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始まった修ちゃんの試合で異様な空気感が漂っていて
「お前、アマチュアになってたんか」
「当り前やろ?いつまでもあの合宿所におれるわけないんやから」
そう修ちゃんの対戦相手は修ちゃんと同じ年で舞子坂にいた選手だ。ただし合宿所で、負け組とされて崖の上に行ったものの監督の練習メニューについて行けず、早々に脱落した人間でもある
「合宿所におったのなんてほんの数か月やろ。三船のおっさんの所で脱落しよったくせによぉ言う」
「うっせぇ。越知の妹のあいつをいまだにマネとして使ってる奴等が」
「残念やな」
修ちゃんが相手選手に背を向けたと同時に放った言葉は
「夢姫は俺等だけやない。今のU-17のマネでもある訳やからな。俺と一緒におっても何の違和感もないやろ」
なんて言っていて
「ザ・ベストオブ3セットマッチ種ヶ島サービスプレイ」
3セットマッチの試合かぁ
ノートにも3セットマッチであることを記録。1セットは修ちゃんからのサーブで始まったことも記録していく
「どっちが勝っても負けても恨みっこなしやで」
「それはお互い様やろ」
修ちゃんのサーブで始まった試合は接戦を繰り返していて
「3-2!」
とリードして戻って来た修ちゃんにドリンクを渡すと
「やりにくい?」
「せやな。中高と6年間お互いにテニスを知り尽くしとる相手っちゅーのもあるかもしれへんな」
「そっか」
ドリンクを飲んで再びコートに行くときに
「夢姫」
「うん?」
「よぉ見とき」
あ…あの時と同じだ
==
4年前、立海中学に入学する前、氷帝の幼稚舎卒業と同時にお兄ちゃんと一緒に入った合宿所で
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「よく見ておけ。お前が今から目にするテニスを」
なんて言ってたお兄ちゃんと
「へぇ夢姫って言うんやな」
「え…」
「よぉ見とき」
「?」
「俺は誰にも負けへんから」
==
なんて言ってたのを思いだしちゃったじゃない
「俺には誰にも負けへんし打たせへんよ」
「うん」
あの時と同じだね修ちゃんは。何も変わってない
「1ゲームセット6-3.続きまして2ゲーム」
「修ちゃん、まだ本気出してないか」
修ちゃんが得意としている『無』がまだ1つも出ていない。まぁ彼に修ちゃんの『無』を攻略出来るとも思ってなんていないけど
「すっげぇな、アイツの試合」
「あれでプロじゃねぇって言うのが驚きだろ」
なんて聞こえて来たのは鬼道君や灰崎君を含むサッカーの日本代表選手たちの声で
「いい事教えてあげる」
「なにか隠していると言うのか」
修ちゃんの事だ。隠し事はしていないだろうけど平気な顔をして隠していることも多い人だからなぁ
「あれでまだ全然本気も出してないよ」
「は!?」
「あのすっげぇプレーをしてて」
「本気じゃないと言うのか」
「そう」
2ゲーム目が始まる前
「夢姫」
「うん?」
「久々に本気見せたるわ」
「やるんだね?」
「あぁ」
ジャージを脱いだ修ちゃんはあたしに投げ渡してきていて
「相変わらず」
「どうやったら」
相手のサーブから始まった2セット目
「最初から見せちゃえばよかったのに」
「え?」
すぐさま修ちゃんが出したのは『巳減無』で
「お前、まだそれが使えたのかよ」
「当り前やろ。自分の技やで」
「「!!」」
一体修ちゃんの巳減無を返してくれる選手はいつ現れるのやら
「まぁせやけど全部の『無』を見せるんは惜しいからなぁ」
「あ?」
「夢姫ー」
「うん?」
「俺の無、どれみたい」
「全部好きだからなぁ」
「言うても1つしか見せへんけど」
「ならアレが見たい」
「しゃーない。見せたるわ」
やった!
「アレで分かってんのかよ?あの男」
「勿論」
「どういう」
「だって同じ場所で生活をして4年。立海でマネをしてたからと言って修ちゃん達のいる場所でマネをしてなかったわけじゃないよ」
「どういう意味だ」
「4年も一緒にいるんだから培ってきた経験で分かる人もいるって事だよ」
そこそこに巳減無で返している修ちゃんに
「ずっと同じ技しか出してないような気もしますけど」
「そのうちわかるよ」
きっとこの技は今の代表合宿ですら見ている選手はいない。一緒にいる時間が長いあたしが見ちゃったのを知った修ちゃんに「アイツらには内緒でな」って言ってたくらいだ
そんな中上がったボールが空中で止まっていて
「な!?」
「なんであんな所で…」
「『未生無』」
「すっげぇ…」
2ゲーム目も6-1で修ちゃんが勝っていて
「相変わらずかよ」
「当り前やろ。俺は負けへんで」
「そのセリフそのまま」
「無理やろ」
「んでそんな事、お前に言えるんや」
「お前が逃げ出してへんかったら分かったかもな。俺達とお前の差はそこやって事や」
流石は修ちゃんだ。きっとこの先の状況も修ちゃんには分かっている事なんだろう。きっとお兄ちゃんもそれは同じことだ