出来た
「修ちゃんあのね…」
「んー?」
「本当はね、お兄ちゃんの言う通りずっとあのまま立海にいたかったの。サッカーに対して興味がないしルールも知らないから興味の無いスポーツを間近で見ているよりも、皆のテニスを見てる方がよっぽど楽しくて」
「やろうな」
「でもお兄ちゃんに言われたら、それも断りにくくて今回引き受けちゃったけど」
「夢姫」
「うん?」
「知っとるか?」
そう見せて来たのは立海の案内で
「なんで…」
「立海の奴等に何か話してるのは知っとる。まぁ立海の奴等に話すくらいやからきっとそうやろうなとは思っとった」
「!!」
「こっちから立海側には説明はしとる。夢姫が戻りたくなったら戻すって言う条件をサンサンともしとる」
育人君が?
「そういう条件で今の学校に入学させとるからな。まぁ試合が終わるまで、きっと半年近く…つまりは今学期が終わるくらいまではかかるやろうけど、それでも夢姫の気持ちが立海に向いてるんやったら俺達も何も言えへん。星章にずっといる理由にもならへんしな」
「戻ってもいいって事?」
「そういう事になるな」
立海に戻れる…
「でも編入試験…」
「受けなくても平気な様にしとる」
「そっか」
戻れるなら戻りたい。立海に…立海でまた雅治たちと一緒にいたい
「その時までゆっくり考えればええんとちゃう?」
「え?」
「今はまだ離れたばっかで気持ちが揺れ動いてんのとちゃうか?」
離れたばっかりで?
「同じ星章の奴等もおるんやろ?」
「まぁ…」
ここにも音無さんがいるけど
「なの…かな」
「ん?」
「まだ立海を出てそんなに経ってないからそう思ってるだけなのかな…」
「俺はそれも少なからずあると思うてるけどな。けど」
けど?
「夢姫が氷帝の幼稚舎でされたことを考えたらそう簡単に『ずっといろ』とも『東京の学校に編入し直せ』とも言えへんのも事実やけどな」
「修ちゃんらしいね」
「けど、それはツッキーも同じやろうしな」
「お兄ちゃんも?」
「せやで。越知の家に連れて来られた時も、夢姫が氷帝の幼稚舎に上がった時も問題があった時も夢姫が引きこもった時も、ツッキーは『別に氷帝じゃなくてもいいと思っている』ってそう言っとったで」
そんな事、思ってたんだ。お兄ちゃんは
「夢姫は優しすぎるくらい優しい。でもそれは自分に対してやない。他人に対してや」
「そうかな」
「そうや。ツッキーも俺達もその他人に向ける夢姫の優しさを夢姫自身に向ける時なんやないかと思うとるけどな」
あたし…自身に優しさを向けるなんて…初めてで…どうしていいのか分かんないよ…
「今はまだ分からんでもええよ。沢山悩みや」
「え?」
「そうやって悩めんのも今の内だけやで」
そっか