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「ですが」そう言った比呂君は
「うん?」
「立海へ戻って来るとしてもですが、編入試験が待ち受けているでしょうが」
あ…そうだ
「試験という者が大の苦手な夢姫には苦痛でしかないね」
「やっぱ戻らないで星章にいようかな」
試験を受けるくらいなら星章で我慢すればいいや
「それを俺達が『いいよ』って許すとでも思ったかい?」
「いや、思ってないけど」
「なら頑張って試験受けて戻って来なよ」
受かる確率だって低いじゃん
「まぁ夢姫と勉強する時間も俺達は取ってあげるよ」
「エンリョシタイデス」
「いや、そこは本来は柳君の方が得意そうですけど、彼はいないですしね」
「確かに」
「なんで赤也に勝ちを譲ったんだろうな」
「そりゃ、これからある関東大会も全国もエースである赤也に優勝を決めて貰いたいからでしょ」
「そんなもんか?」
「とあたしは思ってるけどね。ま、勉強を見て貰うなら…って考えてはいるけど」
「確かに学校からも課題は出ているが」
今はお兄ちゃんも育人君もいないし…修ちゃんは気分屋だから論外だし。なんて思っていると
「課題がどーのって聞こえたが」
「あぁ。俺達も出てはいるけど」
「そうだな。だが、音無たちはどうなんだろうか」
「いやいや同じ学校だよ?あたしが出てるんだから出てるでしょ」
「それもそうですね」
片付けを終わらせてきたのであろう音無さんたちも合流して
「おい」
「はい?」
「お前たち課題は」
「少しずつやってはいますが」
「そうか」
「ですが、越知さんも」
「あたし?あたしはこれからある程度片付けるから」
「え?」
「きっとサッカー部の方もこれから課題が出ている選手たちはやって行かなくちゃいけないだろうけど」
「だろうな」
でもなぁ…雅治も蓮二もいないとなると
「比呂君」
「かまいませんよ」
「ありがと」
「それだけで分かるんですか?越知さんが言いたかったこと」
「えぇ」
「それこそ中学3年間一緒だったわけだしな」
「すご…」
「では」
時間を教えてくれた比呂君はきっとその時間帯で教えてくれるんだろう
「羨ましいです」
「え?」
「越知さんはこうやって見てくれる人がいて」
なんて言っていたのを聞き逃さなかったのは精市で
「ふふ」と笑った精市に
「同じ学校なら課題も同じだろう」
「はい」
「夢姫がいいなら一緒にやってもいいよ」
「あたしは構わないけど」
「なら決まりだ」
「どういう事」
「音無さんたちも一緒に課題を見てくれるよってこと」
「いいんですか!?」
「え?あぁいいよ」
「あの幸村君が押されてたぜ」
「意外…」
中学の時もこんな様子見なかったのに
「だな」
「じゃ、あたしも部屋戻って少し課題やってよ」
「お前の部屋って何処にあんだよ?」
「何?それ聞いて精市たちに隠れてお菓子でも食べるつもりでしょブン太は」
「あったりぃ」
「教えてやんない」
「ちぇ…」
でもその前に夕食だ…
「食事を抜くのだけは許さないよ夢姫」
「別に食べなくたって」
「それを許すはずがないだろう?」
「どういう事です?」
「コイツは下手をすると1日1食で済ませようとする傾向があってな。朝食ったら昼も夜も抜くって言う事をしてたんだよ」
「え?」
「んで1度中学の時にそれでぶっ倒れてる」
「その黒歴史話さなくてもいいじゃん」
「本当の事だろぃ」
「ですね」
「でその時に俺達も初めて知ったんだよ。コイツが1食生活してたってな」
「その時に俺達の先輩から自分たちよりも俺達の方が一緒にいる時間が長い分夢姫が食事を抜かないかだけ見といてくれって言われたんだよ」
「な!?」
あたし、そんな話聞いてないんだけど
「お前がいねー時に頼まれてるからな?毛利先輩に」
「最悪…」
「食事を抜いてた夢姫に言われたくはないけどね」
「そもそも作るの上手なくせに」
「え?」
「それは一体」
「コイツ家庭科の鑑定別オールAだぜ?しかも定評は5」
「嘘…」
「本当」
「のクセ、体育は嫌いだよな」
「大っ嫌い」
「運動部のマネなのに…」
「勉強する前に夕食に行こうか」
あ、もうこれ拒否権ない奴だ。結局一緒にレストランに入るけど
「作れって事?」
「良く分かったじゃないか」
ほんっと最悪…
「作って来るけど、文句言わないでよ?」
「言う訳ないじゃないか」
どうだか
取り合えずキッチンの中に入って冷蔵庫の中にあるものを確認して作り始めると
「すごくいい匂い」
「本当ね」
「簡単なもので悪いけど」
「これのどこが簡単なんだよ」
「本当だよ」
そう出したのは手羽先と卵の煮つけ
「しかもこれだって、手間がかかるだろ」
「そうでもないよ?皆は立海にあたしがいた時によく食べてたじゃん」
「は?」
「こんなん食ってたっけ」
「まぁお弁当に手羽先は持っていけなかったから手羽中とかモモ肉とかで代用してたけど」
「あー…確かによく作ってたよね。あれは美味しかった」
「他の奴等にも好評だったしな」
果物も切って、付け合わせも出すと
「はい、どーぞ」
席に持って行くと
「お前は少なすぎ」
「これくらいでちょうどいいんだよ」
「いや少なすぎるね」
でもそれでもあたしの量に文句を言う割には増やしに行かない所を見ると、あたしの意思も尊重してくれていて
「明日から本格的にサッカー部の方の練習なんだろ?」
「まぁね」
「お互いに忙しくなるな。俺達もこれから練習が忙しくなる」
「だろうね。もうしばらくしたらきっともっと凄い人たちが帰って来るよ」
「どういう」
「そのままの意味」
お兄ちゃんも修ちゃんもいるけど他のメンツがいない所を見るときっと遠征にでも出ているんだろう