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夢小説設定
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宿舎に戻って来て直ぐに部屋で日本代表のジャージに着替えて外に出ると
「相変わらず早いね夢姫」
「戻ってきたらこっちのマネージャーだもん」
「もう少しくらいゆっくりしたってバチは当たらないよ」
なんて言ってくれる精市は中学の時から変わらない。コートの中にいる時の精市と外にいる時の精市が違いすぎるくらいに見える
「大丈夫だよ。どうせ無茶をしようとしたってその前に皆が止めるじゃない」
「俺達が止める前提で話をするな夢姫」
クスクスと笑っていると
「明日のフランス戦はどうなるんだろうね」
「さぁ?なる様にしかならないでしょ」
「そうだろうけど」
少し離れた所に居る灰崎君達はコートの中の練習後継を見ていて
「ここに見に来てからずっとあそこで見ているぞ」
「そうなんだ」
見ると言って入って来たのだから、もう少し近くで見たって問題ないんだろうけど
「問題はないだろうな」
「だよね」
歩きながら灰崎君達の方に行くと
「そんな所で見てないでもう少し近くで見たって問題ないよ」
「え?」
「そうだなぁ…」
「夢姫」
「ま、蓮二も肩慣らしくらいはしておいた方がいいか」
「どういう」
「今このタイミングで立海の選手が6名」
「6人?」
「そう」
今、コートでリョーマ君と練習をしている赤也を含めてね。
「一度止めさせるか」
「だね。来てみるといいよ」
コートの中に入ると
「赤也ー」
「なんっすかー」
「少し休憩ー」
「うぃっす!」
リョーマ君も手を止めたのと同時に練習を終わらせていて
「すっげぇ」
「越知さんの声1つで練習を終わらせるだなんて」
走ってきた赤也と少し遅れて来たリョーマ君にドリンクを渡すと
「さっすが夢姫先輩!」
「全く、調子がいいんだから」
「本当の事っすもん」
「それ飲んだら、ブン太の事探してきて」
「丸井先輩っすか」
「そう。お願いね」
「へーい」
全く
「あんな適当な返事でも文句まで言わないなんて」
「まぁこれが赤也だと言えば赤也だしね」
「え?」
「赤也って」
「コイツだよ。切原赤也。立海大附属中学の副部長にしてエース。高校に上がってもエースで頑張って貰わないと」
「えー…夢姫先輩もいねぇってのに」
「俺達とも練習が出来る回数が増えるんだよ赤也」
精市のその言葉にハッとしたらしい赤也は燃えていて
「今燃え尽きないでよ」
「分かってますって!」
本当かな…
「じゃ、丸井先輩探しに行ってきます!」
「お願いね」
「うぃーっす!」
走っていった赤也を見ると
「アイツがデビルだって言うのかよ」
「そうよ?」
「どこをどう見てもデビルには見えませんけど」
「普段からデビルになる訳ないじゃない」
「どういう」
「昨年の全国大会」
「蓮二。サッカーの方にいる学校は立海大と当たっている学校なんて無いもの。それに練習試合もしている学校が無いから」
「そうか。赤也のデビル化をした姿を見ていないという訳か」
「そういうこと」
「練習で見せるつもりは無いんだろう?」
「ある訳ないでしょ?何年アイツを見て来てると思ってるの」
「確かに」
なんて言った精市たちに
「でも赤也の奴知らないのか」
「何をです?」
「夢姫が立海に戻るって言う話」
「「え?」」
「灰崎君と同じ学校なんじゃ」
「今学期限りだ」
そう言ってくれた蓮二に「本当なのかよ」なんて言って来た灰崎君
「本当の事よ」
「夢姫」
丁度よく戻って来たのは赤也とブン太で
「なんで俺まで呼ぶんだよ?」
「丁度6人いるから立海テニス部のシングルスの練習でもしてもらおうと思って」
「珍しいね」
「たまにはいいでしょ?ダブルスの練習にしたって2人足りないし、それだったらシングルスの方が良いじゃない」
「そうだな」
あたしの持っているノートは中学の時に立海で使っていたものだ
「お前」
「うん?」
「まだそのノート使ってんのかよ」
「勿論。お兄ちゃん達のは別のノートだもん」
「相変わらず…」
「「相変わらず?」」
「これは夢姫が立海で中学の時に使っていたノートだ。中学の時の練習内容がびっしり書かれている。練習試合とかもな」
「は!?」
「公式のは無いんですか?」
「コイツは公式の試合にはほぼ顔を出さない事で有名だったからな」
「それでマネージャーだなんて」
「いえないと?」
「だと思っていますが」
「だが現にここにいる夢姫はここのマネージャーで立海大附属の元マネージャーだぞ」
「戻ってきたら元なんて言わせる気はないがな」
「!?」
「なんでお前が驚くんだよ」
いやいや
「確かに立海に戻ったらテニス部のマネージャーをするとは言ったけど」
「言っていたな」
「俺達がそう易々とお前を手放すわけがないだろう」
「他の部活の連中に取られる前に手を打っておこうと思ってるけどね」
取られる前って…
「なんで」
「夢姫は立海大では有名でね」
「ここの俺達の先輩がいるんだけどよ。その先輩にも言われるくらいにはマネージャーとしての腕は確かなんだよ」
「あたし、何でも屋じゃないんだけど」
「だからそうそうに手を打つと言っている」
「この柳蓮二。他の部活にお前を渡すわけがないだろう」
なんて言っている蓮二は流石だと思うけど
「ねぇ蓮二まさかだとは思うけど」
「取り寄せることは可能だが」
「聞かない方が良かった」
「立海に戻ったらそんな事を言っていられないだろう」
そうかもしれないけど
「そろそろ練習しようか」
「だね」
ノートを開くと今までの練習記録も入っているノートには黒文字と赤文字がぎっしり書かれていて
「すげぇ」
「あんなノート見たことがない」
「僕もだよ」
精市と弦君。蓮二と赤也、ブン太と雅治
「なんかすげぇ組み合わせだな」
「そうだね」
「よく見ておくと良いよ。常勝、王者の看板を背負ってる皆のテニスを」
「え?」
「手加減なしでいいんだろう?」
「勿論」
「じゃあ夢姫」
これ頼むよ。そう言った精市のジャージを受け取って畳んでベンチに置いておくと
「いいのかよ?」
「別に持ってろ。とは精市行ってないからね」
「あ?」
「ま、精市が羽織ってるジャージを渡してくることなんてそうそうないけどね」
「マジかよ」
「「夢姫ー」」
「はいはい」
精市が渡して来るもんだからブン太も雅治もあたしにジャージを渡してきて
「どうやって見分けんだよ」
「見分ける必要が無いからね」
「え?」
「どういう事だい?」
「すぐに分かるよ」
練習を始めた皆の名前をノートに入れ込んでおく
「あの切原って奴は必至だな」
「あぁ」
蓮二と赤也はタイブレーク式の練習ね
精市と弦君、ブン太と雅治は試合方式なわけか。そんな記録もノートに書きこんでいくと
「そんなのまで書いてんのかよ」
「当然」
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