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夢小説設定
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パワーやテクニックがと言っている白石君はきっと修ちゃんの言っていた五角形の話を思い出したんだろう
「まだまだ見つかりそうもないねん。せやけど修さんの言ってくれた五角形のバランスはなんとなく分かったような気がする」
「そっか。じゃあ、あたしからも」
「夢姫ちゃんからも?」
「その五角形のエレメントに当てはまる選手たちを白石君は既に知ってる」
「俺が知ってる…」
「そう。そのエレメントはね四天宝寺のテニススタイルがちゃんと備わって居るじゃない」
それに驚きを隠せていないのは選手たちの方だ
「まぁそのエレメントだけで言ったら立海も同じだけど。でも白石君の場合のエレメントはきっと四天宝寺の皆だとあたしは思ってるよ」
「さよか」
ドリンクを飲んだ白石君に
「全く」
フッと笑ってくれたのはお兄ちゃん達で、観客席にいるサッカーの代表選手たちにはそれが分かって居ない様子で
「夢姫には適いませんね」
「流石はツッキーの妹で俺達の妹やろ」
「そうですね」
白石君の方を見たと思ったら
「白石君」
育人君の顔は何かをする時の顔だ
「Shall we negotiate…?」
それは観客席にいたサッカーの代表選手にも聞こえていたようで
「な!?」
「何だよ?鬼道」
鬼道君には何を言ったか分かったんだろう。それはきっと野坂君や一星君も同じだ
「夢姫」
「うん?」
「先輩はなんて」
「育人君は白石君に交渉を持ちかけたんだよ」
「え?」
白石君と2人で話をしている育人君は本当に交渉をしているのかよく分からない
「夢姫が俺と一緒にあの合宿所に入った時と同じ交渉の仕方だな」
「そうなんですか」
「どういう」
「お前達氷帝は知っておいて損はないだろうが、夢姫が氷帝に通えなくなり、本来幼稚舎に通わなくちゃいけなかった時期に氷帝の中等部に俺と一緒に通っていたくらいだ。そして夢姫が氷帝の幼稚舎を卒業。俺も選抜強化合宿所に呼ばれ夢姫もそこで生活をしていた」
それこそ立海の皆も知らなかった話だ
「その時はまだ夢姫はまだ誰も信じていなくてな」
「確かに立海に上がって来ても多少の距離感は感じていた」
「だろうな。立海に上がるまでの期間の間に種ヶ島と距離を縮めていたのも事実だ」
「え?」
「そして立海に上がって暫くたったころだ。夢姫が君島からこの中にいる誰かを信じなければ自分たちも信じる事なんて無理だろうと言われたと言って来たのは」
まぁ、当然そんな言葉も信じる事なんて最初は出来なかったけど
「あるとき言われたんだよ。皆が高校の関東大会でいなかった時にあたしが合宿所で課題をしていた時に『夢姫の苦手な課題を見られる限り見る。その代わり、自分と我々にあるその壁を壊しなさい』ってでなければ信用も信頼も出来ないだろうからってそう言ってくれたのは育人君だけだよ」
「じゃあ」
「ある意味、お兄ちゃん以外で1番お兄ちゃんなんだよ育人君は」
「へえ」
あたしに栄養学を教えてくれたのも、そう言った資格があると教えてくれたのも育人君で取ることを勧めてくれたのも育人君だ
「でもよ?」
「うん?」
「立海にキミ様タイプの人間っていなくねぇ?」
「確かに」
「ましてや仁王なんてキミ様達と全く正反対だろぃ」
「そうだね。でも中学の時に誰よりも先に雅治はさあたしに色んなものを見せてくれたんだよ。お兄ちゃん達以外で見るテニスの楽しさも一緒にいる楽しさも、安心感も全部お兄ちゃん達とは違うモノだったの。そんな事にもきっと最初に気づいてくれたのは育人君と修ちゃんだよ」
「マジか」
「うん。中1の時フランスから帰ってきたタイミングってねちょうど全国大会の真っ最中でね。お兄ちゃんも育人君達も疲れている筈なのに、一緒に立海の試合を見に行ってくれたの」
「マジか」
「本当。あたしがあたしらしくいられるのであれば、あたしが誰と付き合っても背中を押してくれる。そう言ってくれたの」
「じゃあ、中学で仁王に告白されたとき、すぐに返事が出来たのって」
「まぁ1年の時にほぼ一緒にいたからね。フランスに行っている間以外は」
「マジか」
「きっと修ちゃんや育人君たちは分かってたんだよ。あたしが修ちゃんに対する”好き”と雅治に対する”好き”の違いが」
「そっか」
ただそれを言われるまではあたしも認めたくなくてずっと修ちゃんだけだと信じ込んでいただけだけど
「でもなんで仁王だったんだよぃ」
「え?」
「だってあの先輩達に似てるタイプっつったら幸村君や柳じゃね」
「確かに精市や蓮二、ブン太も同じ様なタイプだけどね。面倒見もいいし、後輩たちからの信頼も厚い。でもさ中学3年間アイツとずっと同じクラスで誰よりも一緒にいる時間が長かったのもあるのかもしれないし、雅治はちゃんとあたしと向き合ってくれてたよ」
「そうかよ」
「だから今も修ちゃん達はあたしを『妹』だって言ってくれたでしょ」
「そうだな」